村娘は慰めてもらう
ごめんなさい。18時に投稿すると書いておきながらこんな時間になってしまいました。
ハマキ村は街から歩いて半日ほどの距離にあり、森のすぐそばに作られた村だ。
魔王出現時は村人全員が街の中へ避難していたが、魔王が討伐されたことを聞き、今回村へ戻り復興を始めたそうだ。畑は活性化した魔物によって酷く荒らされているが、居住区内は丈夫な柵によって無事だったそうだ。家や畑道具が無事ならなんとかやり直しができるのだろう。
まだ、周辺に残っている魔物の討伐、そして、畑を囲う柵の修復をする村人の護衛がクラン『銀の風』に依頼された仕事の内容だ。
あたしの生まれ育ったトルク村ではこうはいかない。ロブやトリスお姉さんから聞いた話だが、トルク村は居住区を守る柵も破壊されて、何もかもめちゃくちゃになってしまった。文字やいろんな知識を教えてくれた前村長さんも死んでしまった。
そして、魔物はまだしばらく興奮状態がつづくらしく、Cランクの魔物も森の浅い層に出現しているそうだ。
外側と内側の柵や住居なども一から作る必要があり、現状ではトルク村の復興は厳しい状況だ。
村の再建ができたとしても、半年後、もしくは数年後になるだろうか。村人もほとんどは街や他の村で居場所を作ることになる。幸いといっていいのかどうかわからないが、村人の多くは冒険者としてやっていけるだけの狩りの能力がある。
きっと、あたしもあそこに帰る可能性は少ないだろう。寂しいけど仕方がない。
出発するのがずいぶん遅い時間になったため、ハマキ村に到着する頃には当たりが真っ暗になっていた。完全に暗くなる前に着いて助かった。後少し遅かったら野宿するところだったよ。
到着したらすぐに団長のバルトロに報告へ行く。
「ぬ、お前たちも参加するのだな。ちょうどよかった、もう少し人手がほしいと思っていたところだ」
「はい。途中からになるけど、参加させてもらいます」
「うむ、では明日からしっかり働いてもらうぞ。今日の夜はもう見張りの人員を決めてあるから寝てて構わん。朝から働いてもらう」
「…………」
「はい、わかりましたわ。リアナは私が責任をもって起こしますので」
「うむ、頼んだ」
む、それだとなんだかあたしは1人で起きられないみたいじゃないか。
……まあ、朝からって聞いた瞬間、返事を渋ったあたしが悪いのだけど。
「それじゃあ、今日は早いうちに休みましょう」
「はーい」
今日はあてがわれた村の空き家で睡眠をとる。
あたし達以外にも女性が何人かいて、一緒のスペースで寝ることになる。雑魚寝状態なのでちょっと狭い。
「これだと眠りづらいよ…………すぴー…」
「十分寝付きがいいじゃないですか」
翌朝、昨日と同じように布団を引っぺがされて起こされた。
「痛たた……。何も乱暴に起こさなくても」
「はじめは優しく体を揺すって起こしましたわ。何しても起きませんし、最後は布団を離そうとしなくなったので仕方なくですわ」
まだ外は明るくなったばかり。ふあー眠い。昔はどうやって早起きしていたんだっけ、忘れちゃったよ。
「ほら、髪もボサボサですわ。何かまとめるものはあります?」
「えーと、一応こんなの持ってるけど」
「あら、可愛らしいリボンですね。ちょっと意外ですわ」
「んー、あたしの趣味じゃないんだけど、これしか持ってないから。あと、広場で歌って小銭を集める時の受けがいいから今でも使ってるんだよ」
「まあ、無骨な装備を身につけている以上、少しぐらいおしゃれなポイントがあってもいいですわね」
朝のろのろと動くあたしはクリシアに準備を手伝ってもらってなんとか装備を身につける。
村の広場に行くとすでに他のメンバーは集合していた。
集まったメンバーはあたしたちを入れて14人。夜の見張りをしていた人は睡眠中でその人達を入れると全部で17人となるらしい。
その中で目立っていたのは、ペチャクチャとおしゃべりをして騒がしい4人組だ。たぶん彼らがクリシアが話していたFランクパーティーだろう。
「レナ、ちょっとジェコルに引っ付きすぎ!」
「ウルナだって、朝ジェコルの髪をベタベタ触っていたじゃない」
