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59話 リザードマンと獣人族

 


「うおおおぉぉぉぉおー!! できた!! 出来たぞー!!!」


 僕は今、気分絶好調テンションアゲアゲだ。


 なぜなら、ついに魔法を使うことができるようになったから!


「……『炎帝』!!」


 僕が魔法名を叫ぶと、目先に魔法陣が書かれ、炎の柱が吹き出してきた。


 昨日一日ベットで寝ていたからすっかり体力は回復、みんなに寝てろって言われたから、なら全力で甘えてやろって思って、わがままを沢山言ったらしばかれた。


 そんなこともありつつ、特にこれといったことはなく一日が終了。


 今日の朝起きた時、修行の成果なのかなんだか魔法が使えるような気がして、パンツも履いてないのに飛び起きたら、みんなに股間を晒して、軽くパニックになるということがあったが気にしない。


 あらためて、服を着替えて家を飛び出し、今まで練習してきたことをフル活用し魔法を使用したらできた!


 一度できたらコツを掴んで、一気に無詠唱までできるようになり、さっきからオリジナルの魔法を作りまくっている、<才能>の力様々だね!


「………『六華燐』!!」


 六枚の炎の花びらが宙を舞って弾ける。


 火属性の魔法が多いのはたぶん、サウナで修行したからかな?


「レン、またそんなにバカすか魔法を撃ってると魔力枯渇するわよ」


 見守ってくれているクルアから叱責が飛ぶ。


「大丈夫! たぶん!」


「そう言ってさっき魔力枯渇したのはどこの誰よ、まったく」


 実はもう2回魔力枯渇してる。


 はい、すみません。


「たのもー!! 」


 そんなことをしていると、どこからか声が聞こえてきた。


 声の方を見てみると、青い鱗でトカゲみたいな顔、リザードマンが30人近くいた。


 よくみるとちょこちょこ獣耳が見えるんだけどあれもリザードマン? なわけないよね?


「はーーい、なんですかー? ラーメンは頼んでないのですが……」


「ラーメン? それはなんのことか分かりませんが、お鶴殿はいないだろうか」


 あれ? あの手に持ってる箱みたいなやつラーメンじゃないの? 蓋とかスライド式で超似てるんだけど……


 一人だけ鱗が黒いリザードマンがお鶴さんのことを聞いてきた。


「ちょっとまってて下さいね……お鶴さーーーーん!!!」


 僕はお鶴さんを呼びに行く、たぶんあの人たちがお鶴さんの言ってたリザードマンなんだろうけど一応確認してもらう、なんか獣耳混ざってたし。


 それにリザードマンみんな同じ顔に見えるから、全くの人違いとかで新手のリザードマン詐欺みたいのに引っかかるかもだし。


 そんなこと考えてるとお鶴さんの部屋に到着。


「お鶴さーーーん!」


「どうしたでありんすか、レン様」


「リザードマンの人達が来たので詐欺じゃないか確認をと思って」


「なるほど、わかりました、今行くでありんす」


 お鶴さんを連れて家の前の広場に戻る。


 広場に戻ると、華憐とミーナも一緒にいた。


「おお、お鶴殿、ご無沙汰しています」


「ええ、お久しぶりでありんすね、ザリュさん」


 お鶴さんがザリュさんと呼んだのは黒いリザードマンの人、鱗が全身真っ黒で目は黄色い、剣と盾を持っていて強そうなリザードマンだ。


「レン様、この方はザリュさんと言って、私たちが前に住んでいた湖のリザードマンの長でありんす」


「おお! あなたがレン様でしたか、これは失礼、私はハイリザードマンのザリュで、リザードマンの長をしている、お鶴さんから話は聞いていると思うが、どうかここに住まわせて貰うことを許してもらいたい」


「はい、お鶴さんから聞いてたから部屋は用意してありますよ、それから鶏舎も建設したんで使ってください」


「ありがとうございます、リザードマン一同これからよろしくお願いします。それと、聞いてもらいたいことが、獣人族のことなのですが」


「ストーーーップ! 話長くなりそうだし、ここじゃなんだから食堂に行きましょう、クルアとミーナは鶏舎に案内してあげたあと、中ホールに案内して、華憐とお鶴さんは一緒に話を聞こう」


「わかったわ」


「任せてくださいレン様! リザードマンの皆様、こっちでございます」


 鶏のほうはあの二人に任せて大丈夫だろう。


「じゃあ、僕達も行くか」


 僕達は食堂に向かう、こんど応接室作っておこう。



 ………………………………………………………………



「さて、とりあえず獣人族の方の話を聞きます」


食堂にやって来て獣人族の話を聞く。


「お初にお目にかかる、私は獣人族の遠征隊長のガルです」


 獣人族のガルさん、オオカミっぽいしっぽと耳を持ってる、腰に剣を指していてすらっとしていて筋肉質の体で武人って感じの人。


「はじめまして、雨宮蓮です」

 

「はじめまして、塔野華憐です」


「それで、話とはなんでしょう」


「はい、ではまずリザードマンといる理由から、私たち遠征隊は……」


 ガルさんの話は、ここから山一つ超えたところには獣人族の里があるらしい、最近その里で畑を襲撃されたらしい、かなりの被害がでて食料が足りなくなっている。


 そこで食料を少しでも分けてもらうためにガルさんの旧知の友のザリュさんのところ行こうとしていたところ、引越し中であることを知り、絶望。


 それでザリュさんがもしかしたら助けてくれるかもしれないから一緒に行こうと、同行することになったとか。


「どうか、食料を分けて貰えないだろうか、もちろん対価は払う!」


「なるほど、華憐、こっちとしては問題ないよね?」


「うん、野菜でナスときゅうりならもう食べきれないくらいあるし、ニギリメシコシヒカリなら木に行けばシロ様が育てていっぱいあるよ」


 ニギリメシコシヒカリはお米だからカピカピになるのでは? ていうか、シロ様育ててたのか。


「ありがとうございます、こっちからは鉄器などをお譲りします」


 獣人族の里は鉄 鉱石が豊富にとれ、職人も一級品で、鉱石産業で成り立っているらしい。


 いいなー、鍛冶屋、うちに鍛冶をできる人がいないからあんまり鉱石製品がない、たぶん僕は鍛冶はできるだろうがやりたいとは思わない。


 シロ様は錬金術で作れると思うが、あの人変なこだわりがあって土鍋にしか錬金術を使わない。


 それからリザードマンの仕事を細かく詰めて、僕達は話し合いを終わらせて他の人をまたせてる中ホールに向かった。

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