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42話 ガーディアン

 


 僕は今、頭がフリーズしている。


 クルアに責任をとれと言われて、胸を触ってしまったのは僕が悪いだから、昨日みたいに首筋を噛まれると思ったのに噛まれたのは唇だった。


 最後に噛んでくれなかったら理性が飛ぶ所だった、危ない危ない


 久々のキス、気持ちよかったなぁ……


 僕が思い出すのは元カノとの……って、ダメだダメだ!! こんなのクルアに失礼だし、


 とにかく今は心を落ち着けよう、


「スーーハーースーーハーー、よしっ!! クルア大丈夫??」


 今はクルアが出してくれた光源がある、少し弱いひかりだけどないよりまし、だからクルアが壁でうずくまってるのも見えた。


「大丈夫よ、準備して行きましょうか」


「おー!」


 僕達は荷物を片付けて、というか全てクルアが魔法で収納。


 そして、お互いちょっとドギマギしながらも扉の前に来て、作戦会議をする。


「部屋はどんな感じなんだ?」


「たしか、ここと同じように真っ暗よ」


 まじかい、あかりがないと僕は動けないな


「じゃあ、クルアは中に入ったら部屋を明るくしてくれ、僕がその間に倒す」


「そんな簡単に行くかしら? 」


「んー、どうだろ、大丈夫じゃない?」


 まぁー、少し楽観的かもしれないけど、僕はここのガーディアン、フ○ンキーだと思ってる。


 だって、手からビームとか肩からミサイルとかあの変態の十八番じゃん、


 ならば今の僕なら多分勝てるぞー、フ○ンキーはあんまり強くない!


「まぁ、レンなら大丈夫ね、規格外の神気量だし」


「よし、じゃあ行くかー」



 ガーディアンを倒すため、いやいや僕は捕まえに行くため、クルアと挑むことになった僕。ガーディアンは手からビームに肩からミサイル、果てにはグルグル回ったりして?! なんでもありのドタバタ戦闘! ガーディアンの守る先にはいったい何が?!



 次回!! 「激闘! ガーディアン!!」















































 なーんて、テレビの次回予告みたいにやったけど、ふつーにここでやるよんっ!


「レン、さっきからテレビとかなんとか何言ってるのよ」


 あぁ、華憐ならノってくれるのに……

 ………………………………………………………………




 そんなこんなでガーディアンのいる部屋に来た僕たちはまずクルアが灯りをつける。


「『術式(クインテット)五重奏(・マジシャン):光源(ライト)』!!」


 明るくなって見えたガーディアンの姿は


「しょ、将軍の方だったのか……」


 あれは間違いない! アイアンパイレーツさんだ!


 あんなんだれがつくったんだよ! てか、どうやって動いてるの?! 誰か操縦してるの?! やっぱりあれ欲しい!! 華憐に見せてあげたい!!


「レン、何やってるの! はやく倒しなさい!!」


 おおっと、そうだった!


 でも、あれに効く攻撃って結構強くなきゃだなー


「よし、あれでいくか! 『神気解放:才気煥発』!!」


 僕の髪が金髪になり目が赤く赤金色のオーラを纏う


 相も変わらずスーパーサ○ヤ人の界○拳使ってるみたいだ


 僕は、全力ダッシュで将軍のところまで走る、クルアには瞬間移動に見えたかな?


 この世界で神気解放ができるようになってからいろいろやりたいことができた。


 それは、僕が見てきたアニメキャラの技の再現! 華蓮とも一緒にどうやったらできるか日々悩んで色々な技の再現が出来ている。


 ダンジョンの壁を破壊した『二○の極み』もそのひとつだね


 そして、今回相手はフ○ンキー将軍、ならばワン○ースで返すしかない!!


「行くぞっ!!」


 僕は走りながら拳を上下に構える


「くらえっ!! 見よう見まね『六・○・銃』!!」


 将軍の腹に拳を接触させ衝撃波を放つ



 どごぉぉーーん!!



 でかい音を立てて将軍が吹き飛んで行った。


 とりあえずクルアのところまで下がる


「レン! すごいわ!! あんなの吹き飛ばすなんて!!」


 クルアが褒めてくれる、嬉しい!!