「二人共うるさい。迷惑だからペアを組むときはジェコルから離れてね」
「なんですって、フォリラあなたこそ普段からうるさいくせに!」
「まあまあ、3人共仲良くしようよ。今日は天気がいいんだしさ」
なんだあれ? ものすごくあほそうな奴らだな。関わり合いにならないようにしよう。
全員が集まったところで、団長が二組に分けると説明を始めた。村の周囲20km近くを巡回し積極的に魔物を討伐する組と村の柵の周囲で作業する村人の護衛をする組に分けて仕事をするそうだ。
そこであたし達は柵の周囲で村人の護衛をする組に分けられた。それぞれのパーティーに場所が割り振られ、あたしたちも割り振られた場所に移動する。
あたし達が割り振られたのは村の南東へしばらく歩いた地点。
この村は北東側で森と隣接しており、森と村や草原の境目には小さな小川が流れている。
畑の広さはトルク村よりもずっと広くて、しかも、北西から南東へ細長く伸びているため、柵の設置も大変だ。森の外縁部であるため、普段は魔物も少ないそうだが、今は頻繁に魔物が出てくるそうだ。
歩いて数十分、ようやく畑の南東の端に到着。所々の柵が壊れ、崩れている。ここから魔物が入ってこないように見張るのがあたし達の仕事になる。
出て来る魔物はFランクのゴブリンや山トカゲがほとんどだそうだ。
このハマキ村はどちらかと言うと農業主体の村みたいだ。街からも近いから、増えてきた魔物の討伐も冒険者まかせらしい。
そんなことを考えていると、さっそく魔物がやって来た。
クリシアが『探索』によって察知したらしい。
「リアナ、魔物が近づいているわよ」
「どこ、何匹ぐらい」
「森の中、50mぐらい先ね。3匹から4匹ぐらいかしら。大きさは中型の少し小さめね」
クリシアの『探索』は200m先の地形や生物を察知できる。しかし、細かな情報までは察知できないそうだ。それでも、かなり便利な能力だね。
「向こうは気づいているのかな?」
「さあ、どうでしょう。木々に隠れて見えませんし、向こうも見えてないかもしれませんわね」
「じゃあ、隠れて迎え撃とう。あたし弓持ってきたから」
「いいですわね。そうしましょう」
隠れてしばらくすると、緑色した人形の魔物、ゴブリンが姿を表した。
体長は1mほど、Fランクの雑魚として有名だが、集団によって脅威度が大きく異なる。
特徴はその繁殖力で短期間で大きな集団へと成長する場合がある。集団が大きくなるに連れてその数によって危険になるだけでなく、大きな集団は闘気術を使う強力な固体が出現し、全体の武器の熟練度も上がると言われている。
数百匹を超える集団になると、槍と弓を装備したゴブリンを数匹の強力な固体が指揮をし、厄介な軍隊へと変わるという。
さて、こいつらの本体がどの程度の集団なのかはわからないが、一匹も逃さず仕留めたい。
森から姿を表した一匹は槍を装備しており、きょろきょろと周囲を見回したあと、後ろに何やら合図を送っている。しばらくすると、さらに何匹か出てきて、全部で4匹のゴブリンが姿を表した。
槍装備のゴブリンが1匹と棍棒装備が2匹、弓装備が1匹。
弓か……少し厄介だな。こいつを先に倒そう。
「クリシア、森のなかにはもういない?」
「ええ、反応は無いわ」
「じゃあ弓持ってる奴を最初に片付けるから、他を頼む」
「わかったわ、じゃああなたの攻撃と同時に突っこみますから、逃がさないようにうごいてくださる」
「わかった。じゃあ、行くよ」
物陰から慎重に弓装備のゴブリンに矢を放つ。矢がゴブリンの胸に突き刺さると同時にクリシアは物陰から飛び出し、槍装備のゴブリンに接近する。ゴブリンは武器を構える暇も無く首を飛ばされる。
そして、あっという間に2匹目、3匹目の首が飛び、胸に矢が刺さったゴブリンは体を起こそうとしたところで止めを刺される。
「……ずるい」
「え、なにがです?」
「3匹も1人で倒して、4匹目も止めを刺しちゃうし……」
「仕方ないですわ。1人でも十分な相手でしたもの」
ぬうう……クリシアめ、実践慣れしてやがるな。
「ほら、さっさと処理しますわよ」
