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身長差50cmの恋  作者: Last Life
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第五十四話  帰省報告と3回の留守電!

*優子は、母に彼との結婚の件を話した。母の協力でお父さんに上手く話してもらうことになった。明日帰る前には、お父さんからの返事を伝えるといわれた。不安はあるもののお母さんに任せるしかない優子なのである。そんな事を考えながら、母と2人で夕飯の準備をしていると、お父さんが仕事から、帰ってきたのである。

 玄関のドアがあき、「ただいま」と声が聞こえた。母が、「優子」お父さんを玄関まで迎えに行ってあげてといわれた。

 「お父さんお帰り」と玄関まで迎えに出る優子なのである。「ただいま」優子元気そうだな。これ母さんに渡してくれと、弁当箱を寄越された。御飯はもう少しかかるよ。

 「風呂先に入ってくる」と言って、父はお風呂に行った。

 父がお風呂に入っている間に、食事の準備をして待つのである。

 

 お風呂から上がった父は、久しぶりに娘と会い食事するのが、楽しいようでお酒も結構進んだ。あんまりお酒を飲むお父さんを見て、母はブレーキをかけるが、娘が帰ってきたのが、嬉しいらしく普段より飲むペースが早く、酔い潰れそうだった。

 こんな状態で、母が父に結婚の件を話す事が出来るのだろうか?不安になっていたのである。そんな時に母が、「優子」ちょっと来てと、台所に呼ぶ。

 こんな状態では、話しても明日には忘れるから、明日の朝に話すからと、母さんから言われた。優子は仕方ないと思い、「うん」と頷くのである。


 そして、翌朝の事である。優子は、自分の家に帰ってきたから、熟睡出来ると思っていたのだが、母が話し、父の反応が凄く気になっていた優子は、部屋でうつらうつらした状態で朝を迎えたのである。すると、朝6時半過ぎに、階段を登ってくる足音がする。

 部屋の前で足音が停まる。優子は、部屋の扉のほうに背を向けて寝ているふりをしていた。すると、ノックをする音が「トン・トン」と2回。すると、「優子」入るぞ。と

 父の声だった。父が部屋の扉をあけ、背を向けて寝ているふりをしている優子に向かってこう話かけてきた。

 

 「優子」まだ、寝てるか?母さんから、話しは聞いた。お前が選んだ人を今度連れてきなさい。起きたら母さんに聞くだろうけど、父さんは父さんで、優子に直接返事したかったから。帰り、気いつけて帰りなさい。と話すと扉を締めて階段を降りて、玄関から、母さん行って来ると声が聞こえ会社に行く父なのである。

 

 優子は、布団の中で、「ガッツポーズ」をするのである。本来なら、お父さんに話し掛けたかったのだが、声をかける事が出来なかった。父が玄関から出掛けた後に、着替えて、

 茶の間に行くと母が、お茶を飲んでテレビを見ていた。


お母さん「おはよう」お父さん仕事に出掛けたの?優子「おはよう」お父さんは出掛け

たよ。昨日の事はちゃんとお父さんに話したから。先に朝御飯食べるかい?


先にお父さんが何て言っていたか、教えて欲しい。御飯は、その後に頂くから。

で?お父さん何て?優子は、お父さんが部屋に来た事は、お母さんには言わなかった。


今お茶入れるから、立ってないで座りなさい。と言いながら、お茶を入れるお母さん。

熱いから注意しなさいとお茶を寄越す。「うん」ありがとう。


お父さんね。最初は、驚いていたよ。でも、優子が心配していたような事は、言ってな

かった。お父さんには、優子が、紹介したい人いるから、時間作って欲しいとだけ伝えた

のよ。そしたら、お父さんは多く聞く事は無く、分ったと言っていただけだったよ。

とくに機嫌悪いような感じでもなかったから、意味は理解出来たと思うよ。

日程は、お父さんと相談して、近いうちに優子に連絡するからさ。


お父さんには、それだけしか話してなかったの?お父さん難しいから、大丈夫かな?

