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新天地  作者: オリジナル
3/3

新天地 その3

クーネル長官の後を三人は歩く。




[レポート見させてもらったよ。田辺君。君の感想を聞きたい。どうだね?やれそうか?アペックスとやりあったんだろ?][やりあったと言っても完敗ですから。ただ、従来の兵器が効かないと。跳ね返される様な感覚がありました][跳ね返される?リバウンドか?][エエ。力の問題ではありません。何か第2、第3の力が働いていた][ボールの様な感覚か?バブルの様な][実戦訓練に良いですね。球体は中核を突かなくても進む。それは力が分散されるから。点では無く面で受けるから。もし仮にそうだとすると……][グレート!訓練メニューに入れよう]



田辺はある提案を思いついた。




定まらない球体。だとすれば形状も定まらないはず。偶々、あの時見たアペックスはセミの型だっただけか。液体なら冷気が効くはずだが。奴は個体だった。だとすれば…………




[クーネル長官。もし私の仮説が確かなら試したい事があります。しばらく個人演習をしますから][………田辺君。何か閃いたか?教えてくれないか?][イイエ。あくまで仮説ですから]田辺は急いでバイクに股がった。[待ってよ!ダーリン!私も付き合うわよ][私もだ。ヒントを掴んだんだろ?トレーナーは要らないか?]美香とレイ・ブラッドが追いかけて来た。[まあ、見てて下さい。参考にはなりますがね]




三人はアリーナに車を停めた。[ここは………スポーツ競技場か?][そうです。レイさん。生憎、立ち見だと思いますが見ます?][ナニナニ………FLC………ファイティング レディース チャンピオンシップ?格闘技?][たまたま近くでやってたからなゲージの中でで何でもアリの戦いをするスポーツだ][ウヘッ………それって血とか出ない?ガキッ!ボコッ!みたいな][メインにはまだ間に合うだろう。大人三枚。自由席で]




通路を歩きホールの扉を開ける。歓声が大きくなり爆発する。手探りで席を探す三人。[レイさん。俺達は間違えていた。力のみを追求し過ぎ大事な事を忘れていた。適応力。いかに奴等の動きについていけるか。それが全てです][………田辺君。何を言っているんだ?][まあ、見ましょう。メインイベントを]





フラッシュと火花が飛び散る中、天井からミラーボールが降りてくる。






[レディースアンドジェントルマン!今日のメインだ!レッドコーナー!Miss、パーフェクト、チャンプ!アケミー・イーシキー!]



一色 明美。FLCの無敗のチャンピオン。ミドル級のタイトルマッチ防衛記録は100を越えていた。ピンクのガウンに般若面。日本刀を眺めながら入場する。いつも日本刀に祈りを捧げながらゲージに入る。入場すると激しいフラッシュのシャワーを浴びる。




[ブルーコーナー!Miss、ネイチャーガール!野生の乙女!ルーシー・バーグ!]




ルーシー・バーグ。茶色いベストに黒いスパッツ。ワラのロープを肩に入場する。カウボーイハットを客席に投げエレガントにジャンプインする。




ミラーボールが輝き二人が中に入る。




[さあ、メインイベントだ!ミラーボールマッチ!ミドル級のタイトルマッチだ!一色 明美は今日も守れるか!スポンサー様から花束の贈呈です]




[レディー!ファイト!]




続く

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