ぅゎょぅι゛ょっょぃ魔王さまの気まぐれ
画像は自動生成AIによるものなので、イメージや雰囲気で楽しんで下さい
キャラクターの容姿や髪型等は多少違ったりもします。
むかしむかし、遠い遠い世界のお話。
その世界には、邪悪な魔王様がすんでいました。
魔王様は沢山のしもべを従えていました。
魔王様の力は強大で、神すらも恐れる存在でした。
魔王様は沢山のしもべを引き連れて、人間達に沢山悪さをしてきました。
人間の勇者が、魔王様を倒そうと立ち上がります。
けれど、魔王様は強すぎて、勇者は毎回コテンパンに虐められます。
勇者は、人々の為に何度も立ち上がります。
けれど、勝てませんでした。
第一章:勇者パーティ、絶望する
「くっ……また負けた……!」
勇者レオンは、砂まみれになりながら地面に倒れ込んだ。
彼の周囲には仲間たち——僧侶ミレイ、戦士ガルド、魔法使いエレナが同じくボロボロの状態で転がっている。
彼らの視線の先には、小さな影がちょこんと立っていた。
「えへへ、また勝っちゃったぁ!」
嬉しそうに笑うのは、世界最強の魔王——幼女のリリィである。
リリィは白くふわふわな髪を揺らしながら、両手に持った木の枝をブンブン振り回していた。
見た目はあどけないが、その力は本物だった。
勇者パーティーが何度挑んでも、魔王城にたどり着いては、この幼女に撃退されるのだ。
「もう……何度負ければ気が済むんですか……」
魔法使いエレナが涙目で呟く。
「だ、だって……」
レオンは震える拳を握る。
「相手が魔王なのに、武器が木剣ってどういうことなんだ……!?」
しかも、リリィの戦い方は理不尽だった。
魔法陣も詠唱もなしに、突然大魔法が降り注ぎ、勇者パーティーは吹き飛ばされる。
炎、氷、雷、重力——あらゆる属性の魔法が木の枝を振るだけで発動するのだ。
「あー、お兄ちゃんたち、まだ遊ぶのー? もー、早く帰らないとおやつ食べられなくなっちゃうよ?」
そう言ってリリィはくるっと回り、魔王城の門へと帰っていった。
勇者たちは地面に崩れ落ちた。
「……もう無理だ……」
「世界を救うって、こんなに難しいことなの……?」
「勇者って、もしかして割に合わなくない……?」
こうしてまた、勇者たちの挑戦は失敗に終わった。
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第二章:昼寝からの大災害
それから数日後——
「ふぁぁぁ……ねむい……」
リリィは、魔王城の中庭で大あくびをした。
「おひるねのじかん、だいじ!」
魔王でありながら、規則正しい生活を大事にするリリィ。
彼女はふわふわのクッションに身を沈めると、そのままスヤスヤと眠り始めた。
——しかし、そのときだった。
「んぅ……」
寝ぼけながら、リリィが木の枝を無意識に振る。
その瞬間——
世界が終わった。
空が裂け、大地が砕け、海が沸騰し、山が逆さまにひっくり返る。
宇宙すら揺らぎ、時空が巻き戻るかのような凄まじい魔法が発動した。
「な、なんだこれはぁぁぁぁ!」
世界中の人々が絶望の叫びを上げる。
魔王城で見張りをしていた魔族たちすら、唖然としていた。
「ま、魔王様……お昼寝中に世界滅ぼしてるんですけど……」
——すべてが消え去った。
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第三章:世界、もとに戻る
「……んぁ……」
しばらくして、リリィが目を覚ました。
「ふぁぁ……よくねたー……」
バキッ!
彼女は起き上がると、足元の木の枝を踏んでしまった。
そして、ふと周囲を見渡す。
「……あれ?」
……何も、ない。
大地も、空も、何もかも消え去り、虚無だけが広がっていた。
「……」
リリィは数秒間、ボーッとした後、ゆっくりと両手を頬に当てた。
「……やばっ」
やらかした、と察する。
「え、ちょっとまって……」
リリィはオロオロとしながら、両手をパタパタ動かした。
「えーっと……もとに、もどす!」
彼女が適当に手を振ると——
世界が復活した。
滅びる前の状態に完全に復元され、人々も何も知らないまま日常を続けている。
勇者パーティーも、再び魔王討伐の準備を始めていた。
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第四章:何もなかったことにする
リリィは大きく息をついた。
「よかったぁ……」
そして、特に気にする様子もなく、クッションに座るとお菓子を取り出した。
「……ふぅ、たいへんだったー」
もぐもぐ。
「やっぱり、おひるねのあとは、おやつだよねー♪」
もぐもぐ。
何もなかったかのように、お菓子を食べ始める幼女魔王。
世界の存亡を握る存在が、あまりにも自由すぎた——。
勇者たちの次の挑戦は、果たして意味があるのか。
——続く(?)
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