表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノイレン〜黒の純真  作者: 山田隆晴
第五部『大空へ』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/66

63「もう一人前?」

 ソードベルトを腰に巻くとセイベルは音もなく剣を抜いた。ノイレンが提げている一般的なものよりも刀身が短い。刃渡りが短い分裏刃が刀身の半分も入っている。特注で作らせたものらしい。

「今更やめたとか言うなよ、おっさん。」

 セイベルは膝を折り曲げかなり低い体勢で構える。トレランスのように背の高い相手にとってそれは攻撃を加えにくく、逆にセイベルからの攻撃は防ぎづらい。

「あんたこそやめたほうがいいんじゃないか。」

 セイベルのサーベルは刀身が短い分相手の間合いに深く入り込まないと致命傷は与えられないから不利だと思うだろうが、相手にしてみれば自分の間合いに深く入り込まれたらかえって攻撃がしづらい。つまりそれだけセイベルは己の腕に自信があるということだが、トレランスのネオソードは一般的なものよりも刃渡りが長い分その懐に入り込むまでが至難の業。

「ほざいてろ。」

 セイベルは舌で上唇をペロッと舐めると低い体勢のままトレランスの下半身目がけて飛び込んでくる。トレランスの内腿を斬るつもりらしい。刃を横に寝かせて左の内腿を狙っている。トレランスはセイベルの動きを見極めるのと威嚇のために腰を落として地を払うように剣を振る。だがセイベルはそれを目に留まらない速い動きでひらりと躱すと一気にトレランスの足元に入り込んだ。セイベルの剣がにゅうっと左内腿めがけて伸びてくる。トレランスは右足を軸にそれを躱す。ところがセイベルは手首だけを動かして刀身を180度反対方向へスライド、裏刃で右足の内腿を斬りつけてきた。トレランスはそれを寸でのところで躱そうとしたが躱しきれなかった。彼のズボンが裂け傷口から湧き出る血がつーっと足を伝いくるぶしまで垂れてきた。

『なに今の、』

 ノイレンは目を疑った。セイベルはどう見ても師匠の左足を狙った。なのに右足が斬られている。師匠が攻撃を避ける一瞬の間に起こった出来事、いやセイベルの反応と言ったほうが正確か、そのまさに目にも止まらぬ速さに驚愕した。

「さすがだな、初めから手首を返すことまで含んでの攻撃か。」

 かろうじて浅い傷に留めたトレランスは剣を構え直すとセイベルを褒めた。

「ふん、あれを避けるなんておっさんのくせにあんたの反射神経も大したもんじゃないか。たいていの奴はあれで右足に深手を負う。」

 セイベルは一度の攻撃で2手加えてきた。サーベルでは手首のひねりや返しを利用して裏刃を相手の死角に打ち込む攻撃が当たり前だが、それはあくまでも一手目を終えたあとに行う二手目でのこと。しかしセイベルは違った。一手の攻撃で二手入れてくるのだ。言い換えれば最初の狙いは囮でその反対側が本命と言える。

