表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
身長差50cmの恋  作者: Last Life
55/72

第五十五話 人生最大の緊張!両親への挨拶!

*直也を紹介する約束の当日の日曜日の朝を迎える事になる。今日の為に、直也は、休みを取り、夕方優子と一緒に挨拶に行く準備をするのである。

直也は、緊張もマックスで、昨日は、中々眠れなかったのである。優子も自分の両親に紹介する事に、緊張を隠せない状況であった。

2人は夕方17時半の約束に合わせ、15時頃早めにアパートを出発して、直也の車で優子の両親が待つ実家に向かうのである。

優子と相談して、途中のお土産屋さんで、手土産を購入した。駐車場から実家の方の山並みをみると雲がかかっていた。まだ11月の中旬過ぎというのに、先週里帰りした時とは、空気も冷たく、もしかして山は、雪かもと?思い、直也に話しかける。


<優子>

 ・直ちゃん。私の実家の方の天気あまりよくないと思う。先週とは違い、空気も冷たいし、山の方の雲の流れも早いからもしかしたら、雪が降っているかもしれない?

もう?出発しよう?


<直也>

 ・えっ?まさか?雪が?何か優子からそんなふうに言われると、心配だから出発するか。

  ただでさえ緊張しているのに、輪をかけて、雪道だったら、大変だし。まずは、向かうか。


<優子>

 ・「うん」山の天気は、すぐ変わるからさ!直ちゃん雪道だったら大丈夫?

  

<直也>

・取りあえず、安全運転で向かうからさ。雪道は、多少は運転した事あるけど、あんまり自信はないかな?でも、冬タイヤ履いているし、チエーンも積んであるから何とかなるでしょ?まだ時間もあるしさ!と言いながら、15分位山道を進むと、道路が濡れて、雪が少し舞って来たのである。さらに10分進むと、道路は、スケートリンクのようなアイスバーンになって。かなり減速して50キロ出すのが精一杯!

カーブでハンドルを切ると、横滑りはするし、緊張してハンドルを握る手は汗ばみ

肩に力が入るし、かなりガチガチになっていた。


<優子>

 ・道路かなりツルツルだね?直ちゃん大丈夫?ゆっくりでいいから、安全運転でね?

  もう少し行くと、待避場所あるから、そこで少し、休んだほうがいいよ!

  まだ時間はあるし、実家に着く前に直ちゃんが疲れてしまうよ。

<直也>

 ・そうだな。このままだと、ガチガチで危険だから、待避所でちょっと休憩するよ!

  いや~。山の天気甘くみてた。ご両親に挨拶に行く前に、車の運転でこんなに緊張するとはね。着く前に事故なんて起こしてられないしね。あっ?あそこ?道路標識の脇?

  待避所だね?


<優子>

 ・「うん」あそこ待避所だよ。少し休憩して!


<直也>

 ・待避所によるね。といってウインカーをつけて、待避所に車を停める。

  「凄い道路状況だな」山の天気ってすぐ変わるのだな?驚いたよ!

  いや~。肩こったよ!それとさ!緊張したから、お手洗い行きたいのだけど!

  この辺にないの?


<優子>

 ・でしょ~?山の天気は、すぐ変わるでしょ?人生みたいだよね?行く道の方向で、

  全然空模様が変わるなんて、進んでみないとわからないけど、挨拶を今日に選んだのだから、この天気は、私達にとって、どんな人生の分岐点になるのだろうね?

  あっ?緊張して?お手洗い?あの木の陰がお手洗いだよ!


<直也>

 ・あの木の陰ね?ちょっと行ってくる。5分後帰ってきて車に乗る直也。いや~!

  緊張W緊張だよ!道路と挨拶の(笑)さっきの優子の話さ、何か現実味があって、

  挨拶も天気荒れないといいな!でも天気に逆らえないのと同じで、俺達の人生の分岐点にも逆らえないからさ!どう転ぶかは、サイコロ振ってみないと分らないしさ!

  優子と2人で最高の分岐点になるように、挨拶をするよ!


<優子>

 ・あ~?直ちゃん素敵!素敵!私・・「ドキドキ・しちゃった」なんてね(笑)

  両親に直ちゃんの最高のサイコロを振って、出た芽勝負でお願いします(笑)


<直也>

 ・なんだ!優子「ドキドキ」してくれなかったか(笑)まったく~。

  ちょっとは、緊張ほぐれてきたよ!ありがとう優子。

  そろそろ、サイコロを振りに出発するとしますかね?

