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ハジマリ

Q、GSほったらかしで自分は何をしているのですか?


A、ビビッと電波とアイディアが着てしまった、反省はしていない。




―――――いつからだろうか?


「よ―――っと│四五六ジゴロか……」


「だぁー!またお前の一人勝ちかよ!?」


「悪いね、まぁ勝負は時の運ってね」


―――――いつからだろう?


「相変わらず■■■はチンチロが強ぇなぁ………俺たちはいっっっっつも毟られ役じゃねーか」


「ハハハ―――それでも懲りずに向かってくるお前らも大概だよ」


「違いねぇ」


ハハハハハハ――――皆と笑いながら俺は思う―――――――




―――――――いつから・・・“このセカイ”をこんなにツマンナク感じたのは・・・・・・・・・




長い付き合いの友、それなりに裕福な家、優しく自分を否定せずに接してくれる家族――――それなりに幸せを感じるべきハズの俺はいつからコンナに渇きを感じるようになったのだろう?


この“セカイ”には漫画や小説の様な不思議な事は無いと悟った時だろうか?


サンタクロースの正体は子供のために必死にコスプレをする親だと知った時だろうか?


それとも、ヒーロー劇の全身タイツのヒーロー達の中身が冴えないオジサンだと知った時だろうか?


―――――バカバカしい、酒もタバコも出来る歳にもなって何を考えているんだ俺は


そう思いながらも俺は、変化を求め渇望していたのだろう・・・


―――――だからこそアイツに出会ったのだから―――――――



―――いつもの様に友人と軽い金を掛けたギャンブルをしていた日の帰り道、上機嫌に街を歩いていた俺は“ソイツ”を見つけた


―――――ボロボロの布切れで顔を身体を覆い華やかな街並みにマッタク合わない重い空気を感じさせる男(女?)


――――ホームレスか?


見た目で判断して悪いがそうとしか思えない格好だった、本来なら一瞥した後は興味を無くし、直ぐに忘れるであろう存在だ


――――それなのに俺は、何故かソイツから目が離せなくなっていた


「―――――ほう、我に気付いたか人間」


“ソレ”が俺に気付き話しかけて来た時、俺の中に得体の知れない感覚が駆け巡った


―――例えるなら・・・そう、街中で突然 獰猛な肉食獣に襲い掛かられる時のような・・・平たく言ってしまえば、圧倒的捕食者に対する恐怖の様な物が・・・・・・


「フフフ―――そんなに怯えなくともよい」


―――気付かぬ内に俺は全身の鳥肌を立て、抑えても抑えきれない程に体が震えていた


「―――あ―――あんたは―――いったい」     ナンなんだ  最後の一言は口に出せなかった・・・・・・あまりに不快なまでの恐怖で息がし辛くなっていたからだ


「――――ナニ・・・か―――――それは非常に答えにくい質問だな、我個人の名を聞いているのならば、我は****だが・・・・・・」


まったく聞き取れない―――それどころか何と発音しているのかさえ分からなかった


「まあそうであろうな、我の名はお前たち人間では聞くことも言うことも出来ぬ・・・・・・それでも尚、我に名称を求めるのならばお前たち人間の言葉で“神”と呼ばれる存在であろうな」


―――ハッ 笑える冗談だ・・・家無しと思っていたら電波でしたって落ちか・・・


「まあ信じぬだろうな、お前たち人間は自身の常識を超える存在を決して認めようとしない愚か者だからな―――だからこそとても楽しく愉快で在るわけだがな・・・・・・ふむ、ひとまず周りを見てみたらどうだ?」


――――そう言われて何と無しに周りを見回した俺は信じられない光景を目にした   止まっているのだ


歩道を歩く人、公道を走る車、何かの建物に取り付けられた巨大な時計、その全てが凍ったように止まっている


―――なんてこった、笑える冗談が 笑えない真実になってしまった


「認めたか?そして信じたか?我の言葉を」


「・・・・・・そりゃ――――そうだろ」


この世には不思議な事なんて何もないと諦めていた俺でも、こんな超常現象が目の前で起これば認めるしかない・・・・・・


「―――――じゃあ・・・その神様が俺に何のようがあるんだよ?」


それなりに裕福でそれなりに平凡な俺にこんな漫画や小説の主人公の様なイベントが起きる意味がわから


「お前、この“セカイ”に退屈してるだろう」


ドクン――――と、俺の本心が頷くかの様に心臓が大きく鳴る


「分かるぜ このセカイは本当に退屈だ―――人間以外の知的生命体もいない、この地球ほし以外にも・・・だ その人間ですら!この社会とやらのくだらないルールに縛られ!だが諦めている!!―――ああそうともこのセカイ程最高で最低で愉快で退屈で素敵で不快なモノはなかなか無い!!」


