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大好きなアルマジロくん
「心!」
背後から、呼ばれたあたしは振り返った。
ちょっと離れたところに、大きく手を振るアルマジロくんが、立っていた。
あたしは口元に手を添えて、大きく吸い込んだ息を吐き出した。
「アルマジロくん!」
あたしの声は、朝の駅を行き交う人たちの視線を集める。
走ってきたアルマジロくんが、あたしの額をパチンッと弾いた。
「だから、アルマジロじゃねぇって」
うん。
あたしは大きく頷く。
「あたしの大好きな、逢沢次郎くん」
今、あたしの目の前にいるのは、あたしが愛したアルマジロくん。