彼に会ってくれる?凄く嬉しいけど、こんなに簡単にOKでると、何か怖い!

前回(元彼)の件もあるからさ!


確かに、お父さんは、頑固で難しいけど、誰より優子の事を1番に思っているのよ。

元彼の時の事が頭過ると思うけど、お父さんは、優子ほど気にしてないと思うよ!

過ぎた事は、もう忘れなさい。挨拶に来るときは、彼に気持楽にして、来て下さいと

優子から伝えなさい。


「うん」お母さんありがとうね。帰ったら、彼にちゃんと話すよ。何か緊張が途切れたら、

お腹すいたから、朝御飯いただくよ。そう話すと、お母さんが、御飯の準備をしてくれるのである。心の中で、上げ膳据え膳は、いいなと感じる優子なのである。


*こうして、優子は、朝食を頂き、1時間後のバスでアパートに帰って行くのである。本来ならもう少しゆっくりしていくつもりだったが、気持ちだけが、前に前に進みすぎて、夜しか帰ってこない直也なのに、午前中には、アパートに着く優子なのである。

 優子は、まずは、第1喚問の入口に要約立ったのである。「結婚」という2文字が優子

の頭から離れない。幸せ絶頂の優子。結婚は、ゴールではない、あくまでスタートラインに過ぎないのである。これからが、本当の勝負なのである。

仕事から帰って来る直也を、食事を作って待つ優子なのである。直也は、優子が実家に帰って両親に何と言われてきたかが、心配で1日中々仕事が手に付かない状況だった。

直也は、定時で仕事を終えて、真直ぐ優子の待つアパートに急いだ。


<直也>

 ・「ただいま」優子。実家から何時頃帰ってきたの?久しぶりの実家は、どうだった?

  

<優子>

 ・「お帰り」直ちゃんお仕事お疲れ様ね。今、御飯出すから、座っていて。

  実家からは、お昼前には帰ってきたよ。久しぶりの実家だったから、良かったよ。

  御飯どうぞ・・・。


<直也>

 ・お腹すいた~。「いただきます」と食べ始める。ご両親も元気で、変わりなかったか?

  お昼前についた?もう少しゆっくりしてきたら良かったのに・・・。

  何?例の話は、してくれたの?早く帰ってきたと言うことは何かあった?

  あんまり、いい返事もらえなかったか?


<優子>

 ・直ちゃん。ゆっくり食べながら聞いてね。返事は?何も問題なく、挨拶に来ることは、

 「OK」もらったよ。お母さんに根回しをして、お父さんに話してもらった。

  今朝お父さんが、私の部屋まで来て、紹介したい人連れてきなさいと言われた。

  寝ているふりしていたから、返事はしなかったけど、お父さんから直接、返事されるとは思っていなかったから驚いたし、あっさり「OK」でたから、私の方が拍子抜けした感じでさ。だから、早めに帰ってきたのね。挨拶の日程の都合は、両親で相談して、近いうちに私に連絡寄越すことになったからさ。


<直也>

・「OK」出たのね?優子が拍子抜けか~。俺もさ、今日は中々、仕事が手に付かなくてさ、挨拶の件、気になって気になって仕方なかった。こういうのは、緊張するよな。

後は、ご両親からの連絡を待つだけだね。


<優子>

 ・確かにね。私もお母さんは、見方してくれると思っていたけど、お父さんからの返事を貰うまでは、緊張したよ。それに今度紹介するときは、もっと緊張すると思うよ。

  取りあえずは、第一喚問突破だね?私もビール飲もうかな?いい?