<優子>

・そうだね。最高のサイコロを振るためにも、安全運転で無事について貰わないといけないからね。実家まで普通路面で20分だから、倍の40分あれば着くとおもうから、時間は気にせず安全運転でいきましょう。


<直也>

 ・出発するね。アイスバーンのツルツルの道路を優子の実家へと向かい車を走らせるのである。視界も悪く、吹雪になってきた。ライトをハイビームにすると視界が取れず、

  ロービームにしても吹雪で目の前しか見えない。いや~。運転の緊張は増すばかりである。優子が予想したとおり、待避所から20分走行して、やっと半分来た感じである。

  

<優子>

 ・直ちゃん!大丈夫?もう少しスピード落してもいいよ!視界悪いし!あんまり無理しないでよ!


<直也>

 ・優子大丈夫だから!ちょっと静にしてくれるかな?運転に集中したいからさ!挨拶する前に、事故起こせないしね!と言って真剣に運転をする直也!

  黙ってから、15分が過ぎる!まだ着かないか?今何時?


<優子>

 ・直ちゃん!もうすぐ着くよ!今の時間は、17時15分だよ!もう1回だけ、少し休憩する?多少遅れてもいいしさ!実家のすぐ近くに空き地あるからそこで休憩しよう!


<直也>

 ・遅れるのは、絶対駄目だから!でも3分でもいいから、少し休憩したい!ちょっとだけ息つきたいよ!その空き地は?


<優子>

・そこのT字路を右に曲がってすぐだから!そこに入って!


<直也>

 ・そこのT字路だね?わかった!ここだね?入るよ!ウインカーをつけて入る直也!

  車を停車させた。直也は、いや~。運転怖かった~。久しぶりにガチガチになったよ!

 緊張した!でもこの緊張が逆に継続出来て、いいのかも!優子の両親にもちゃんと挨拶しないとね?ちょっとだけ!お茶貰っていいか?1杯だけ飲んだら、出発するか!

 もう時間がないだろ?


<優子>

 ・時間は、間に合うから!直ちゃん!大丈夫?


<直也>

 ・大丈夫!緊張マックスだよ(笑)よし!勝負!俺の大切な優子ちゃんを頂にあがるとしますか(笑)


<優子>

 ・その調子直ちゃん!リラックス!リラックス!本来ならさ!車で挨拶の段取り相談のはずが、道路状況が悪くて、何も打ち合わせ出来なかったね。


<直也>

 ・大丈夫だ!もうここまで来たら!成る様に成るさ!大丈夫!

  

<優子>

 ・ここだよ!家の前に車停めていいよ!時計は、17時25分だった。直ちゃん行くよ!


<直也>

 ・車のエンジンを停めて、後ろの座席から、手土産を持って、優子の後をついて行き、

  玄関の前に立つ!


*優子が、玄関の扉を開けて、「ただいま」と中に入っていく。すると、奥の方から、「お帰り優子」とお母さんらしき人の声が聞こえ、玄関の方に歩いてくるのである。

 お母さんが玄関まで出迎えてくれた。「直也さん。優子の母です」いつも優子が大変お世話になっております。道路状況も悪い中、こんな山奥までわざわざ来て頂いて有り難うございます。と挨拶され、直也は、「はじめまして、直也です」私の方こそ、いつも優子さんには大変お世話になっております。これつまらない物ですけど、お土産です。

 あら、ご丁寧にありがとうございます。玄関先で寒いですから、中にどうぞ!と言われた。お父さんもうすぐ、帰ってくるから、中に入って頂戴。今お茶入れるからね。

 直也は、茶の間に上がって、正座してお父さんの帰りを待つのである。

 優子は、台所に行き、お母さんと話していた。さすがの直也も緊張が、どんどんマックスになってきている。優子が、台所からお茶を入れて直也に出す!小さな声で優子ちょっとここにいてくれよ!「うん」今くるから!と言ってまた台所に行く。

 すると、優子が、小走りに来る。「直ちゃん、お父さん今帰ってきた」車を車庫に入れてたよ!優子は、直也の脇に座り、お父さんが来るのを待つ!

 5分後、裏口から「ただいま」とお父さんの声が聞こえてきた!着替えてくると奥の部屋に行ったようだ。

 優子は、直ちゃん!足しびれてきた?大丈夫?と話ししていると、お母さんが来て、今

 お父さん着替えたら来ますからねと言って、台所に行く。

 直也は、もう緊張!緊張!足もビリビリしびれるし!人生の中での大一番!何度もこんなのは経験しないのだからと自分に言い聞かせて、お父さんが来るのを待つ直也なので

 ある。 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