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第88章

ー☆ー☆ー☆〜〜〜


宇宙空間から数え切れないほどの船団でこの星にやってきたパイソン閣下の妻ジョセミテお祖母様の姉である無敵の女帝ジェルソミーナの脅威に震え上がらんばかりのゾンビキング。まだジェルソミーナの出方について知らされていないパイソン閣下とカエラ女王は事の成り行きを戦々恐々と伺うばかりでした。ジェルソミーナは用意されたアールグレイを静かにすすりながら、目の前で引きつった表情のゾンビキングの目が泳ぐのをじっとみつめながら無言の圧をかけ続けている。そして静かに口火を切るのだったーーー



女帝ジェルソミーナ「アタシはアンタの事を全く信じちゃあいないの。けれどもしアンタが農業で幸せな世の中にする、というミッションを本気で考えているんだったら私にも考えがあるんだがねぇ。」



意外なジェルソミーナの呟きにサミットに集まった一同が息を呑んで聞き耳を立てているーーーー



ゾンビキング「も、勿論そう考えておりますとも!私は各国の首脳達をこうしてサミットにお呼びだてしてまで私の希望に共感を求めているのですからね。それもこれも我々ゾンビマスターたちによって各国には多大なるご迷惑をおかけしたので、せめてもの恩返しの意味でもあり、我々が責任を持って「農業立国」という形で復興しようと本気で思っているのですから。至ってその気持ちに偽りなど御座いません……」


ジェルソミーナ「へぇ〜本当かしら?その割にアンタは期間を設けてそのための資金を貸し出し、という手法をとっているようですわね。それってアンタが儲けるための魂胆が見え見えよ。恩返しのつもりなら無償で再建してあげるのが人の道ってものじゃないかしらね?」



女帝ジェルソミーナの執拗な問いの言葉にゾンビキングは尚も顔を伏せながら聞きいるのでしたーーーー



ゾンビキング「た、確かに、無償の再建が望ましいことだとは思います。しかしですね、それでは各国の国賓達もきっと納得はしないでしょう。彼らにも己の国の愛国心はあるはずですからね、私からの施しに一重に負い目を感じるのではありませんかなと思う所存ですが……」


ジェルソミーナ「お主この期に及んで何を言ってるのじゃあッ!そもそもお主達ゾンビマスター共がひとの国を勝手に攻め滅ぼしておいたからに、今更何を綺麗事をほざいてるのじゃッ!」



突如としてあまりにも形相を豹変してまで女帝ジェルソミーナが怒鳴り声を上げたことに、パイソン閣下とカエラ女王が飛び上がらんばかりに打ち震え上がらんばかりだった。そして各国の国賓達も事の次第に圧倒されてざわめき始める……



ゾンビキング「確かに、貴方様がそのように仰るのも無理は御座いません。あの戦禍については私の想定をも遥かに超えてしまった、それはそれは凄惨な状況でありましたから……しかしですね、あの頃のゾンビマスター達を取りまとめる私の立場としてはどうしても目をつむるしかなかった術がなかったのですーーーーそして、我々の部隊の支配が進むにつれ、私の思考もまるで独裁者の如く変わってゆきました。


 そんなある日、このジャミラ王国のホテルに宿泊する機会にたまたまここのリストランテでディナーを口にした際の出来事ですが、その料理はかつて私がパイソン閣下の下で修行をしていた頃に閣下からベタ褒められたレシピに再会したのてして、あの頃と変わらぬ味わいで残っていまして!早速私が注文するや、驚いたことにあの頃と寸分違わぬ味わいに暫し呆然としましたーーーーそれはまるで走馬灯のようにあの頃のリストランテでの楽しかった青春時代が蘇ったのですから、パイソン閣下との友情が……そして、私が各国を私のエゴの為に攻め滅ぼしてきた無意味さをも痛感させられた瞬間でもありました。ですからそんな経緯もあって私は、何というか、いわゆる心を入れ替えたのですのでして……」



ジェルソミーナ「おいおい、またまた綺麗事を並べる気かい、この期に及んで。あんたってなんて厚かましい独裁者なんでしょう、救いようもない愚か者よ。」


パイソン閣下「お、お姉様。それはどうかと……ほらね、奴の、ゾンビキングの瞳のウルウル度合いを観て何かお感じになられませんかねぇ?アイツああ見えてもいい所あるんですぜぇ!ま、昔の若かりし純なアイツの記憶がわしにはそうさせているのかもしれませぬが、意外と素直なガキでしたからね。そしてワシと作ったあのムルシェラゴ風味の豚角煮は相当な旨さでありますからに、一度お姉様にもご試食されてから今後の方針を決められても宜しいかなと?」



ジェルソミーナ「何だってアンタまであのゾンビの肩を持つと言うんだね?そもそもアンタがゾンビキングの体たらくに怖気付いてアタシをこの星に呼んだんじゃなかったのかね?」



カエラ女王「そうですね、浅はかながら私このジャミラ王国の女王としましての意見を述べさせていただきますと、この宇宙空間を股にかけて支配なされてきた貴方様のご意見を伺いたい一心でありましたから、パイソン閣下も貴方をお慕いされた行動として貴方様を呼ばれたのでして……」



ゾンビキング「あのぅ、お話中誠に勝手ながらも、先ほどの続きのお話を最後まで述べさせてもらいたいのでして、そこで私は善行をしなければという使命を感じた折に、ひらめいたのです。廃虚となった各国の立ち直しに生きる道を見いだそうと苦心してこうしてサミットで希望者を募った次第でありまして……」



パイソン閣下はゾンビキングのあまりにも熱心な心意気に驚愕と感銘を受けたのであった。



ーーーーお主中々泣かせるなぁゾンビキングよ、yeah!!!





///to be continued!!!☆☆☆〜〜〜






  


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