魔物を狩った後は血の匂いで魔物を引き寄せないように処理しなくちゃいけない。
持って帰れない場合は土に埋めたり焼いてしまったりするのだけど、村の保管庫までそれほど距離はないので、持って帰られるように処理をする。
まず、すぐ側の小川で血を洗い流した後、適当な大きさに解体し、匂いを閉じ込めてくれる袋に入れてしまう。できるだけ短時間で終わるように作業するので大変だ。
狩りのおいしいとこだけクリシアに取られて面倒な作業をしなくてはいけなくて、やる気が出ない。
「リアナ、手が止まってますわよ。集中して!」
「うう、ごめんなさい」
なんとか短時間で終わらせたおかげで、魔物は寄ってこなかった。
なんとかこのまま面倒事が起きずに終わればいいなと思っていると、北西から誰かが走って来ているのが見える。
「……クリシア、あれって」
「ええ、彼らのようですわね」
走って来ていたのは例の4人組のパーティーだった。
確か、彼らは村の南西側で見張りをしていたはず。森の反対側なので一番危険が少ないはずだが……。
いや、というよりなんでこっちに走って来ているんだろ。こっちより村の中心とか北東で見張りをしているDランクパーティーの方が近いはず。
「リアナ、彼らと話す役はまかせますわ」
「え、なんで、やだよ」
「私が彼らと話すと確実に険悪になりますわよ。いいの」
「う、わかったよ」
「た、助けてくれえー!」
「ぜぇ…ぜぇ…大きい、魔物に、追われてるのー!」
彼らの後ろを見てみる。……何もいない。
「どこにいるの?」
「……あれ、いない」
「あ、諦めたのかな」
「それにしても大きかったねー。フォリラ怖かったよー」
「私もあんな大きい魔物初めて見たわ」
いやいや、それより大切なことがあるでしょ。
「じゃあその魔物はどこへ行ったの?」
「え、いや、そう言われても、逃げるので必死でわからないよ」
「きっと、引き返したのよ」
こいつら……。
「村の方へ行った可能性はある?」
「ど、どうだろ……」
「もしものときは村長やこっちの組のリーダーへ報告するようにって言われていたの覚えてる?」
「あーそういえば言っていたような……」
「村人達に危険を知らせないと行けないのに、なんでこっちに走ってきたの?」
「え、だってジェコルがそっちへ走って行ったから」
「お、俺はフォリラがそってへ走っていくからついていっただけだよ」
「そんなーフォリラは方向わかんないよ。フォリラが方向音痴なのみんな知っているでしょう」
だ、ダメだこりゃ。
すぐにリーダーや村長に報告に行けって言っても、この距離を走っただけでぜぇぜぇいっているこいつらでは間に合わない。
「クリシア、どうしよ」
「仕方ありませんわ。私達のどちらかが急いで知らせに行くべきよ。リアナの方がスピードは早いと思うから、リアナが行くべきですわ」
「わかった。行ってくる」
「ええ、気をつけて」
急いで村の中心へ向かって走る。まずは村人の避難を優先すべきだ。
今のあたしは100mを11秒切るぐらいで走ることができる、いや最近はちょっとさぼっていたのでもう少し遅いかもしれない。それでも、2,3kmの距離なら数分で走りきれる。
カンカンカン。警報が鳴っている。
遅かったか。
とりあえず、居住区の見張り台にいる男性にどうなっているか聞いてみる。
「大丈夫ですか? 大きな魔物が出たって聞いたのですが」
「ああ、出たぞ。ありゃあ黒角牛じゃな」
「黒角牛?」
「ああ、ここいらじゃあ家畜としてよく飼っているんじゃが、雄は気性が荒くて飼うのが大変なんじゃ。たぶん、あれはどこかから逃げ出してきた雄牛じゃな」
「結構危険なんじゃ」
「うむ、だが警報を鳴らすと引き返していったから、今のところ村人に怪我はないぞ」
「それはよかった。その黒角牛、どの方向に行きましたか」
「こっからちょうど真南の方に行ったぞ」
「わかりました。ちょっと追ってみます。北東にいるリーダーに誰か報告しに行ってもらえませんか?」
「わかった。それはまかせとけ。気をつけろよ」
こっから真南か……。少し東に行くとクリシア達がいる方に行ってしまうかもしれない。
大丈夫かな?
