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閑話 森森スライム

その日

静かな森の中に鳥達の演奏会が始まろうとしていた


「オレ様のスキルはハズレスキルーーー!ハズレスキルーールーールーー」

鳥達は一斉に逃げて行った



"だっ大丈夫ですか、落ち着いて下さい"


「だいじょうぶ、大丈夫、たまに叫びたくなる時ってあるじゃん、オレは日に三回はある」


”あぁこの人で本当に大丈夫なんだろうか・・・”

スライムのルビーは早速召喚した事に不安を思っていたが、召喚された本人は余程前向きなのか次の事を考えている


「他には何かないかな?異世界なんだから魔法アイテム的なやつ」


”そうですね、山を切り裂く剣なんてどうですか?”


「いやいや、なんでそんな怖いの思いついちゃってんの!そんな物騒な物もらっても扱いに困るよ、怖くて人前に出れないわ!って言うかお前スキルいっぱい持ってたりチートアイテム普通に持ってるしお前主人公属性モリモリじゃねえか!自分で行ってこいよ!」


”今の町はモンスターが入れないんです、私の居た300年ほど前にはスライムとかは番犬くらいの感覚だったんですけど、私が町を出て何年か経った頃凶悪なスライムが世間に出てきて、スライムというだけで警戒されるようになってしまったのです、入りたくても入れないし私を知ってる人はもう・・・”


「おふ、言い過ぎちまったすまん」



”それより実はあなたの来ている服なんですが”


「おぉ、そういえば何か感じが違うと思ってたんだよどうなってんのコレ」


”それは異世界補正と言いまして、異世界からこの世界に来る際に起こる世界の干渉によると言われています、簡単に言うとあなた自身や装備品に、この世界での違和感を無くす処理がされるんです”


「へーじゃ、DT君は異世界では魔法使いになると」


”はい?いやそれはわかりませんが、この異世界補正はスキルを反映する傾向があって、地震に対応する能力なら地震に対応できる装備になってるかも!”



”ではちょっと鑑定してみますね、少し動かないで下さいね・・・あれ?ん〜”


「ん?どうしたの」


”いや、少し地震向けって感じではないんですが、一つずつ説明してきますね”

 


ダウンジャケット 鑑定結果:カエルの上着

ドラゴンフロッグの革で作られた革上着になっていた、耐水、防刃効果があるが、加護は無い


白のシャツ 鑑定結果:白のシャツ

少し素材が天然ぽく変わりゴワゴワするが汚れを落とす加護が付いていた


黒のスラックス 鑑定結果:黒のズボン

生地が厚くなりブラックデニムに近くなった、汚れを落とす効果がある


革の靴 鑑定結果:革の靴

革の靴?オレ家で靴履いてたのか?まぁ無いよりは良いか

革の靴は見た目はそのまま、ただ疲労回復の加護が付いてる


革の財布 鑑定結果:革の財布

中身がコインと一枚のカードがあり、カードはギルドカードだろうと言われ町で確認してみる事にした、コインはモンスターが死ぬと出来る魔力の塊でお金になってるという


タブレット鑑定結果:魔本

安い紙を積んで糸で結んだだけに見える、一応外側は緑色の厚紙で補強はされてる


ルビーが言うには加護のある装備も珍しくはないと言う事だ、チート装備じゃ無いのは期待しただけに残念だ



「じゃーこの、魔本?って何なんだ、どうやって使うんだ」


ページを開くと・・・


「おぉなんだコレ字が浮かんで来たぞ・・・すげー、これオレが見てた通販サイトじゃないか?」


”通販ですか?”


「これがあれば、何万種類って商品を買える事が出来るんだちけど・・・あれ?なんだこれ防災関係の商品しか載ってないぞ猫写真集がない!」


”・・・それはきっとスキルの影響でしょうね”


「あ〜。くっそスキルがオレの快適異世界ライフを」


”猫写真集が地震に役にたつんですか?”


「いや、まぁははは、まぁ防災商品があれば一先ず良いか」


指先で触ると触った所が淡く光ペンのインクのように文字が書けた、操作はタッチパネルのように出来、有料会員の[スグ来て便]を選択すると、魔法陣が浮かび上がり白い箱が現れた


”この箱が役にたつんですか?”


「まぁそう焦るなって」

箱から商品を取り出すと箱は光とともに消えていった、そしてオレの手には家具を固定する耐震に突っ張り棒が残った


「これは家具を固定する道具だ、予知の映像では棚みたいのが落ちてくる様子も見えたからこれはきっと役に立つぞ」


その後も本を見ていると、1ページ目に目次がある事に気づく

目次には他の機能が書いてあり、カメラ機能、メモ機能、マップ機能があった、マップは自分の周囲しか表示さるなかった


「けどこの魔本?ハイスペックだな盗まれたら元も子もないぞ」


”魔本もそんなに珍しくないですけどね、不安なら空間のメダルを使ったアイテムボックスって事で良いんじゃないですか?”


「そうしよう、悪目立ちは良くないからな、防災グッズは絶対良い!これで勝つル!じゃ行ってくるよ」

少しでも町の人を助けたいと言う気持ちから直ぐにでも行こうとするオレをスライムが呼び止める


”大事な事を話してません”


「ん?」

なんかあったけ?


”あなたは元の世界に帰れます”


「そっか、戻れるのかオレの獣人パラダイスが・・・」


ルビーの話を聞いてみると召喚するにはルール(契約)があるらしくそれを守らないと巻物を使った人物の魂が地獄の看守に連れてかれるというそのルールの一つに報酬があった


”これをどうぞ”


ルビーに渡されたのは万華鏡ほど大きさの茶色い筒だった


「これは?」


”貴方への報酬です、今はまだそれが何かは言えません”


「それもルール?」


”そうです、ただ元の世界に戻った時に必要になると思います”


「よくわからないな、オレは元の世界より今の世界で使えるアイテムが欲しい」


”それと最後に大事な話しが、実は[よちよち詐欺]というのがありまして・・・”



「オレ様のスキルはクソスキルーークソスキルールールーるーーーー」



--


装備の詳細を書こうと思い

閑話を割り込ませていただきました


ちなみにこの世界、加護の装備は珍しく高級品です、魔本もあのレベルは世界に数個です

異世界転移、異世界補正などは、一般には知られて無いですが異世界転移は今までも何度か現れて世界を救ったり、異世界補正は違う単語で知られたりしています


ルビーさんの知識は少しズレてます何故なら彼は・・・


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