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47話 ガールズトーク

 

 私たちは、尋問室から出てクルアさんの部屋を用意してあげて、エルフさんたちが作ったごはんを食べて、お風呂に入って、ミーナの部屋に集まっていた。


 ガールズトークをするために。


「嬉しいなぁー、歳が近い女の子がこんなに集まるなんて」


「何言ってるんですか? 三人ですよ?」


「いやいや、女三人寄れば姦しいって言うじゃん」


 それに私、前の世界ではオタクだったからオタクの友達しか出来なかったし。


「その、女三人寄れば姦しいってどういう意味なの?」


 クルアさんが聞いてきます。


「あれ? こっちの世界にはないの? 女性はおしゃべりだから、三人も集まれば騒がしくて仕方ないって言うことだよ」


「カレン様の世界には面白い言葉がありますね」


 面白いかな? このことわざに関してはバカにされてる気がするんだけど


「レンとカレンは異世界から来たのよね、どんな世界なの?」


「あ! それ私も聞きたかったのです!」


「んー、何から話そうかな?」


「レンのことを聞きたいわ」


 蓮くんのことですか、まぁ蓮くんは割と学校で有名だったので話せることはあります。


「じゃあ、まず蓮くんと私が学校っていう教育機関に通ってて高校生だったの、私は部活入ってなかったけど蓮くんは陸上部に入ってて、関東大会っていう出るだけでもすごい大会で記録とか残しててすごい人なんだよ……」


 私は二人に蓮くんが前の世界でもいかに凄いのか教えてあげます。


 蓮くんは私のこと知らなかったでしょうけど、私は意外と知ってます、学校でも地元でも有名だったので


「蓮くんはね、電車っていう大量の人とか物とかを運ぶ乗り物で登校してて、よく同じ時間の同じ車両になったんだ、それで蓮くんいつも同じ場所に立っててずっと本読んでたの、たまにラノベ……私の好きだった本とか読んでるときは何読んでんだろーって思ったり、それが私の好きな本だった時は嬉しかったりしたなー」


 私と蓮くんは中学校は違いましたけど、地元は同じです。


 だから、最寄り駅が一緒だったのです。


「カレンはレンの話、すごく嬉しそうにするのね」


「え、そそ、そうかな?」


「そうよ、ミーナはレンのどこが好きなの?」


「私ですか? 全部です!!」


「全部ってなによ」


「全部は全部です! 顔も性格も匂いも手も足も頭の先からつま先までぜーーんぶ大好きです!」


 ミーナは相変わらず蓮くんラブです。


 もう、ここまでくると愛が重いであります。


「そういうクルアさんはどこが好きなんですか?」


「呼び捨てでいいわよ、私はレンの暖かいところが好き、あと血が美味しいところとか」


 血が美味しいって、さすが吸血鬼、暖かいところが好きなのはわかります! 私も好きです!


「蓮くんってどんな血の味がするの?」


「優しい味、不思議な味がするわ、今まで飲んだことの無い味だった、カレンも今度レンの血を飲んでみたら?」


 いやいや、私血の味わかりませんよ!


「レンの好みのタイプってなんなのかしら?」


「あ、それは私も知りたいです!」


 蓮くんのタイプかー、たしか蓮くんって昔、恋人いたはず……


「そもそも、レンって男色とかじゃないわよね? 私、これでも結構自分では顔はいい方だと思うのだけど幼女でいっても大人でいってもダメだったのよね」


「いやいやいやいや、蓮くんさすがにそんな趣味はないと思うよ、昔恋人いたはずだし」


 私がそう言うと二人は、ばっ!っとこっちを向いて顔を近づけてきた、え? なになに?!


「「その話、詳しく聞かせてちょうだい(ください)!!」」


 お、おお……こんなに食いついてくるとはびっくり、ちょっと怖い


「蓮くんの元カノは確か……時任ゆいりちゃんって名前だよ、有名な美男美女カップルで人気なカップルだったよ」


 確か中学一年から付き合っててとてもお似合いって私の学校でも噂になってた。


「その、ユイリとはどのような容姿なのですか?」


「たしか、目はパッチリで大きくて、文句なしの美人、髪型は肩に少しかかるくらいで肌がきめ細かくて真っ白で妖精ってあだ名が着いてたよ」


 一度見たことあるけどすっごい綺麗な人だったなぁー


 なんで、別れちゃったんだっけ、あれ? たしかゆいりちゃんが……失踪……そうだ、突然いなくなってみたいなことを聞いたような……


 なにか引っかかります、もしかして蓮くんは……


「恋人がいたのなら男色ってことはないわね、ならもうアレが使い物にならないのかしら?」


「そ、そんな嘘ですよね? カレン様!」


「ん? なに??」


 私は昔のことを思い出してたら会話に置いてかれたみたいです。


「だから、レンのアレはもう使い物にならないのかって話よ」


「アレ?」


「あ、アレはアレあんまり言わせないでよ」


 と、顔を少し赤らめてクルアが言います。


 アレ? アレ……ピチピチ……ブルンブルン……はっ?!


「カレン様顔真っ赤ですけど大丈夫ですか? はっ……も、もしや見たことがあるのですか?」


「な、なななないよ!!」


「嘘ですね! 嘘つきの目です! さぁ、正直におっしゃいなさい!!」


 ああ、あぁぁぁぁあ、あの時の光景が……水浴び……蓮くんの……お、おっきぃ////


「……………/////」


「カレン様、白状しなさい!!」


「カレン、見たことあるの??」


「…………うん、ある、よ」


「なっ……」


「もしや、カレン様……」


「違う違う!! まだこの家ができる前で、お風呂がなくて蓮くんが水浴びしてたとき気づかなくて!!!」


「ずるい! ずるいですよカレン様!! そんなラッキーをしていたなんて! それでレン様のレン様はどうだったのですか!!」


「そうよ! カレン、教えなさい!!」


「お……」


「「お?」」


「お……おっきかった……ですぅ///」


「「具体的に!!」」


「な、長さはこれくらいで……ふ、太さはこれくらい///」


 私は手でどれくらいだったのか示します。


 ごめんなさい蓮くん、この二人には私は勝てません。


「「なっ……」」


「そ、そんなの入るかしら……」


「れ、レン様のレン様はそんなに立派で……」


 それからも、三人で蓮くんについてあれやこれやと話し合いました。


 私は今日、あの時の水浴びを思い出して寝つけませんでした。



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