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二日目(3)スクリさんに怒られる

ギルドで言われた家まで来た


「町外れの緑の三角屋根で隣に・・・あった」


言われたとおり大きな庭が隣にある

庭を除くとおばあさんが花に水をあげていた、季節外れのカーディガンに金の髪留めが似合ってる


「こんにちわ」

後ろから声をかけたからか驚かしてしまったようだ


「あらあらどうしたのかしら」


「ギルドの方からきました本日ポーションの配達と掃除をやらさせていただきます」


「あら、玄関は空いてるから中に入って、おじいさんがいるから」

おばあさんは笑顔でオレに中をすすめてくれる


「失礼します」


「なんじゃ泥棒か、あいにく店はもうやってないんだ金目のものなんか何にもないぞ」

おいおいなんだよ、いきなりこのじいさんはさっきの優しそうなおばあさんとギャップがありすぎるだろう


「いや、わたし本日ギルドの方から来まして・・」



「あらあら おじさんダメじゃない ギルドに納品をお願いしたでしょ」

(ぼけてるわけじゃないのよ、ただ意地悪が抜けなくてね)

おばあさんがこっそり耳打ちしてくる


「言いたいことがあるならハッキリ言わんか!」

おばあさんは舌をだしてバツの悪そうな顔をしている


「すいませんでした!本日ギルドの依頼で来ました、掃除とポーションの配達死ぬ気で頑張らしてもらいます!」


「お、おう、わかればいいんじゃ」


「ふふふ、元気なお兄さんですねおじいさん」




掃除はおばあさんの指示にしたがってやった

ポーションの作成する部屋は実験室みたいで、わからない機械も多く、最初はおじいさんに怒られながらやったがおばあさんの手助けもあり、どうにか合格点はもらえたらしい


ポーションの配達に行く前に仕事の話をした、なぜならこのおじいさんも予知でみたから


[煙の立ち込む中苦しむ老人]


