50話 クルアの魔法教室
レンのご飯を存分に食べて楽しんだ後、カレンとミーナとお風呂というものに入りに来た。
捻ったり押したりするだけでお湯が出るってどんな魔力回路したらできるのかしら?
それにここに来る時にいつも使うあのエレベーターってやつも一体どれほどの大きさの魔力回路をしているのか想像しただけでも頭痛くなるわ。
お風呂はなかなか気持ちよくて一日の疲れが取れていく〜
吸血鬼は基本的に低血圧だからあんまりお湯に浸かるって文化がないのよね。
私? 私は先祖返りだから気持ちよく入れるわ。
先祖返りの吸血鬼の特権ね。
レンのご飯はどれも美味しかったわ!
美味しかったけど、レンの血の方が何倍も美味しい。
今度また飲ませて貰いたいわ、今晩寝込みを襲いに行こうかしら?
「ねぇ、クルア、魔法ってどうやったら使えるの?」
レンに夜這いをかける計画を立ててるとお湯に浸かって隣にいるカレンが魔法について聞いてきた。
レンもそうだったけどなんでそんなに魔法を使いたいのかしら?
「んー、そうね、まず魔法には属性があることは分かる?」
「火、水、風、土でしょ、特殊で闇と光、あと無属性で空間と時間」
「そうよ、ああそっか、カレンは<知識>の力を持ってるのだったかしら?」
「そうだよ、だから使い方も一応わからなくはないんだけど、上手く出来ないんだよね」
うーん、神気が使えるってことは魔力も持ってるはずだから魔法が使えるはず、やり方が間違ってるとかかしら?
「じゃあ、今から簡単な魔法を解説しながらゆっくり使うから見てみて」
「お願いします! クルア先生!」
「まず、レンにも言ったけど魔法を使うには魔力を操作しなくちゃいけない、だから水を発生させたい時は掌に魔力を集めて、その魔力を水に変換させる」
私は掌に魔力を少しだけ集めて水をつくる。
「変換させる時はイメージよ、魔力が水に変わるのをイメージしていく、それを補助するのが詠唱、詠唱は定例文があるけど慣れちゃえば一言二言でも大丈夫」
「うーん、その魔力操作がわからないなぁ」
「神気を操作するのと一緒よ」
「神気は操作できるんだよ」
そう言うとカレンは神気を体に纏わせて「神気解放」と一言、すると髪が金髪になって碧眼になり青金色のオーラを纏った。
「ほら、もうこんなにスラスラできるようになったよ!」
「カレン様すごいです! レン様と同じくらい早いんじゃないですか?」
「ほんと、二人とも規格外の神気量ね」
「練習したもん、お……蓮くんは今からお風呂みたいだ、着替え持ってお風呂に来てる」
「カレン様は色々覗きし放題ですね」
「え? いや、そそそそんなことしないからね!」
あ、これは怪しいわね、カレンむっつりな所あるから
「というか、カレン、神気をうまーーくコントロールすれば魔法は簡単に起こせるわよ」
「たしかに! やってみよう、えーと詠唱は『水よ来たれ…作水』って、うわぁぁぁー!!」
カレンが手を突き出して詠唱をした瞬間水か大量に出できて
「ちょ、、カレン制御! うわぁぁぁー!!!」
「カレン様止めてくださぃぃぃーー!!!」
大洪水が起きた。
「まってまってーー!! 止まんないよぉーーー!!」
「神気! 神気を止めて!!」
私がそう言うとカレンの青金色のオーラが収まって、水も止まった。
「あちゃー、やっちゃった……」
水が収まったら排水が追いついてなくてどこがお風呂かわからない状態になっていた。
やっぱり、魔力操作できないのに神気でやらせるものじゃないわね、失敗したわ。
「カレン、まずは魔力を見えるようになればいいと思うわ、あなたの能力なら見えるようになるでしょ?」
「あ! たしかに!!」
気づいてなかったの? まぁ、レンもカレンも魔法がない世界から来たんだし、アホだから無理もないかしらね
それから、私たちは三人でお風呂を入り直した。