『こいつは手強(てごわ)い。ノイレンじゃまだ敵わないかな。』

「まだ続けるかい、おっさん。」

 セイベルはペロっと上唇を舐めた。



 その頃チャプリの裏通りにある奴隷商にボラチョンの姿があった。

「ウソじゃねえって。すんげえ上玉だよ。どこにでも高値で売れるぜ。」

 ボラチョンはぷんぷんと酒の臭いを振りまきつつ酒臭い息で奴隷商に談判していた。

「その女が上玉だってのはわかったがお前とどういう関係なんだ、え、ボラチョンよ。無関係の奴をお前が売ろうたってそいつぁ無理ってもんだぜ。」

「それなら心配ねえっていってるじゃねえか。」

 ボラチョンはいやらしい笑みを浮かべてせせら笑う。

「その女オレの娘だからな、へへっ。」

 奴隷商はあきれ顔でボラチョンを見た。

「酒代欲しさに娘を売ろうってのか、呆れたやつだなお前。」

「オレの娘をオレがどうしようとオレの勝手だろうが、買うのか買わないのかはっきりしやがれ。」

「その娘いくつなんだ?」

「えっと、」

 ボラチョンは記憶をたどり指折り数える。

「確か今16だ。」

「確か?娘の年も知らんのか。本当にお前の娘か?」

 奴隷商は(いぶか)しんでボラチョンを睨む。

「ああ間違いねえ。ノイレンは俺の娘だ!」



 セイベルの家。

 何度も組み合うトレランスとセイベル。セイベルは必ず一手で二度攻撃してくる。初手こそそれを喰らったが、さすがに踏んでる場数の多さで勝るトレランスはセイベルの動きを見切り180度切り返してくる攻撃をもう喰らうことはない。傍で見ているノイレンはセイベルの神速のような動きについていくのがやっとだが落ち着いて見ていられる分彼女の動きがわかってきた。

「おっさん、年の割に動くじゃねえか。」

 セイベルは繰り出す攻撃を逐一既所(すんでのところ)で避けられてしまい思いどおりに致命傷を与えられなくてますます苛立っている。

「おっさんは酷いなあ、せめて”お兄さん”にしてくれよ。」

 逆にトレランスはいつもの飄々とした軽口をたたく。それも彼の作戦。軽口でセイベルの神経を逆なでして余計に苛立たせようとしている。

「どう見ても40過ぎてんじゃねえか。おっさんじゃなけりゃジジイだろっ!」

 セイベルはトレランスの周りをぐるぐると回り彼に決め手を入れさせないようにしつつ間合いを詰めていく。

「死にやがれっ!」

 セイベルはトレランスの背後に回ると魚が滝を登るように急角度で斬り上げた。そして手首をひねって真っ逆さまの滝下り。トレランスは腰をよじって上体を反らし斬り上げを躱すと手首を返して滝下りを剣で受け止める。本命を弾かれたセイベルはぐるんと手首を回して横からトレランスの首を捉えにいった。トレランスは手首の回転で刀身を立ててそれを防ぐ。トレランスの首元近くで2人の剣が組み合って動きが止まった。

「どうしたもう終わりか?」

 ニカっと笑ってセイベルを見るトレランス。

「このクソジジイ!」

 セイベルは右足でトレランスの膝を蹴ろうとしたがあっさり避けられる。彼女の蹴りを躱したトレランスはノイレンのように体をぐるんと回転させてセイベルの腹に蹴りを入れた。腹を蹴られたセイベルは体をくの字に曲げて吹っ飛んでいく。

「俺がクソジジイならあんたは、そうだなしょんべん娘ってとこか、あっははは。」

 トレランスは笑顔を崩さない。

「だれがしょんべん娘だ。」

 セイベルは起き上がると地面すれすれに刃を滑らせてトレランスの足元に迫り彼の両足を薙ぐ。トレランスはセイベルの頭の上を跳び越すように前にジャンプして躱した。そのまま上やうしろにさがるといつもの二手目が襲い掛かる。だから彼女の頭の上に躍り出た。それなら二手目を出しにくい。しかしそこにセイベルの正拳(パンチ)が真下から決まった。

「ふん、剣で斬るばかりがボクじゃないぜ。」

 セイベルの一手目を躱し、二手目を封じるために彼女を飛び越すようにジャンプしたまでは良かったが先日来の膝の痛みに加え右内腿の傷が災いした。いつものように高く飛べず、セイベルの頭の上すれすれを通り越すトレランスの股間へ思い切り左のグーでパンチが炸裂。さすがのトレランスも避けられずもろに喰らった。

 着地したあとそのままの姿勢で股間から全身に伝わる鈍い痛みに耐える。その目に涙がにじむ。セイベルはペロっと上唇を舐めるととどめを刺すべくトレランスの背中に向かって刃をまっすぐに突きこもうとした。