火災予防の話をしたかったんだ、けど・・・


「なんじゃ、泥棒じゃなくて詐欺師だったんか」

おじいさんは冷めた目でそう返した


「身寄りの無い老人は狙い目かと思ったか?」


「いえそんな事ありませんただ私は心配だから」


「予知でも見たか?」


「・・・」

なにも言えなかった、おじいさんは背を向けて行ってしまった


「あらあらごめんなさいね、久しぶりに若い人が来て内心喜んでたのよ、だから逆にね・・・」


「すいませんでした、ポーション配達どうしましょう・・・」


「ふふふそうね、配達はまだ余裕があるからまた明日来ていただけるかしら」


「わかりました、けど、私がまた来ても良いんですか」


「もちろんよ、あなたは詐欺師なんかじゃないんだから、おじいさんには私から言っとくから、私には頭が上がらないのよ」

おばあさんは胸を叩くような仕草をして言った


「ありがとうございました、失礼します」




///////


正直ショックだった

<詐欺師>その言葉がオレの心に突き刺さる・・・


「よし、次会った時謝ろう」


突き刺さったのは無視して行こうう、落ち込んでる時間無いし

食堂のドーマンをからかって憂さを晴らそうイケメン税だ

昼も近いし行ってみよう。


「辛いときこそ笑顔で、笑えば気持ちも明るくなる!」


独り言を言ったかと思ったら急に笑いだしたオレを、町の主婦が変な人を見る目で見ているのにオレは気づかなかった



///


「おういるか金髪クソ野郎」


あからさまに嫌そうな顔

「なんだいいきなり、兄さん昨日と全然人が違うじゃないか」


「まぁ嫌そうな顔するなよ、税金みたいなもんだと思ってキチンと納めてくれ」


昨日の夜食事に行った時にドーマンたちの出会いを聞いてからオレはコイツを敵と認識している、それは未来永劫天地無用覆りはしない


「そんな税聞いた事ないよ、まいったな」

そんな事言いながら最初の嫌そうな顔は爽やかな笑顔に変わっている


「ニヤニヤしやがってムカつく野郎だ」


「どうしろってんだよ」

流石のドーマンも笑顔が引きつる


「うちの主人をあんまり虐めないでくださいね」

そう言って二人はイチャイチャし始めた

何これ罰ゲーム?血の涙が出そうだ



「あ、そういえば昨日やった棚と床のマット、お客さんが不思議そうにしてたからお兄さんの事話したら興味持ってくれてたよ」

話し聞くと、最初は胡散臭そうな顔をしてたらしいが値段を聞いて効果を見せると興味が湧いたらしく紹介してほしいと言われたみたいだ


よし!二日目にしてお客様GET、このチャンスは逃さない初めが肝心、今行こう、すぐ行こう


「わかった、今から行く、場所を教えてくれ」


「おいおい、昼食べに来たんじゃねえのかい」


「ありがたいけど、一つのチャンスも潰したくないんだ、一つ一つが命を救うそう思ってやってるから」


二人は感心したような驚いたような顔で目を合わせている



「はぁその思いやりを俺にもわけてくれたらね」


「イケメンにはそんなもん必要ない、そんな綺麗な奥さんもってさらに幸せを探そうなんて考えるだけで刺されるぞ」


「・・・気をつけるよ」


///


ドーマン食堂を出たあと言われた家にたどり着いた


そういえば地震の時建物が倒壊した映像は見なかったな、異世界建築はひと味違うのか?


「こんにちわ」

「はい、あらどなたかしら」


「ドーマンさんに紹介されてきました、防災についてお話を聞きたいと伺いましたご主人ご在宅でしょうか?」


「ええどうぞ」



ご主人は山で狩りを生業にしているという

「ドーマンのとこで地震の話を聞いてさ、うちは小さい子供もいるし普段は仕事で留守だから心配なんだよ」


「ちょっと、あなた地震ってまさか」


「いや、詐欺じゃないって貧乏なウチに来る詐欺師がいる訳ないだろう、はっはっは」


「笑い事じゃないけど、確かにお金は無いわね、ふふふ」


オレも笑うところなのか?

「はっはっは「あなたは笑わないの」スイマセン」


「・・・まず家の中で気を付けることは、家具の転倒、真横に飛ぶ勢いだと思って下さい」


強い地震の時は冷蔵庫やテレビが飛んでくると聞く


「それと窓が割れ可能性、食事時の地震には火災の可能性があります、他にも地震の後を考えて食料の備蓄や飲水の確保ポーションなどの準備くらいは各家庭で出来ると安心です」


「家具や家事はわかる、けど食事くらい山に行けばあるだろう」


流石山を職場にする人は考えが違う


「私はご主人より山に詳しくないですが、皆さんが同じ考えではすぐに山の食べ物も底を尽きません?何より地震で地盤が緩んだ山に入るのはとても危険だと思うんです」

災害時コンビニやスーパーの品物はすぐに売り切れてしまうという、いつもあるものが災害時にすぐ手に入るとは限らない


「確かに、そういう事もあるな」


「余分な食費なんて無いわよ・・」


「余分な食料必要ありません、何時もの食料に保存のきく物を買い足したり、水や火を使わないで食べれる物を用意する、古くなる前に食べて次の物を買えば無駄にはなりませんこれをローリングストックと言います」


「例えば干し肉、干しいも、ナッツに塩漬けなんかです」


「それなら家計の負担も少ないわ」


「それと人間は一日2〜3Lの水を必要としていると言われいて、体重の水分のうち2%失われると喉の乾き6%で頭痛が起き10%で意識が保てなくなると言われています」


「命のお水とローリングストーンで最初の一週間を乗り切りましょう」



その後棚の固定とガラス窓の飛散防止をお願いされた、商品は思ってた以上に値段が安くて逆に不審がられた(理不尽な)


ちなみに値段は

棚の固定に突っ張り棒が二個で100G

クリスタルウッドのフィルムが100G

もっと買いたいと言われたので火災時の消化シート(レッドボアの革)これも100Gだ


ちなみに購入は本人のカードで出来た


「それでは失礼します、何かありましたら何時でも声をかけて下さいね」

家族の家を後にする入れ違いに子供が帰って来たようだ


「子供の事を心配していたな、子供をあつめて防災学校みたいな事ができないかな」

その言葉をきいた近所の人が不審者を見る目で・・・


「明日はスクリさんかぁ・・逆におばあさん怒られてないと良いけど」

意外に奥さんにはデレデレっぽいし大丈夫かな?



--


ご報告

私この小説のジャンルを今まで[ローファンタジー]に設定してましたが今になって[ハイファンタジー]という事に気づきました、気づいてすぐに直しましたがローファンタジーと思って読み始めた人、すべて私の知識不足ですごめんなさい


また前回話した、◯マゾンは全て名無しの白い箱って事にしました


他にはサブタイトルを登場人物にしたり、ちょこちょこいじくってます


2019/2/17

最後の家族の所がもったりしてたんでスリムにしました、内容流れ的には変化ないです

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