<直也>

 ・グラス持ってきなよ。お疲れ様でした。とビールを優子のグラスにつぐ直也。

  まあ~。挨拶とかは、結婚している世の中の夫婦は必ず通る道だろうから、

  俺たちだけが特別じゃないからな。優子のアパートの留守電に、もう挨拶の日程入っていたりしてな。


<優子>

 ・あ~。「ビール」何かおいしい。私の友達も結婚した人多いけど、皆こういうふうに挨拶とか面倒な事しているのだろうね?必ず通る道か。幸せになるって簡単じゃないね。

  えっ?まさか、今日の今日で留守電は、さすがに入ってないと思うよ。あっ?でも?

  万が一アパートに居ないと、今日の今日で心配するかも!ちょっとアパートに留守電が入っているか、確認してみるね。直ちゃん電話借りるね。


*優子は、直也の電話と同じ電話機にしていた。同じ機種なら、留守電を別な場所から

でも聞く事が出来たのである。


<直也>

 ・どうだ?留守電は?入っていたか?


<優子>

 ・直也の問いかけに、「うん・入ってる」しかもお父さんからだ。受話器を片手に、メモをとるのである。数分して、受話器を置いた。すると、留守電が入っていて、お母さんから2回。最後お父さんから1回だった。


<直也>

 ・えっ?留守電3回??何て?


<優子>

・お母さんからの1回目は、14時に1回留守録は、「紹介の日程の件」で聞きたい事あるから、電話寄越しなさいと入っていたよ。2回目は、15時に「もうとっくに帰っているはずなのにどこいってんの」お父さんから、お昼に電話が来て、俺が帰るまで、日程聞いとけと言われて、優子と直接話して決めたいから留守電聞いたら、連絡寄越しなさい。3回目は、19時お父さんからで、「日程の件だ」いったい家にも帰らず、どこに行っているのだ。少し怒り口調だよ!どうしよう?直ちゃん!

機嫌損ねてしまっていたら、どうしよう?


<直也>

 ・3回留守録が入っているのだから、仕方ない!もう開き直って実家に電話した方がいいよ。買い物して帰り遅くなったとか?言い訳するしかないよ!

  とにかく電話してみな。


<優子>

 ・実家に電話するから、静にしてね?もう20時半か~?まだ起きているかな?

  あ~。実家に電話するのに緊張する!直ちゃん。


<直也>

 ・「うん」静にするから、早く電話しなよ!両親寝ちゃうぞ!


<優子>

 ・受話器を取って電話する。すると「もしもし」あれ?アキちゃん?

  

*何だ!姉ちゃんか?父ちゃんいる?

   父ちゃん何か、機嫌悪いぞ!そんでもかわる?えっ?機嫌悪い?

   姉ちゃん何かしたのか?母ちゃんは?いるけど~風呂かも?

   やべ~?父ちゃんが来た!晃誰から電話だ?

   あっ?姉ちゃん!父ちゃんに変わって欲しいってさ!

   ちょっと!アキちゃん!ほんじゃ!変わるな!


<父ちゃん>

 ・「もしもし」優子か?こんな遅くまでいったいどこに行っているのだ!

  年頃の娘なのだから、もう少し考えて行動しなさい!

  それでな。日程の件だが、母さんとも話して今度の日曜日でどうだ?

  夕方17時でどうだ?


<優子>

 ・買い物してたら、友達とばったり会って、食事してたから遅くなったの!ごめんなさい。これからは、注意するから。今度の日曜日17時半でいいのね?わかった。

  

<父ちゃん>

 ・日曜日来るとき、気いつけてきなさい。じゃあな!お休み。

  そういうと、電話を切る。


*優子も受話器を置いて、「ホット」ため息をつくのである。電話での内容は、脇で聞

ていた直也も理解した。直接お父さんから言われた優子は、緊張はしたものの、

このままの状態で日曜日お父さんと会うよりは、話が出来て良かったとおもう優子なで

ある。直也は、優子の話を聞いていて、日程が決定した事で、緊張しはじめるのである。

1週間が過ぎるのは早く、あっと言う間に挨拶の日曜日がくるのである。



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