黒角牛か、確か体はかなりの大きさだったはず。
南へしばらく走るが、黒角牛は見つからない。柵が見えてきたので、そこから南東に向かってクリシア達がいるところまで走る。
「ブモ“オオオオオオー!!」
野太い雄叫びが聞こえてくる。まずい、襲われているのか。
「や、やりまし、たわ!」
急いで駆けつけたあたしの目に飛び込んできたのは、地面に倒れ伏した黒角牛と剣を掲げる血まみれのクリシアだった。
あたしの到着と同時に気を失うクリシア。
「ちょっ、大丈夫」
血まみれでどちらの血なのかわからない。急いで大きな傷が無いかどうかだけでも調べる。
幸い浅い傷はたくさんあるが、深い傷はなさそうだ。呼吸もしている。
よかった、それにしてもなんてやつだ。
村の中心に運んでからしばらくすると、クリシアは目を覚ました。
治療してもらった結果、クリシアは左手の骨折に加えて全身を打撲していることがわかった。この状態でよく勝てたな。
「……あ、ここは何処ですの?」
「ハマキ村の空き家だよ。気絶する前のこと覚えてる」
「そうでしたわ。私あの大きな牛と戦ったのでしたわ」
「なんで、黒角牛と戦うことになったの?」
「ええ、私の『探査』でその黒角牛っていうのですか、が近づいてくることがわかったので、あの4人には隠れるように言いましたの」
「うん、それで」
「ええ、それで私はその牛を挑発して戦いを挑んだのですわ」
「ちょっ、なんでそんな危険なことを」
「決まっています。偉大な冒険者を目指すなら困難には進んで立ち向かわなくちゃいけませんわ。それに、リアナに格好いいところを見せたかったの……」
「だからって、1人でこんな無茶しないでよ」
「う、ごめんなさい。……本当はもっと華麗に仕留めるつもりでしたのよ。柵を利用しようとしたら、あんなに脆いとは思わなかったの」
「はぁ……今度無茶するときはあたしと一緒に無茶しよう。あたしはクリシアのパーティーメンバーなんだから……本当に心配したよ」
「本当、リアナがやる気を出してくれて嬉しいわ」
「いや、別にやる気をだしたわけじゃ……」
まあいいか。
少しぐらいなら付き合うよ。
クリシアがこんな無茶するやつだとは思わなかった。
今後は1人で行動はさせられないよ。
「そういえば、この空き家はどこです? 昨日泊まったとことは違うようですけど」
「ここは、怪我人用に借りた空き家だそうだよ。といっても怪我人はクリシアしかいないけど」
「私1人ですか……。1人で1軒丸ごと使うのもなんだか悪い気がしますわね」
「ふふふ、寂しいならあたしも一緒に寝てあげようか」
「ええ、それもいいですわね」
「…………」
「どうしたの?」
「いや、なんでも」
同じ部屋で二人っきりで同衾。
ちょっといやらしいこと考えながら発言したのに、まったく自然体で返されてしまった。
これ、あたしだけが落ち着かなくなるパターンじゃないか、くそっ。
「ただ、怪我が治るまでは一緒に行けませんわね」
「大丈夫だよ、明日はあたし1人で頑張るから」
「あら、意外とやる気があるのですわね」
「まあ、少しだけね」
「何か理由でもあるの?」
「うん、実はこっちに来てからわかったんだけど、この村にトルク村から移住する予定の人もいるんだ」
「トルク村って確か……」
「うん、あたしが生まれ育った村。今は壊滅してしまって、再興の目処もたたないんだ」
