未完の世界
ある日突然気づいてしまった男の話。
皆さんは自分が「作った」世界をちゃんと終わらせていますか?あなたの惰性や身勝手で中途半端に止めていないですか?
なぁ……アンタ。分かるかい?気づいちまった者たちの気持ちが。不幸なのか幸運なのか、いやいや、知らない方がよかったに決まってるさ。
ある日突然さ、「その考え」が閃いちまうんだ。その考えは荒唐無稽で到底ありえないことなはずなんだが、閃いたら最後、それが答えにしか思えなくなっちまう。嫌なもんだね。これも「役割」ヤツなのかね?
どんな考えかって?聞いて後悔すんなよ?ま、アンタはあっち側みたいだし、関係なさそうだな。
オラァ、気づいちまったのよ、「この世界が誰かに作られている」ことにね。
アンタはどう思う?「何故か天涯孤独の俺に何故かいる何故か美少女の幼馴染」みたいにありえないと笑い飛ばすか?それとも「当たり前じゃん」と思うか?……意外と、「それに気づくように作ってないんだがな」とか思ってたりしてな?
まあどれでもいいや。どうせアンタには俺たち「作られている側」の気持ちなんて一生わからんだろうからね。今こうやって話してる内容も多分俺じゃない誰かがやらせてるんだ。俺の意思で喋っているようで実は喋らされている。怖いね、俺はなんなのか分からなくなる。……この「怖い」って感情すら作られてんのかもな。
なんだよ?もう帰んのか?ここまで来ちまったんだ、最後まで付き合えよ。ほら、酒でも飲みながらさ。ハハ、この酒、どんな銘柄だと思う?俺には分からん。アンタは?実を言うと味もわからん。「長い間酒に溺れていた」はずなんだがなぁ。
ところでさ、ここもで言っちまったから最後まで言うけどさ、この世界が作られているとしたら、作り手がいるってことだろ?それってつまり、俺たちみたいに作られた存在が他にもたくさんあるはずだよな?
でだよ。……もし作ってるヤツが飽きてその世界を作るのを途中でやめたらどうなるんだろうな?俺たちは自由になれんのか?それとも止めた時点で止まっちまうのか?
……アンタでも分かんないのか。まぁ、俺はその時が来たら答え合わせができるからな。
でもさ、この考えって、アンタんとこも当てはまるってことはないかい?だってそうだろ?アンタもどこかの誰かに作られていて、俺と会されている、ってこともありえるわけだろ?
そうすっと、俺の世界とアンタの世界、終わるのはどっちが早いかね?以外t