「師匠!!」

 セイベルの刃をノイレンの剣が遮る。

「邪魔すんな!お子様の出る幕じゃねえ消えろっ。」

 セイベルは苦虫を噛み潰したようにノイレンを睨んでその刃をノイレンに向けて翻した。ノイレンはそれを剣で受け止めて組み合い、セイベルの目をまっすぐに見据えた。

「今度はわたしが相手だ。」

「そうかい、それじゃ師弟仲良くあの世に行きな。」

 セイベルは言い終わる前に手首を返してノイレンの剣を払うと彼女の脳天に裏刃を当てに来た。ノイレンは斬られまいとセイベルに抱き着くように体当たりしてそれを防ぎ彼女をそのまま地面に押し倒そうとした。しかしセイベルは倒れこむときにノイレンの髪の毛を鷲掴みにして引っ張った。

「うきゃっ。」

 ノイレンは髪を引っ張られて腕の力が一瞬抜けた。セイベルはその隙をついてノイレンの頭をクッションにした。ノイレンは頭から地面に叩きつけられる。その上にセイベルがドンっと落ちてくる。彼女は乗っかるついでに肘鉄をノイレンの胴にお見舞いした。ノイレンは地面とセイベルに挟まれて息が詰まる。

 セイベルは起き上がりざまにノイレンを蹴飛ばして追い打ちをかけた。

()()ねえな。」

 ノイレンは上体を起こし、クッションにされた時口の中を切ったのだろう、唇の端から垂れてきた血を腕で拭うとセイベルを睨みつけ呟いた。

「ちくしょう、ホントになんでもありだな。」

「ふん、あたりまえだ。強いヤツが生き残る。弱いヤツは死ぬ。」

 セイベルは肩にトントンとサーベルの峰を当ててノイレンに侮蔑の視線を向けた。

「じゃあこっから先はわたしが”強いヤツ”だ。あんたの動きはもう分かったから怖くない。」

「ふん、負け惜しみを言いやがって。そう簡単に見切られてたまるかってんだ。師匠(子守)がいないとなんにもできないやつがボクに勝てるわけないだろ。」

 ノイレンはサーベルを鞘に納めるとトレランスのもとへ行き、その目をまっすぐに見つめた。

「師匠借りるよ。」

 トレランスのネオソードを手に取るといつもの構えでセイベルに真剣な眼差しを向けた。



 昨日の酒場、その裏口。

 店主が仕込みの際に出た生ごみを外へ捨てに出てきた。ボラチョンがいつものように残飯を漁っているのを見つけて手に持っていた生ごみの入った桶を彼に投げつけた。

「またお前か、性懲りもなく来やがって。」

「おおっと、危ねえじゃねえか、怪我したらどうしてくれんだよ。」

 ボラチョンはいやらしい笑みを浮かべてせせら笑う。

「お前なんか昨日()られちまえばよかったんだ。まったくしぶとさだけはゴキブリ並みだな。いいか、店の中には入ってくるんじゃないぞ。」

 するとボラチョンは店主を見下すような目を向けてこう言った。

「へへへ、いつまでそんな口叩いてられるか見ものだぜ。」

「お前こそいつまでも残飯漁りができると思うなよ、とっとと失せろ。」

 ボラチョンにぶつけて転がった桶を拾うとそれをぶん回して威嚇する。

「へへへ、ひゃっひゃっひゃ。」

 ボラチョンは薄気味悪い笑い声を上げながら立ち去った。



 セイベルの家。

 激しく切り結ぶノイレンとセイベル。

「なんだと、こいつ、」

 ノイレンが腰に提げているものよりも長いネオソードを自在に操り自分の攻撃を軽やかに躱すことにセイベルは意表を突かれ困惑している。

 セイベルはそれを悟られないようあくまでも平静を装い縦横無尽に攻撃を繰り出す。上から下、右から左、斜めに斬りおろせば180度そのまま斬りあげる。それをノイレンはつま先立ちで、ダンスのステップを踏むように軽やかな動きで躱す、躱しては逆に自分の剣をセイベルに叩き込む。その度にセイベルの手足にかすり傷が増える。