ここに来るまでほとんど思い出してこなかった。このハマキ村に移住する人がいることも考えもしなかった。たぶん、今まで思い出そうとしてこなかったんだ。
「そうなの……いろいろあったのね」
「うん、いろいろあったな……」
なのに未だに現実感がわいてこない。
知り合いも何人か死んでしまって……なのに怒りを向ける先はあっけなく滅んでしまった。
娯楽の無い村だった。でもなぜか毎日楽しかった。
今は失ってしまったものがどれだけ大切だったのかがわかる。自作の訓練道具。前村長のコレクション。
リグットは、なんで死んでしまったんだ……。
あたしが無茶したせいだ。はは、あたしもクリシアのこと言えないな……。
なんであたしは今さらリグットのこと思い出しているんだろ?
もう過ぎてしまったこと、敵も討てない……思い出しても辛いだけ。
それに、結局あたしはリグットのことを……。
ダメだ……。
久々にあの時のことを思いだしたら、暗いことばかり考えてしまう。
たぶん、あたしは未だに心の整理がついていない。
前世の知識があるのに、あたしの心はずっと幼稚まま……。
目標も無く、以前のようにまただらだらとしている。
ぎゅっ
気がつくとクリシアが体を起こしてあたしを抱き寄せていた。
暗い思考ばかりになっていたあたしは急に現実に引き戻される。
「ごめんなさい。でも、なんだか辛そうな顔をしていたから」
「ごめん。こっちこそ急に考え込んじゃって……」
「私で良ければ話を聞くわ。話すことで楽になることもあるわ」
「うん、でも…………」
「別に無理に話さなくてもいいわ。気が向いたらでいいから……。でも、リアナが落ち着くまで、しばらくはこうしているわ」
クリシアはしばらく無言であたしを抱きしめてくれた。
なぜかわからないけどだんだん鬱々とした感情が消えていく。
「少し落ち着いたかしら」
「うん、ちょっと楽になったかも。ありがと」
「いえいえ、パーティーメンバーですもの」
「じゃあ、やっぱり、少し話を聞いてくれる?」
「ええ、かまわないわ」
それからあたしはトルク村のこと、魔王が出現してからのこと、付き合っていた幼馴染があたしを助けて、その後戻ってこなかったことを話した。
いつの間にか目から頬を伝い水滴が溢れる。
最後の方はまともな言葉を喋れなくなっていた。
・・・・
「落ち着いた?」
「うん、落ち着いた。ありがと……話せてよかった」
人に初めて自分の気持を話したおかげだろうか、少し心の整理がついてきた。
話しているうちにあたしは自分自身のこともだんだんわかってきた。
たぶん、明日からはちょっと頑張れそうな気がする。
・・・・
「……リアナ」
「ん、何?」
「なんで、私の胸を触っているの?」
「このまま慰めてくれそうな気がして……」
「リアナ、なんで私のスカートを下ろそうとしているの?」
「あ、ごめん。じゃああたしから脱ぐねっ」
「…………」
「あれ、やっぱりダメなパターン?」
「…………」
その後、部屋の外に投げ飛ばされるあたし。
1つわかったことがある。クリシアは雰囲気に流されてくれない。
リアナの加護の内容を少し修正。
能力が発動する距離を1mから2mに変更。剣を向け合う間合いとして、1mは狭すぎることに今さら気がつきました。




