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【完結】動物と話せるだけの少女、森で建国して世界の中心になりました  作者: なみゆき


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4ー王国の土下座外交

 森の朝ー私は、のんびりとした時間の中、パンの耳を焼いていた。


リスが、パンの火加減を見守り、ウサギがパンのお皿を並べ、インコが「焼きすぎ注意クエッ!」と叫ぶ。


いつも通りの、穏やかでにぎやかな朝だった。



そこへ、異様な行列が現れた。


「ミナ様〜! 王族が来たピヨ!!」



木々の間から、ド派手なドレスを引きずる王女殿下リゼが登場。

その後ろには、王子殿下フィン、王妃、そして貴族たちがずらり。この場所は、森深くにある場所のため、簡単に馬車では入ることができない。そのため、 全員、途中から森の中を歩いてきたらしく、全身泥だらけだった。



靴は葉っぱまみれ、顔にも泥がつき、必死の形相だった。


「ミナ……お願い……ミルフィーちゃんが……寂しがってるの……」


「……王宮に戻って……ね」


王女殿下リゼは、涙ながらに訴える。


ミルフィーは木の上から冷ややかに見下ろし、ひとこと。


『説得力ゼロニャ! 先に、きちんと謝るべきニャ!』


私はにっこり微笑んで、静かに答えた。


「私は“動物虐待”で追放された身ですから。また王宮に戻りましても、虐待騒ぎが起きるかもしれませんので、皆様のお力にはなれません!!」



その瞬間、森の動物たちが一斉に拍手(?)を始めた。


ウサギが耳をパタパタ、インコが「ブラボー!ブラボー!」と叫び、リスがどんぐりを木にぶつけ鳴らし、カメがゆっくり首を上下に振る。


王族や貴族たちは、私の言葉に呆然。


王子殿下フィンは、ベルクに助けを求めるように見つめるが、ベルクは玉座のような切り株に座ったまま、そっぽを向いていた。


『ミナさんがいない王宮なんて、ただの犬小屋ワン』


王妃は震えながらつぶやいた。


「これは……何かの呪いなのでは……?」



私はパンの耳をひとつ王女殿下に差し出した。


「お土産です。動物たちには、人気ですよ」


王女殿下は受け取ったが、ミルフィーがすかさず爪で、パンの耳を払い落とした。


『ミナのパン耳を、軽々しく受け取るなニャ』

『お前からは、もらわないニャ!』



こうして、王族たちの“土下座外交”は、森の動物たちの圧倒的な団結力の前に敗北した。




その夜、私は動物たちと焚き火を囲みながら、ぽつりとつぶやいた。


「……ちょっとだけ、スッキリしたかも♪」



動物たちは一斉に鳴き声を上げた。


『ミナ、最高ニャ!』

『王族に勝ったワン!』

『祝・門前払いクエッ!』

そして森は、今日も平和だった。

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