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朝日が昇ったら

作者: 白萩アキラ

夢が終わったのなら

共に語り明かそう

君と初めて分かり合おう

たまには意味のない夜もいい

今夜には勝敗も何もない


ひたすら賢明に歩いていた君は

踏み付けた物に興味のないふりをしながら

ただただ前へと踏み出していた

たまにふと振り返り

踏み付けたそれを見る度君は

自問していたんだ


癒しに飢えた人々よ

歩むのに疲れた旅人よ

今夜はもう考えなくていい

共に飲み明かそう

そして朝日が昇ったら

共に白く染まろう


隣に座っていた

気の良さそうなおじいさんと

何でもない世間話をした

彼は終始笑っていて

私に奢ってくれた


帰路の途中にある公園で

野球をしている少年達

忙しなく歩いている

街の人々とすれ違う

勝つことに拘る自分を知っている

誰もがきっと自問している


昔の教科書を読んでみると

掠れて読めない落書きがあった

それを指でなぞってみても

あの時の私はもういない


癒しに飢えた人々よ

歩むのに疲れた旅人よ

今夜はもう何も考えなくていい

共に飲み明かそう

そして朝日が昇ったら

共に白く染まろう

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