出会い
こんにちは。
Akuaと書いてあくあと読みます。
昔から本が好きなので小説をよく書いていました。
始めたばかりでグダグダですけど読んでくださると嬉しいです。
人は皆、強がっている。
歳を重ねれば重ねる程に、強力な鎧をまとう。
自分は聞きたくない話や言葉をガードするが、他人には罵詈雑言、悪口雑言。汚い言葉を投げ掛ける。
この世は狂っている。
小学生の頃には気が付いていたくらいだから余程の事だろう。
同じ人間という生き物の中で、意味のない分類をして。
口から吐き出される言葉は、誹謗もしくは綺麗事。
世間とやらに囚われて社会とやらに飼われる。
貧富の差も激しく、弱いものは死に強いものは生きる。
どれだけの秀才でも努力者でも、親が金持ちのおぼっちゃまには勝てない。
こんなゴミみたいな世界で、俺はなにをしたかった?
いや、俺には何ができた?
分かる訳もない。
他人に興味も無い。自分にも興味が無い。
こんなやつに何が出来るってんだ。
ふと、昔小学校だったかどこだったかで習ったことを思い出した。
『人と言う字は、支え合って……』
あんな腐ったやつらと支え合うくらいならばいっその事、人間なんて辞めてやる。
そんなことを考えてしまう俺も、やはり、腐っているのかも知れない。
突然だが俺には嫌いなものがある。
というか、ほとんどの物が嫌いだ。
例えば、偏見、綺麗事、自分を守るための嘘、世間、親、人間、仕事……。
兎に角、俺はこの世のほぼ全てが嫌いだ。
つまり、自分自身も嫌いだ。
こうなると、生きる意味も分からなくなる。
それでも生きているのは、多分写真のおかげだろう。
俺には趣味がある。
写真を撮ることだ。
汚染されていた世界でも、レンズを通せば輝いて見える。
輝くのは一瞬。
レンズを通して、世界を覗いている時だけ。
その一瞬の為に生きている。