探偵が使った魔法。
「犯人はあなたですね?」
ある事件現場にいる探偵は、その事件現場にいる男にそう言った。そして、その男はこういった。
「証拠はあるのか?」
「もちろんです。」
その、探偵はポケットから水晶玉を出した。そして、こちらに見せてこう言った。
「これが、犯行の瞬間です。」
「う」
その男は走って逃げる体制になった。そして走り、逃げ出した。
「そんなことやっても、意味ないんだけどなー」
探偵がそう言う。
止まれ
彼の体が硬直する。
集合
その男は、探偵のところに瞬間移動した。
そして、色々な証拠が出ることになった。その後、その男は起訴され、有罪となった。
その探偵の名前は田川 目という。名探偵だ。
「今回もお疲れ様です。」
そう言ったのは、彼の秘書兼助手の城水誠だ。
「次の依頼がありますので、車に乗ってください。」
「分かった。」
田川と城水が車に乗る。
車の中で、田川と城水が会話をする。そして、それを聞く。
「その魔法は生まれつき使えるのですか?」
「うん。生まれつき。あと、僕以外に魔法が使える人に出会ったことはない。」
「次はどんな依頼なの?民間?」
「いや、事件現場です。とても、虐殺的な。、、、」
付きました
カーナビがそう言い二人は降りる。
これが、遺体か。頭が原形をとどめていない。女性か?。田川がボソッと言った。そして城水はボソッと地面に吐いた。うぇ
「ごめんな。毎度毎度。」
刑事がそういう。
「いえ。大丈夫です。仕事なので。」
「犯人を見つけるのはこちらの仕事なんだけどな。」
確かに。
田川は頭の中でそう考えた。
「まぁ、よろしく頼むよ。」
では、と。田川が水晶玉を出す。
「こちらをみてください。」
水晶玉に犯人が映し出される。と、思ったが、ザーザーとスノーノイズが出る。
「どういうこと?」
田川がとても驚いた様子で、水晶玉を見ている。
「しょうがない。では、別の方法にします。」
千里眼
田川の目から血が出る。けれど、田川はすぐ、回復の魔法を使う。
「大丈夫ですか?」
城水がとても心配した顔でこちらによってきた。
「犯人が分からない。」
田川はとても冷や汗を出しているその顔でそう言った。
「魔法がブロックされている。そんな気分だ。」
田川はコッソリと緑色の涙を流す。魔法使いの涙は緑色なのだろうか。その涙は悔し涙か、、それとも別の何かか。
この現場に沈黙が流れている。
犯人はkbqdxmzだ。ナレーターはすべてを知っているし、見ている。けれど、言うことはできない。もちろん、口がないからでもある。
その沈黙を破ったのは、田川が涙を流していることに気づいた刑事だった。
「田川、大丈夫だ。そんなに気に病むことはない。さっきも言ったが、普通、犯人を見つけるのは、我々刑事の仕事なのだから。」
田川も、それは頭では理解している。だが、何かの感情が湧き出て、その考えをかき消している。
「田川さん。どうしますか?今回の依頼、キャンセルしますか」
城水がそう聞く。そして、刑事もその言葉に同調する。
「嫌だ。犯人に負けてたまるか。そして、今、これは、魔法がなくても、解決することができるという自分の実力の証明になる。」
そうだ、田川さんはメンタルが強いんだ。そして、とても上昇志向だということも。城水はそう考えた。
「でも、田川、どうやって解決するんだ?」
「まず、すべての魔法を試します。」
解析
普通なら、ここもブロックされるだろう。でも、大丈夫。僕も力を貸す。
「出、、、、来た。」
周りが感嘆の声を出す。でも、その周りの声とは裏腹に彼はとても、とても、青ざめている。
「何かわかったか?」
刑事がそう聞く。
「犯人は、、私?、、」
「ん?、聞こえなかった。もう一回言ってくれ。」
黙れ
「犯人は、私?w何故だ?、私は、こんなやつ知らないぞ。」
「んん、んんんんんん」
探偵と被害者の関係はとても簡単だった。無差別に殺された人と殺した人だ。彼は世界に一人、只々魔法が使える人だった。その分色んな意見をもらっていたのだろう。それに耐えられなくなった探偵はしばしば人を殺して、押し殺した気持ちを発散させていた。そして、殺した記憶と自分への証拠を魔法で消して。
今、今までの記憶が彼の頭に戻る。そして、彼は逮捕され、留置場に連行された。
彼は言った。
世界よ。壊れろ。