 両者は離れて動きを止めると睨みあった。ノイレンはセイベルの目を見据えたまま剣を構え息を整える。

「あんた強いな。」

 なかなかまともな攻撃を入れられないノイレンは呟いた。そのこめかみに汗がひとすじ流れる。

「このボクに傷を負わせるなんてお子様のわりにやるじゃないか。生きて返さねえから覚悟しな。」

 セイベルはトレランスから引き続いての二連戦でかなり体力を消耗している。それを隠すために威勢のいいセリフを吐いてノイレンを挑発してみせるがその心中は穏やかではない。

『こいつ、人を殺したことあるな。』

「そのセリフそっくりお返しするよ。」

『なっ?!こいつ、ボクの心を読んだのか?』

 セイベルの攻撃を躱し、彼女を倒すためにセイベルの心を見透かすように相手の動きに注視しているノイレンにはピンときたらしい。

「あんたが何を考えているか知らないけどどうせわたしのことだろ。」

 驚いて目を剥いているセイベルに対してノイレンは表情を微塵も崩さない。セイベルの顔がみるみる怒りに染まる。

「ボクは”掃除屋”だぞ、誰にも負けないんだっ!」

 セイベルは剣先を地面にかすらせながら地面すれすれの低い姿勢のままノイレンに迫ってきた。そして彼女お得意の滝登りのような垂直の斬り上げでノイレンの体を真っ二つにした。かのように見えた。滝を上ったセイベルの剣はすぐさま真っ逆さまに落ちてくる。しかしそのどちらも(くう)を斬る。

 セイベルの滝登りが襲い掛かる寸前ノイレンは高く飛び上がりバク転で躱した。

「なっ?!」

 驚いたセイベルは一瞬動きが止まった。

「そこだっ!!」

 ノイレンは着地と同時に膝のばねを使ってセイベルがやったように剣先を地面にかすらせるように低い姿勢で彼女の懐へ飛び込んでいき見よう見真似の滝登りを喰らわした。

「うわっ!」

 セイベルはうしろへ転げるようにして体を反らし躱すが一般的なものよりも刃渡りの長いネオソード、刃がセイベルの服を切り裂いてその下にある彼女の日に焼けて浅黒い肌に赤い化粧をまとわせた。セイベルはその勢いのまま仰向けに地面に倒れこんだ。その彼女の首のすぐ横にノイレンはネオソードの刃をズンっと突き立てた。

 セイベルは大きく目を見開く。その先に真剣なまなざしを向けるノイレンの顔がある。

「わたしの勝ち。」

「ふん、勝ったってんならさっさととどめを刺せ。」

 ノイレンは地面に突き刺した剣を抜くとその剣先をセイベルの鼻に向けた。セイベルはごくりと息をのむ。

「わたしは修行のために立ち合いたかっただけだ。あんたを殺す気はない。」

 セイベルは仰向けに寝転がったまま右手の中にある柄をぎゅっと握り直すと、

「なに甘いこと言ってやがる、()れるときに()っちまわないと後悔するぜ。」

「わたしは殺し合いに来たんじゃない。」

 ノイレンはセイベルの目をじっと見つめたあと2人の戦いを静観していたトレランスのもとへ行こうとセイベルに背を向けた。そのときセイベルのサーベルが音もなくノイレンの背中を狙ってきた。

 ノイレンはダンスのステップを踏むように軽やかにスっと躱してネオソードで彼女のサーベルを弾き飛ばした。弾かれて飛んだ剣が離れたところに突き刺さる。少し傾いてまるで古びた墓標のようだ。


