表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/98

5-8 特訓1

ブクマ500人突破ありがとうございます!

 ――翌日。


 時空城で俺の特訓が始まる。

 場所は時空城の中庭だ。


 監督、武神グラディオス様。

 主演、俺。

 全米が泣いた!

 汗と涙のスポ根物になりそうだ。


「では、ナオト! そこに立て!」


「はい! よろしくお願いします!」


 何の変哲もない土がむき出しの中庭。

 俺は靴を脱ぐように指示され、短パン、Tシャツに裸足だ。

 ここで何をやるのか?


「まずは足腰の強化だ!」


「足ですか?」


「うむ。戦いを支えるのは足腰である! 足腰は技を放つ土台であるからして、優秀な戦士はみな足腰が強い」


「なるほど」


 武神グラディオス様がおっしゃる事はもっともだ。

 もっと理屈抜きで酷い特訓をやらされるかと思ったけれど、ちゃんとした理由があるな。


 武神グラディオス様って、脳筋かと思っていたが、意外と理論派?

 スクワットでもやるのかね?


「では、始めるとしよう……」


 武神グラディオス様は、右手を地面へかざす。

 右手が光り輝いた!

 魔法か!?


 すると地面がみるみるうちにガラス化して行く。

 地表が尖ったガラス状になるのだ。

 中庭は一面、ビール瓶をぶち割り、ガラス片をばらまいたように、危険地帯になってしまった。


 俺の足下も地面がガラス化する。


「痛てててて!」


 裸足だから、足の裏にガラス化した地面が突き刺さる。

 思わず右足を上げるが、そうすると左足に全体重がのって、今度は左足が痛い。


「ヒール」


 俺に付いているメイドさんが、遠くから手をかざして回復魔法をかけてくれた。

 血の出ていた右足が回復する。


 痛みの引いた右足を下ろして、左足を上げる。

 左足も足の裏が切れて血まみれだ。


「ヒール」


 メイドさんが、また、回復魔法をかけてくれた。

 左足の血が止まり、痛みが引く。

 だが、左足を下ろせば、ガラス状の地面に足の裏がいたぶられ、また痛みが……。


 ちょっと!

 この展開は、何だよ!


「グラディオス様! これでは立っている事も、ままなりません!」


「それが修行!」


「はあ!?」


「見ておるが良い!」


 武神グラディオス様は、ガラス化している地面に足を踏み入れる。


「はっ! ほっ! とっ! こうだ!」


「!」


 なんと武神グラディオス様は、もの凄い速度で足を交互に動かしている。

 なんでそんな事が出来るの?


「痛みを感じ、足の裏が切れる前に、足を持ち上げれば良いだけだ!」


「いや! そうしたら、下ろしている方の足が痛いじゃないですか!」


「うむ。そこでだ! 下ろしている方の足が痛みを感じる前に、上げている方の足を下ろすのだ!」


「えっと……。そうすると、今度は逆の足の裏にガラスが突き刺さって痛いですよね?」


「そこでだ! 新たに下ろした方の足が痛みを感じる前に、上げている方の足を下ろすのだ!」


「えーと……。つまり、痛みを感じる前に、素早く、交互に、足の上げ下ろしをやれと?」


「しかり! 早くも開眼したか! さすがは我が弟子!」


「出来るかあーーーーーーー!」


「我は出来るが?」


 何と言う無茶な要求!

 だが、武神グラディオス様は、俺の目の前で足の上げ下ろしを高速で行っている。


 確かに出来る事は、出来るようだが……。

 これ人間業じゃないよね?

 神業だよね?


「では、午前中は、ここで足の上げ下ろしの修練をするように。なーに、安心せい! 足の裏が切れても、使い魔のミオが回復する」


「使い魔のミオ?」


「そこのメイドがミオだ」


 昨日から俺の世話をしてくれているメイドさんの事らしい。


「ナオトさん! がんばって下さい!」


「どーも……」


 ミオさんから励ましを頂いたが、こんな無茶な特訓嬉しくねえ!

 ガラスが突き出た地面で足の上げ下ろしとか、ふざけんなよ!


「ほれ! 早くやらねば強くなれんぞ!」


「マジか……」


 右足を上げる。

 右足がミオさんのヒールで治る。

 左足が切れて痛い。


 左足を上げる。

 左足がミオさんのヒールで治る。

 右足が切れて痛い。


 以下、ループ。


「よし! そうだ! その調子だ! もっと素早く!」


「無理言うなよ!」


 なんなんだ!

 これは!


 俺の特訓は始まったばかりだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★☆★ランキング参加中です!★☆★

クリック応援よろしくお願いします。

小説家になろう 勝手にランキング

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