63話 来訪者
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昨日ミーナがマヨラーであることが発覚した。
ただのマヨラーじゃない、次元を超えたマヨラーだ!
今はそのマヨラーのミーナとクルアとくまっ子たちと畑仕事のエルフたちで畑の拡張中。
昨日、華憐と話したカレーのスパイスの植物を育てるための畑を作ってるところ。
久しぶりの畑仕事で結構楽しい! 昔は一人でやってることが多かったけど、人数が増えて楽しさも増えた。
そういえば今朝、獣人族のガルさんが僕のところに来て、里へ帰ることを報告してきた。
もうすこしいてくれてもいいと思ったが、早く食べ物を渡してあげたいとのこと、あと鐘の件も。
それならしょうがないから再会を約束して見送った。
畑や周囲の巡回隊も今日から始動開始、結構暇してる人とか多くて人数には困らなかった。
3つの隊それぞれ5人ずつくらいで回るらしい。
「レン、そろそろいいんじゃないかしら」
「んー、そうだな、あんまり大きすぎても仕方ないか」
僕達が耕したのは15m×15mくらいの正方形、ここに柿ピーでカレーのスパイスを育てる。
柿ピー久しぶりに使うなぁー、あと半分くらい残ってるけど結構余るかもなー
僕は柿ピーを一粒取りだし植える。
植える時にはちゃんとカレーのルーって願っておいた。
あとは明日、芽が出たら『開花』させればいいかな。
「うーーん、久々の畑仕事で疲れたなぁー、みんなもお疲れ様ー、これでスパイスが出来たら最高にうまいもの食べさせてあげるから期待しててね!」
「カレーって辛いのよね? あんまり辛いのは苦手かも……」
「大丈夫だよ、甘口もあるからそっちなら辛くないよー」
「レン様が作る料理はどれも美味しいですよ! あ、カレーというやつにもマヨネーズをかけてみたいです!」
「ん、んーー、それはどうだろう?」
カレーにマヨネーズ? 合うか? いやー、合わないだろ
さて、そろそろ家に帰って風呂でも入るかーって思った時
「おーーねーーえーーさーーまぁぁぁーーー!!」
空から何かが超高速で落下してきて近くに激突、大きな音をたてて砂埃が舞った。
「な、なんですか、いまの」
「なぁ、今誰かお姉様って言ったか??」
「……………まさかっ!」
だんだんと砂煙が晴れていって視界がよくなる。
砂煙が晴れたそこにはアッシュブロンドの髪をサイドテールにした中学生くらいの少女がいた。
ん? アッシュブロンド??
少女はずんずんとこっちに向かって歩いてくる。
「お姉様! 今までどこに行ったのかと思ってたらこんな所にいたなんて!! さぁ、帰りますよ! お父様たちが心配されていますから」
少女はクルアの手を掴んで引っ張った、が
「嫌よ、あたしは帰らないわ!」
「なんでですか! お父様たちがとっても心配しています! ライドルフ様だって必死になってお姉様のことを探しているのに!」
「ここで彼の名前を出さないでちょうだい! とにかく私は帰らない!!」
「だめです! なら無理矢理ででも連れて帰ります!」
「やれるものならやってみなさい!」
二人の魔力が高まったいくのを感じた、一応魔法使えるようになってから魔力は感じるようになったから。
「れ、レン様とめなくていいんですか?」
「いやさ、あの中入りにくくない?」
「でも、止めないと……」
まぁー、それもそうか、あんまり気乗りしないけど仕方ない。
「はーーい! ストップストーーップ!!」
僕は二人の間に入る。
「誰ですかあなたは、邪魔しないでください!」
「いや、するよ、この辺吹き飛ばされそうだもん、話聞くからとりあえず魔力抑えて!」
「お姉様、この人は誰ですか? 邪魔されそうなので殴っていいですよね?」
うぇー、怖っ、とりあえずディフェンスの姿勢とっとこ。
「ルーシィ、私の好きな人にそんなことしたら許さないわよ」
その瞬間、少女、ルーシィって言うのかな? の顔がグルンっと僕の方を向いた。
え、なに? そんな怖い顔で睨まれたらおしっこチビりそうになるからやめてよ!
「この人がお姉様の好きな人? はっ! ライドルフ様と比べて全然ぱっとしないですね」
ライドルフ様ってまず誰だよ、でもなんかバカにされた気がする!
とりあえず話を聞くところから始めるかーって思ってると、クルアからすごい魔力が高まってるのを感じた。
「お、お姉様?!」
「ルーシィ、いくらあなたでも今の発言は見逃せないわ」
「おーーい、クルア、やめろー? やめろよ? そんな魔力使ったらこの辺一帯潰れちゃうから!」
やばいやばいやばい、これはマジでシャレにならない! って思った時新しい声がした。
「クルア様!」
「え? あなたたちどうして」
「ルーシィ様がクルア様を探すというので同行させてもらったのです、よかった……本当に無事で良かったです」
新しい声の主は侍女服を着ていて黒い長い髪の女性、走ってこっちまで来てクルアに抱きついてる。
後ろには同じく侍女服を着ている女性が数名、その後ろに巡回隊のリーア隊がいるから僕のところに連れてきてくれたんだろう。
とりあえず、リーアさん達に敬礼しとこ……ピシッ!
なんか、何やってんだあの人みたいな視線を向けられたけど気にしない気にしない!
そんなことよりこの場をなんとかしなきゃなー
「なぁー、とりあえず家に戻って話聞かない? 僕とミーナ何が起きてるかさっぱりなんだけど」
「はい、あっ! でもクルアさんが浮気していたことはわかりました!」
「誰も浮気なんてしてないわよ!!」
「えー? ですけど、ライドルフって男がいるんですよね?」
「そんな男知らないわ!!」
なんだかよくわかんないけど、また一悶着ありそうだから、放置して、僕は侍女服の人たちと巡回隊からリーアさんとルーシィ? を連れて家に戻った。