狂ったかのように演説を始める自称“神”―――それでも、その狂った演説に心の奥底で俺は肯定していた


「我を見ることが出来る人間は皆そうだ!!このくだらないセカイから逃げ出したい―――いや、こんなセカイを自分から捨て去りたい!!そんな愚かで智的な人間だけが我を見つける事が出来るのだ!!」


つまりはこの“神”に出会ったのは俺が初めてと言うわけではないようだ


「ああその通りだ!我は今までお前以外にも何人もの人間と出会ってきた、皆このセカイに愛想を尽かし自らの人生に絶望してきた者ばかりだった!!だからこそ 気紛れなわれはその者達を全て―――――」


――――そこまでだ と俺の本能は止める―――それ以上その話を聞いてはならない・・・聞けば戻れなくなる帰れなくなる退屈しながらも満足していたこのセカイに


だが心でいくら叫んでも肉体はソレを拒否する そして聞いてしまう―――その決定的な一言を・・・・・・・・・


「―――何処とも知らぬ“セカイ”へ送ってやった!!」


ついに聞いてしまった・・・決定的で絶対的なその言葉を


「フフフ顔付きが変わったぞ―――そう 歓喜の表情だ―――我がこの台詞を言えば皆同じ顔になるのだ これ程愉快で愚かな人間が居るからこそこのセカイは面白い――――フフフフフ 面白い オモシロイオモシロイオモシロイオモシロイ ハハハハハハ ハハハハハハはハハハハハハははははははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」


狂った笑いをする神を見ながら 俺も笑みを浮かべることを止められなかった――――俺自身も この神との邂逅で何処か可笑しくなってしまったのか?


「そんなことはないさ人間――――我を見つけるニンゲンは本質的に 何処か狂っているのさ」


―――――ああ それもそうだ・・・真っ当な人間ならこんな奴を前に正気を保てる訳が無い


「ああ 理解したようだな――――それでは本題だ この気紛れな神はこのセカイ退屈しているお前に気紛れな慈悲を与え何処とも知らぬ世界に送ろうと思うのだが・・・お前はどうしたい?」


愚問だな・・・そんなことはもう決まっている


「ああ決まっているさ・・・だがお前の口から懇願されなければ我はどうすることも出来ない―――本来神とは祈りを捧げる者を救う存在だからな」


「ならば伝えよう―――気紛れな神様 どうか俺をその“何処とも知らぬセカイ”へ送ってください」


一片の迷いも無く俺は言い切った


「フ フフ ハハハハハハハよく言った人間!!それでこそ脆弱で強力で哀れで逞しく愉快で不快なニンゲンだ!!」


子供が楽しい玩具を見付けたような―――だが死に行く子羊を哀れむような そんな矛盾した表情で神は言い放つ


「だが気紛れな我はその新たなセカイでお前が簡単に死んでしまってはつまらない 故に気紛れな我は気紛れな力をお前にくれてやろう」


そう言って神は俺に向かって四角い何かを二つ投げてくる


「サイコロ?」


受け取った物は正しくサイコロ別の言い方で六面ダイズ だが普通のサイと違い6が無く、その代わりに0がある


「その使い方は向こうに着いたら説明してやる―――今は先ずお前を送ろう」


そう言って虚空に手を翳した神の前に真っ黒な“穴”が現れる


「その先がお前の新たなセカイだ――――さあ行け不幸で幸せなニンゲン戻りたくなれば何時でも言うがいい 条件付で帰してやらんことも無いからな・・・ああそうだまだお前の名を聞いていなかった」


最咲さいさき 真佐人まさと


そうか、よい名だ―――――そう言った神の言葉は聞こえていなかった


何故なら・・・その時には俺はもうその穴に入っていたからだ―――――


さようなら、この退屈なセカイ


そしてはじめまして、この新たな何処とも知らないセカイ





厨二乙

衝動が抑えきれなかった、

どうしてこうなった


上 今北産業


と言うわけで3作目です(と言っても2作目は全く進んでないけど)

完全オリジナルだけどプロットだけで書き溜めも何もしていない

この無計画バカ!!

キャラも安定してない!!

こんな駄目作者でも見捨てないでください(泣)

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