図書室にて。
「アザレア……ぼーっとしてどうしたんだ?」と青っぽい髪をした男の子が話しかけてきました。
彼は、インディゴ・スカイです。
藍色の髪にスカイブルーの瞳が特徴的なイケメンです。
あぁ……そう言えば先輩の作品にアザレアだったりだとか、インディゴだとか、出てきましたね……
たしか……『COLORS』だったと思います。
先輩が考えた恋愛小説で、幾つもありました。
先輩は不思議な作品の作り方をするもので……まるでゲームみたいだった事を今でも思い出せます。
「あぁ……何でもありませんよ。少し考え事してたんです。」
「……!?アザレアが質問に答えた!?変なものでも食べたのか!?」
別に食べてませんよ。
失礼ですね。
あぁ……先輩の作品でのアザレアは悪役だったんですか……
困りましたねでの悪役だと嫌われて仕舞いますね。
先輩には、少し悪いけど悪役は破棄したいと思います。
ごめんなさい。
「別に食べてませんよ。少し態度が悪かったと反省してたんです。」
「ふーんそうか。まぁ二度とあんな態度するなよ?昨日は王子様が怒鳴り込んできて大変だったんだ。」
そうですか。
それは申し訳ないですね。後でインディゴと王子様とやらに謝っておく必要がありそうですね……困りました……王子様とやらにはどこに行けば会えるのでしょうか?
「そうですか……それは、すみません。王子様にも謝りたいと伝えておいて下さい。それでは失礼します。」
「あぁ……アザレアは別人になったんだな……」
さぁ……本が読みたいです。
たしか先輩曰く文字や言語は全く同じだと言ってましたから……読めるはずですね……
さぁ……COLORSはなどんな話しだったかな?
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「えっと……本でございますか?アザレアお嬢様お読みに?」
「そうですよ?他に誰が読むんですか?あと、アザレアお嬢様は辞めて下さい。」
本は駄目ですか……そういや神様曰く3歳ぐらいだっけ?
3歳かぁ……絵本渡されそうだなぁ……
「とっ……図書室なら案内致しますが……到底お嬢様がお読みになられる様な本は…」
「なんでもいい。本が読みたい。」
本が読みたい。先輩の世界の本なら尚更。
それに、勉強出来るなら魔法とか勉強したい。だって強くなったら魔法とか教えて欲しいって友達になれるかも……
「はぁ……こちらです。」
「ありがと。もぅ下がっていいよ。」
重厚な作りの扉……
本を手に持った少年少女や蝶や鳥。
その他美しい細工が施されている。
これを描いた先輩の友達には関心するよ。
此処は多分……アザレアの兄だったかな?従兄弟だっけ?義兄だっけ?と主人公(少女)が出会う場所だと思う。
異世界から召喚された主人公がアザレアの家……ノワール家にて預かられた時にアザレアにいじめられて泣きたくなった時に泣く場所を探してさ迷ってた時に見つけた場所が図書室。
そこで出会った薄幸そうな少年。
凄い素敵な出会いです!
「コンコン……誰か居ますかぁ?」
「あぁ……すみません……今すぐ出てきます。」
おぉ!誰か居ました!
多分……アザレアとそう年が離れてない少年ですね。
ついさっきインディゴとは別れたばかりなのでインディゴでは無いです。
「義兄ちゃんですか!?」
「あっ……めっ……珍しいね……じゃっ……」
どうやら義兄ちゃんであってるようです……
亜麻色の髪に肉桂色の瞳をしています。
何処からどう見ても紛うことなきエクル・ノワールですね。




