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身長差50cmの恋  作者: Last Life
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第六十一話 優子への報告と直也が出した紙袋の答え

*直也は、両親から結婚を反対された。ある程度の事は覚悟して実家にはいったもののやはり突きつけられた現実を受け入れる事は出来ずにいた。

 自分の気持ちだけではどうする事も出来ない事があるのだと直也は、痛感していた。

 実家を出て、優子の待つアパートに車を走らせながら、着いたらどう?話せばいいのか?

 悩んでいた。きっと、優子の事だから、両親にどんな話をされたのか?きっと心配しているのに違いない!優子の気持ち考えただけで、胸が苦しく感じる直也なのであった。


 その頃、優子は、アパートで直也が帰って来るのを待っていた。結果を待つ時の心境は、

 どこにも置き所が無く、ここまでの流れから、反対されたのだろうなと優子は、悪い方にしか、考えが浮かばず、結婚どころか、最悪は、別れる事も?と落ち着かない優子なのである。気持ちを落ち着かせようとコーヒーを入れようと台所に行き、直也とお揃いの色違いのコーヒーカップを取ろうと手を伸ばした時、「ボーット」して、優子のコーヒーカップが、直也のカップに触れてしまった!「あっ」? ガッシャン・・・。

 直也のコーヒーカップが床に落ち見事に粉々になってしまった・・・・。

 どうしよう?どうしよう?今までずっと大事に使ってきたコーヒーカップが・・・・。

 2人で一緒に選んで買ったコーヒーカップが・・・・。

 優子は、壊れて粉々になったコーヒーカップの前に跪き、しばらく動けなかった。

 不吉な予感を感じさせる出来事に、修復不能なコーヒーカップを呆然と見つめる優子なのであった。タイミングと言うのは、恐ろしい!良の方のタイミングならまだしも負のタイミングが、訪れた。優子が、跪いて数分、直也が帰ってきたのである。

 

 「ピンポーン・ピンポーン」2回チャイムを鳴らす!灯りは着いているが、優子は出てこない!お手洗いか?と思い、ポケットから、鍵を出して開ける。

 呆然としていた優子は、鍵を開けて入ってきた直也に気付かなかったのである。

 ドアを開けると すぐ優子が目に付いた!「えっ」?唖然とする直也!


<直也>

・「ただいま」優子!おい!どうした?優子?何があった?跪いた優子の近くには、粉々になったコーヒーカップが・・・・。

  直也は、状況が把握出来なかった!優子の前に行き軽く肩に手を当てて、どうした?優子?大丈夫か?


<優子>

 ・「あっ」?直ちゃん!帰ってきたの!鍵私開けたのに、チャイム鳴らしてくれたら良かったのに・・・・。それより、「ごめん」直ちゃん!2人で大事にしようねと買った

  お気に入りのコーヒーカップ割ってしまった!ごめんなさい。どうしよう?

<直也>

・チャイム2回も鳴らしたよ!まあ~気付かない時もあるさ!それより、怪我はなかった?

 大丈夫か?コーヒーカップは気にするな!また買えばいいさ!

 ちょっと破片を俺が片付けるから、奥の部屋に行って、終ったらすぐ行くから!

 直也は、優子の精神状態を気遣うのであった。


<優子>

・2回も鳴らしたの!ごめんね!何か「ボーット」していた。怪我とかは無いよ!大丈夫!

 でも、2人で大事にしていたカップなのに・・・・。ショック!ショック!

 直ちゃんと同棲した時の記念に買ったお揃いのカップで、宝物のように大事に使って

きたのに・・・。直ちゃんは、また買えばと言うけど、私達の同棲のスタートの時の

宝物!このコーヒーカップは、お金には返られない価値の高い宝物だったのに!

積上げて来る時は、凄く大変なのに壊れるときは、カップのように一瞬で粉々に壊れる

のよね。とショックを隠せない様子で、下を向きながら奥の部屋に先に行くね!ご両

親からの話も聞かないといけないしね!と言って奥へと行くのである。


<直也>

・俯き元気が無い優子の表情を見て、心の中で「何でこのタイミングでこんな状況」

 もう!優子のショックな姿を見て、両親からの話をしないといけない直也は、非常に

 厳しい状態に立たされていた。粉々になったコーヒーカップをビニール袋に入れ片付け

 て優子の待つ部屋に行き、対面で座る直也!優子を目の前に、中々言葉が出てこない、

 1分くらい沈黙!すると・・・・。


<優子>

・直ちゃん。両親からの話は、どうだったの?結婚反対されたのでしょ?

 原因は私だよね?何聞いても、ちゃんと受け入れる覚悟はしているから、話して頂戴。



*優子の性格を考えて、直也は必死に話し方を考えていた。短時間でどう?優子に話せばいいのか答えなど見つからない!だが、現実の答えは1つ!そして直也が優子への気持ちも1つ!心の中で繰り返しつぶやきながら考えた!そして直也は、優子に口を開き、話始める。


<直也>

 ・俺からの話だが、良い話と悪い話が1つずつある。どっちの話から聞きたい?

