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携帯の機種を変えるということ
これは仮想自殺の隠喩だ,とむかしどこかの評論家がいっているのを耳にして,ああなるほどな,そういう捉え方もあるのか,と思った記憶があります。
それはそれとして,名前やHNを変える行為も同じようなものですよね。
ああそうそう,台湾人は一生に最低一度,改名するらしいですよ。
評判リセット社会だな。
こう述べたのはどこかのブロガー。
記事の内容はただの山岸俊男氏の受売りですけれども,むしろ問題はその記事が書かれた日付であって,なんと2009年。あれから2年も経ってしまった。
さらにはたと思い出して,拙作の投稿日をみてみると,2008年と記されている。
なんということか,3年も経過していやがるぞ。
ああ,この間にわたしは,いくばくかの語彙を蓄え,けれど根本的なところについて変わらぬままに,5回も自殺をしておりました。
わたし――――すなわち,携帯が。
初出 「携帯の機種を変えるということ」活動報告2011年 02月19日 (土) 20:07