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プロローグ


一度落ち着こう


突発的なトラブルにはまず気持ちを落ち着かせる事が大事だ


オレは休日に炬燵こたつでタブレットを使ってネットショッピングをしていた

「クレジットの番号は・・・ん?」


”・・すけて”


どこかから声が聞こえたと思ったらコタツの中が光ってる事に気づいた

コタツを覗くとそこには魔法陣のようなものが浮かび上がっていた


”たすけて”


もう一度さっきの声が聞こえたと思ったときには俺は炬燵に吸い込まれて・・・


「今に至ると」


少しは落ち着いてきた

周り見渡すとは森の中にいる事が分かる

新緑の季節って感じだろうか、森の木が鮮やかに色づいている


オレの格好が変わっているか?

ズボンとシャツの素材や感じが少し変わっている

部屋が寒いから着ていたダウンも鱗的な感じだし

手には見たことない本があり

まるで異世界の魔法使いか冒険者のような格好だ


異世界、たぶん異世界なんだろうな・・・



そして目の前にはスライムがいた


オレの目の前には2階建ての家を丸々飲み込めるくらいの青い色をした球体がいる

そしてこいつが声の主、で、何故かオレに用があると


「オレがここにいるのはお前の仕業って事、ですか?」


”そうです、私はスライムのルビーと言います、召喚の巻物で召喚しました”

念話のようなものか頭に直接声が届く


召喚?理由はなんだろうか、食べられるくらいしか思い当たらないけど、最初の言葉を信じるなら何かを助けてほしいって事なんだろう、ふしぎと頭に響く声には悪意を感じず一先ず話し聞いてやろうという気持ちになった。

一応周りを見渡して逃げる方法は考えるが。


「それでオレを召喚した理由は?」

周りを見渡してみると奥に道があるのがみえた、樹木も適度に伐採されてるようなので、町が近くにあるのだろうと考える


”町を救ってほしいんです”

「?」

「街って魔物の街を勇者から救ってほしいとか?」

食べられるよりはいいけど、手伝いたくはないな


”いや魔物の国はもう滅びました”

おーう、そりゃ残念でした、ということは


”この先にある人間の町を救ってほしいんです”

魔物が人を救って欲しい?僕はいいスライムだよってやつか

なぜだか信じてやりたくなるんだよなこいつの声、いや念話だけど。


「わけを教えてくれ」


///


昔々ルビーは小さいときにあの村で飼われていたらしい、ただ予想以上に大きくなって育てるのが大変になって野良スライムとして生きて行くよう言われたと、、、

更に大きくなったルビーは予知に近いスキルを持っており最近あの村で大きな地震がおきる事を知った

たまたま持っていた召喚の巻物で [地震の知識と怖さを知ってる人] [地震に対応する能力を持つ人] を召喚した


///



「すげー嘘っぽいね」

つい本音が出てしまった、どうしても適当に作った話に聞こえる、そして考えるならもう少し捻った設定にしてほしい!


”本当なんです”

だろうな、嘘だとしたら考えた奴に一言 言ってやりたい


ルビーはプルプルと震えだし、次の瞬間急に襲いかかってきた!!


ヤバイ喰われる!。。。?


「??なんともない」

なんだこれ気持ちいいぞ呼吸もできるし新感触。


”いまから予知でみた映像を見せます”

ルビーがそういった後、視界の一部に膜がかかるように映像が流れてきた。



///


見たことのない町の風景

食堂で談笑する冒険家風の男、酒を飲む小柄な男(ドワーフ?)外で走り回る子供たち、武器を磨く店員、客と話す獣人風の少女

ごく普通の生活がそこでは行われていた


ゴゴゴゴゴゴゴgggg!!!

どこかから音が聞こえたと思うと、大きく地面が波を打つかのよう店が揺れだした!

客達は全員床に放り出され、食器はテーブルごと飛び上がり、人は割れた食器で血を流したり、テーブルや椅子が邪魔をして外に逃げることもできない、棚にある食器はすべて落ちカウンター奥からは火の手も上がっているようだ


武器屋らしきところでは壁に飾られた商品が床に縮こまっている店員に降りかかり


教会ではシスターのような女性が必死に祈りを捧げ


ある家庭では子供の上に棚が落ちてくるのを親が抱きしめて守ろうとしていた





しばらくすると揺れが収まってきた、


道には民家から出てきただろう頭から血を流している人


火傷をした子供を抱きしめ助けを求める母親の姿


若い騎士のような格好をした人はケガをした人に詰め寄られ動揺している様が伺える


他にも壁に飾られていたであろう派手な両手剣に刺された店員


自らも傷ついてるにも関わらず、母親に抱かれた子供に瓶に入った液体(ポーション?)をかける少女


数人の仲間を連れた獣人の男は血に濡れた鉢巻のようなものを頭に巻いて仲間たちに支持をだす


日本で暮らしていたとき、大きな地震に自分自身はあったことない、ただこの映像はまるでその場にいるような感覚さえうける、その後も目を反らしたい光景が続いた


***



”いやな光景をみせちゃったね”

映像を見てしばらく考えがまとまらず呆然としていたオレにルビーが声をかけてきた

”けど、助けられるのはあなたしか、、、”


「大丈夫、出来るかどうかわからないけどやってみるよ」

あの、映像を見て気持ちがまとまった、あんな大勢の人が被害にあう、そんなの黙って見ていられない

日本でも地震のニュースが流れるたび日本全体が悲しい気持ちになる、今回の地震も被害にあった人はもちろん、その周りの人までも苦しませるものになるだろう。


「お前の話を聞いてみようと思ったわけがわかった」

”?”

「お前はオレに必死に伝えようとしてたんだな」

最初はわからなかったけど、話を聞く気にさせたのはこいつの必死さが伝わったんだなと思う

「やってみる、本当に助けられるかわからないけど」

オレも必死になってみるよ、全員全部信じてもらえなくても、伝えたいって気持ちはきっと伝わる


伝える自信はある!!


ピコーン!

突然機械的な音がしたと思ったら


なんだコレ?視界の端に四角いアイコンが出てきた、アイコンにはこう書かれている


[[地震あります]]



--



おはようございます、こんにちは、こんばんわ、ありがとうございます、ごめんなさい

初めて文章を書きました、誤字脱字多くあると思います

一応短編としてあまり長くない書物にしようと思ってます。

読んでもらいありがとうございます。


2019/2/22

地震の時の妊婦さんの部分カットしました、作品にはチラッと出てくるとは思います


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