  優子の好きな方から話すから!さあ~。どっちからにする?

<優子>

 ・「えっ」?良い話と悪い話?どっちでもいいよ!この場に及んで直ちゃん面倒くさいよ!どうせ、良い話なんかないでしょ?悪い話は、結婚反対!と言えばいいじゃない!

  ちゃんと直ちゃんの顔に書いてあるよ!それに、コーヒーカップ割れた時点で、嫌な予感したしね?はっきり言って!


<直也>

 ・俺はさ!優子の事を思って、言ったのに!面倒くさいだと!そうかわかったよ!

  それなら、話すよ!結婚は、両親は反対だとさ!それが悪い話だ!

  良い話もある!それは俺の気持ちだ!


<優子>

 ・やっぱり!反対された!私自信は、多分こうなるとは予測はしていた。だよね?

  現実は厳しいよね?そっか!そっか!反対か!と言いながら、無理に笑顔を作る優子は、直ちゃん!私のようなさ・・・・。私のようなさ・・・・。


 *優子が必死に現実を受け入れようとしている。直也は、優子の話を途中で遮断する。


<直也>

 ・ちょっと待てよ!ちゃんと話を最後まで聞けよ!まだ、良い話もあるといったはずだ!

  確かに悪い話は、結婚の反対!良い話は、俺の気持ちだ!と話しただろ!


<優子>

 ・ん?結婚反対されたのに、良い話は、直ちゃんの気持な訳?意味が分らない!

  

<直也>

そうだよ!良い話は、結婚を両親に反対されたくらいで、俺の気持ちは変わらないと言うことだ!俺な、そんな軽い気持ちで優子と結婚したいと思ったわけじゃない!反対されて、もしかして別れるような事になるのではとか、考えたのだろうけど、優子にとってもそんなに簡単な事じゃないだろ!それに俺をそんなに甘くみるな!確かに、過去に優子を沢山傷つけたのは事実だ!だが、過去は過去だ!結婚を反対されたのも事実だが、俺の気持ちを優子に向かせたのも優子だ。それも事実だ!だから俺の気持ちを向かせた責任も優子にはあるのだぞ!優子がこの現実から逃げて自由になりたいのであれば、俺の気持ちを向かせた責任を取ってからにしてくれよ!とにかく2人でさ、この現実を受け入れていこうよ!な!優子!


<優子>

 ・過去は、過去?そんな簡単に言わないでよ!直ちゃんはいつもそうやって、私の気持ちなんて全然理解してない。私だって、これでも必死に努力してきたつもりだよ。

  反対の理由は、背が小さい事でしょ?それが原因でしょ?これだけはどうする事も出来ないよ。いくら直ちゃんが好きで、結婚したくてもどうにもならない事だってある。

  直ちゃんは、勝手すぎるよ!現実を受け入れても背が大きくなる訳でもないし、もういいよ。直ちゃん。


<直也>

 ・そうだな。俺は、優子じゃねえから、お前の気持ちなどわかんないよ!そんなら言わせて貰うよ。優子も俺の気持ちわかんないだろ?だから俺も勝手にする!優子の背を大きくすればいいのだろ?そんなら、俺について来いと言って立ち上がる。


*直也は、立ち上がり、優子の手を引っ張って、むりやり優子を車に連れて行く。

 ちょっと「直ちゃん何?手を離して、痛い!痛い!」いいから、黙って俺についてこい!

 車まで連れてきた直也は、助手席から、紙袋を取り、無言で優子に手渡す!

 

<優子>

 ・ちょっと、何?車まで強引に連れてきたと思ったら?何?この紙袋?

  いったい?何なの?


<直也>

 ・とにかく紙袋の中をみたら、車の鍵閉めて、部屋に戻れ!と話す。

  「ほら」車の鍵だと優子に鍵を手渡す。俺は部屋に先に戻るから!と一言!

  部屋へと歩き出す直也。

  

<優子>

 ・「ちょっと!ちょっと!」直ちゃん!勝手に連れて来て、それにこの紙袋何よ!

  と話しても、直也は振り向きもせず、部屋へと戻っていった。

  ほんとに、自分勝手!と言いながら、それにこの紙袋何?暗くて見えないじゃない!

  ぶつぶつ文句を言いながら、車の運転席に行き、椅子を前に出し、車のエンジンをかけて、室内灯をつけて、紙袋の中をあけてみた。


*紙袋の中に入っていた物を手に取った優子は、言葉を失うのであった。直也は実家か

ら帰ってくる途中に駅のコインロッカーに立ち寄って、預けておいた紙袋を取ってから優子の待つアパートに向かったのであった。直也は、両親に紹介してから、返事が中々こない時に、反対理由を察知して、予め次の手を考えていたのであった。

しかし、反対理由が、背丈の事なのであれば、打開策は中々無く、頭が痛かった。

悩んだ末、直也がだした、答えを紙袋の中に入れて準備をしていたのである。

さて、直也が準備した紙袋の中には何が?それを見た優子は?

果たして、直也の複雑な心境と優子の反応は?・・・・。




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