「師匠、大丈夫?」

 ノイレンは地面に座り込んで2人の立ち合いを見ていたトレランスの顔をしゃがんで覗き込む。

「ああ、大丈夫だ。いつぞやのヤーデンツの罰が当たったな。」

 トレランスは顔を歪ませながらもニカっと笑う。膝の痛みのことは隠したまま。

「もう、」

 ノイレンはぷっと噴き出した。

 ネオソードの柄をトレランスに向けて手渡した。

「ありがとう。返す。」

 ネオソードを受け取ったトレランスは柄に嵌っているオレンジ色の石を指でさするとノイレンの目を見つめた。

「また大きくなったなノイレン。」

 トレランスは嬉しそうに微笑む。

「もう一人前?」

「いいや、まだまだ半人前だ。」

 にっこりと頬をほころばせて訊いたノイレンの顔がすぐさまふくれっ面になる。いらずらっぽく笑いながらトレランスが言うものだからノイレンはぷうと頬をリスのように膨らませた。



 夕方、食事のために昨日の酒場にやってきたノイレンとトレランス。

「いらっしゃい、また来てくれて嬉しいよ。」

 店主がもみ手で2人を迎える。

「ね、また踊ってもいい?」

 ノイレンが店主に訊くと、店主は満面の笑みで頷く。

「もちろんだとも、お嬢さんが踊ってくれると客たちの酒が進むからね!」

「じゃあ、ダンスの後あいさつ回りしてもいい?」

「ああ、いいとも。好きにしてくれ。」

「やった!」

 にこにこと満面の笑みをトレランスに向けて喜ぶノイレン。トレランスは嬉しいんだか、心配なんだかよくわからないぎこちない笑みを浮かべた。


 店内がそれまでにない熱気につつまれている。店の真ん中で踊るノイレンを客たちはやんややんやと囃し立てる。

「ビールおかわりだ!」

「こっちにもくれ!」

「はやく持ってきてくれ~」

 満面の笑みで踊るノイレンをトレランスは端の席に着いて見守っている。時折左ひざをさすりながら。

 ダンスを終えたノイレンは端から客席を回る。生憎ダンス衣装は持ってきていないから今日もアニンにもらったいつものドレスで踊ったノイレン。いつものように鼻の下を伸ばした客から”お愛想”をもらうにもコインを差し込む場所がほとんどない。そこでノイレンは両手でスカートをつまんでくぼみを作りそこに”お愛想”を落としてもらった。

 ずっしりと重くなったスカートをしっかりと掴んでトレランスが待つテーブルへ戻ってきたノイレンは得意げに”お愛想”を見せつけた。

「ふふん。」

「すごいなノイレン。こりゃシャルキーにいい土産話ができたな。」

「そうだ、これでなにかみんなに買っていこうよ。」

「そいつはいいな、だがその前に、」

 トレランスはビールがなみなみと注がれたジョッキを持ちノイレンに向ける。ノイレンはジュースの入ったジョッキを持ってコツンと打ち鳴らした。

 店中に素敵な笑顔があふれている。


 その平穏を打ち破るように目つきの良くない男が二人店に入ってきた。入口のところで店内を見回して誰かを探している。

「いたいた、へへっ、あそこ、あの隅のほうのテーブルにいる女。ほら青いドレスを着て、冴えないおっさんと一緒にいるやつだ。」

 男たちのうしろをついてきたボラチョンが指をさしたほうを見た男たちは目を見張る。

「ほう。」

「言ったとおりだろ、へへ、あれがオレの娘、ノイレンさ。」

次回予告

不覚を取った師匠の代わりにセイベルに勝利したノイレン。祝杯をと宿の近くの酒場を訪れた2人。そこに現れたのは10年前ノイレンを捨てた父親と目つきの良くない奴隷商。その商品価値に値を付けた奴隷商によってノイレンは連れていかれてしまう。なんとか助け出そうと頭を働かせるトレランス。大金を手にして喜ぶ実父。依頼された仕事を果たそうとするセイベル。いったいどうなるのか・・・。

君は彼女の生き様を見届けられるか。

次回第六十四話「どうするつもりだ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