 僕、実はロク○キに憧れてたんだよー、小学生のときとか「ソ○! ピュイんっ!」って言って全力ダッシュとかよくやったなー、まさか再現できるとは……


 そんなこと思ってると吹き飛んだ将軍のほうから



 ピピピピピピピィィィ



 って、音がしてきた。



 あ、やばいあれ、『将○砲』じゃない? 威力バカ高いやつ


「クルア!!」


「きゃっ!!」


 僕はとっさにクルアを横抱きにして全力で右に飛んで回避する。


 僕の数メートル後ろが光ったと思ったら大爆発、壁は破壊されあとかたもなくなっていた。


「わぁお、こわっ! 当たったらチリものこらないじゃん!」


 将軍の方を見ると、えっへんってやってる、うわ……『将軍○丈夫』だ、ほんとにやるんだ……


 ちょっと僕が引いてると、将軍が背中のでっかい太刀、たしかフラ○剣を抜いて走ってきた


 ん? あ! やべ! あれは、


 僕はとっさに飛んだ、その下をフ○ン剣がとおりすぎていく、着地……またジャンプ、着地……またジャンプ……


「やっべー、『将軍足元○険』にはまっちゃったよ、たしかこのあとは『将軍○もみ』だったはず……」


 僕が将軍の技の連携を思い出してると、将軍が手を広げて倒れかかってきた、ビンゴっ!!


 僕は真上に垂直ジャンプして上から将軍を見下ろす、将軍は起き上がってくる様子はない、なら攻撃しよう


 あれは、将軍だけどゴーレムなはず、ならまえに華蓮がゴーレムには核があるものですって、言ってたからあれにもどこかにあるはず


「クルア、ゴーレムの核の位置わかる??」


「おそらく、心臓の位置だと思うわ」


「おっけい! ちょっとまってて!」


 そう言って悪いけどクルアを上に投げる


「え?! ちょっとぉー!!」


 僕は将軍の背中から心臓の位置を確認。


 この技、指の形作るのに苦労したんだよなー、2時間くらい指つったもん


 そんなこと思いながら、小指と薬指を中指と人差し指をくっつけて鉤爪の形をつくる、そのまま手に神気を多く纏わせて強化


「見よう見まね『竜の○爪』!!」


 神気強化した僕の腕は将軍のボディを貫通、そのまま核を鉤爪の形にした手でつかみ、握りつぶした。


「ふぅ、これで倒せたかな?? っととと」


「わわぁぁぁー!! きゃっ! ……ちょっとレン、なんで投げるのよ」


 僕は上から落ちてきたクルアをナイスキャッチ!


「大丈夫! ちゃんとキャッチした!!」


「そういうことじゃ……もういいわ、それより倒したの?」


「んー、核らしきものは破壊したよ」


「ほんとに?」


「うん!」


 僕はクルアに向かって右手を挙げる


 クルアは一瞬ぽかんとしてから満面の笑みを浮かべて


「「いぇーーい!!」」


 僕達はハイタッチを交わした。


「さて、クルアこの将軍ゴーレム持っていきたいんだけど運べない??」


 そう、僕はこれを華憐のお土産にする、だからあまり壊したくなかったんだし。


 女の子のお土産に将軍ロボットってどうなのって感じだけど、まぁ華憐なら大丈夫だろう


「んー、今の私じゃ無理ね」


「今の? つまり??」


「『格納庫(ガレージ)』っていう最上級収納魔法があるけど、今の私じゃ魔力が足らないの……ふふ」


 あれー? またカプチューされるやつ?


「だから、これを運びたかったら、レンの血を吸わせなさい」


 クルアが舌なめずりをして犬歯を光らせる、わぁあ肉食吸血鬼の顔だ……


 どうしよう、華憐にお土産持ってかないと怒られそうだし、けどクルアに血を吸われるのはなんか屈するようでやだし


 僕がうんうん唸ってると


「もう、焦れったいわね、『念動力(サイコキネシス)』!」


「なっ、ずるいぞー!!」


僕のからだは動かなくなる。


「ふふ、レンがその気にさせるのが悪いのよ、大丈夫今回はちゃんと首筋にするし、そんなにたくさんは吸わないわ……カプッ」


 こっんの吸血鬼、僕から胸触ったりなんだかんだすると顔真っ赤になるくせに自分からやるのは大丈夫なのか! 昨日も今朝も思ったけどドSっ子だドSっ子!!


 あ、こういう無理やりな感じの時ってやっぱあれ言うべき? 言っとくか


「くっ、殺せ! 身体は屈しても、心までは屈するとは思うなよ!! あっ/// ああああああああぁぁぁ!!」


 暗い暗い空間にレンの叫び声がこだました。




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