第3話 最強と絶望
今回はキャラクター目線で書いてみました。
ーいろはー
私は片手にモップを持ってコロナさんと一緒に城の廊下を磨いていた。
「ねぇ、いろはは魔王様をどう思う?」
コロナさんはそうノブナガ様の事を聞いてきた。
「私は、魔王様の事が・・・・」
私は胸の中でノブナガ様の顔を考えていた。
「魔王さまは戦いが好きだったのに今は民と笑い合う魔王になっちゃたんだよね」
コロナさんはそう言ってどこか悲しげな顔をしていた。
「あの、魔王様は昔はどんな人だったんですか?」
私はコロナさんに聞いた。
「あのね、魔王様は昔ね」
「おい、コロナ!」
後ろから魔王様は片手に剣を持ちながらコロナさんを呼んだ。
「何ですか?魔王さま」
コロナさんはそう言って走り出した。
「町に何かヤバそうな気配を感じっから見てくる」
そう言ってノブナガ様は服を着物に変えて人間の姿に変化した。
ちなみに普段のノブナガ様は角が生えていて瞳は赤い瞳だけど人の姿の時は黒い髪に青い瞳の男性になって外に出ています。
ーーー城下町ーーー
ノブナガ様と私は片手にパンを食べながら町を見ていた。
「何も変わったところは無さそうだな」
ノブナガ様はそう言って辺りを見ながら言った。
「そうなんですか?」
私はそうノブナガ様を見て聞いた。
「ああ、だが妙だな」
ノブナガ様はそう言って何かを感じていた。
「ようやく見つけたぜ!魔王」
そこには黒いフードを被った人物はそう言って片手に短剣を持ちノブナガ様に切りかかった。
ノブナガ様は片手に魔力を発動して攻撃を防いだ。
「なるほど、流石は地獄を極めた魔王だな」
そう言ってフードの人物はノブナガ様に刃を向けた。
「戦いたいなら場所を選べ!ここは人間達が楽しい日々を過ごすために俺がドワーフに頼んで作らせた場所なんだ!」
ノブナガ様はそう人物に怒鳴った。
「君は慈愛に目覚めたみたいだが。我等、聖騎士は君を殺すだけだ」
そう言ってフードの人はノブナガ様に攻撃を仕掛けた。
「俺が慈愛の魔王に見えるのか?俺は最強の悪党だよ!」
そう言ってノブナガ様は片手を前に出した。
黒い光がフードの人物の体を掴むようにして敵の動きを止めてそのまま宙に浮かせて手を動かした瞬間フードの人物の体は何かに操られるかの様にノブナガさまの手で宙を舞いそして地面に力一杯叩きつけられた。
「ガハッ!」
フードの人物は口から血を出してノブナガさまを睨んで立ち上がろとした。
「さぁってどう始末するかな」
ノブナガさまは片手を前に出して黒い炎と赤い雷撃を放ちながらフードの人物に近づいた。
「選ばせてやる、ここで死ぬか?それともこの場から去るか?さぁ、決めやがれ」
ノブナガさまはそう言ってゆっくりと歩きながらフードの人を見た。
「今日はここで退いてやる!だが次はないからな!」
そう言ってフードの人は片手に玉を持ち地面に叩きつけた。
その瞬間フードの人は姿を消した。
「やれやれ」
ノブナガさまは辺りを見ながら私の隣に立ち私の頭を優しく撫でた。
「ノブナガさま?」
私はノブナガさまを見た。
ーーー魔王城ーーー
「まさか、魔王さまを襲って来るやつがいるとはな」
そう言ってノブナガ様の側近のジョーカーと呼ばれる人は片手に分厚い本を持ちながら私を見た。
「あの、ジョーカーさんはノブナガさまが変わったのは何で何ですか?」
私はジョーカーさんに尋ねた。
「ああ、彼は昔この国で最強の力を持ち多くの戦場で敵を殺してきた。皆からは魔王と恐れられ魔族と多くの国を支配してきたがある日メビウスの光と呼ばれる光を浴びて彼は何かが変わり戦わないで世界を救いたいと願っているんだ」
ジョーカーさんはそう言って片手に本を持ちながら私に言った。
「今から何年前にメビウスの光があったんですか?」
私はそうジョーカーさんに聞いた。
「今から8年前だ」
そうジョーカーさんは私に言った。
「ノブナガさまって昔は残虐だったんですか?」
私はジョーカーさんに聞いた。
「ああ、最悪で最強の魔王と呼ばれ世界から恐れられていた。だが今の王は優しい悪の王になった。」
ジョーカーさんはそう言って外を見た。
「奴等が来たようだな」
ジョーカーさんはそう言って外に居る人達を見た。
そこには大剣を持った男の人と見慣れない武器を持った女性が居た。
ーーー王室ーーー
ノブナガさまは片手に魔王剣を持ち敵が来るのを待っていた。
ギィィイイイ
扉が開きそこには黒い鎧を着た男の人がノブナガさまを睨んだ。
「よくここまで来られたな」
ノブナガ様はそう言って魔王剣を鞘から抜いて言った。
「なぁに、ここの奴等を殺しながら来たからな!」
男の人はそう言って剣をノブナガさまに向けた。
「我が王よ!ここは私が相手しよう」
ジョーカーさんはそう言って体から風を放ちながら侵入者に攻撃を仕掛けた。
「貴様の相手は私だ!」
ナイフを持った女性はジョーカーさんに攻撃を仕掛けた。
「さぁ、魔王、俺と戦ってもらうぞ」
男の人は大剣を持ちゆっくりと歩き始めた。
「やるしかないな」
ノブナガさまは魔王剣で男の人に斬り掛かった。
「やはり、お前は魔王の中で最強最悪の魔王の様だな」
男の人はそう魔王さまに言った。
「俺は誰かの笑顔の為にこの力を使ってんだよ!」
ノブナガさまはそう言って回し蹴りで男の人を蹴り飛ばした。
「カハハハハハッ!お前は全てを破壊して全てを殺してきただろ」
男の人はそう言ってノブナガ様を笑った。
「俺は過去を振り返らない!今を生きる者達を守る盾になるんだ!」
ノブナガ様はそう言って魔王剣を両手に持ち変えてゆっくりと歩き始めた。
「なら、守ってみせろ!今貴様の後ろに居る女をな!」
男の人はそう言って黒い斬撃を私に向けて放った。
私は目を閉じて死ぬと覚悟した。
だけど。
「っぐ!」
斬撃はノブナガ様が片手で防ぎそれを吸収した。
「我が力を持って貴様を破壊する!」
ノブナガ様はそう言って魔王剣を地面に突き刺し両手を拳にして男の人に殴り掛かった。
「馬鹿め!剣を使わない貴様など」
男の人はそう言ってノブナガ様の片腕を切り捨てた。
「馬鹿はてめえだよ!」
ノブナガ様の左腕から黒い霧が出ていた。
「何だよ!この霧?」
男の人はそう言った。
「まさか、我が王!」
ジョーカーさんはその霧を防ぐために片手を前に出して風を起こした。
「消え失せろ!デッドエンド・ミストアウト」
ノブナガ様はそう言って右手で霧を操り男の人の周りに霧を集中させた。
「何だよこれ!」
男の人は剣で霧を払おうとしたら剣が溶けた。
「まさか溶解液か?」
そう女の人は霧を見て言った。
「これで終わりだ!」
ノブナガ様は片手を握り霧は男の人の体を包み込み跡形もなく溶かした。
「なっ!」
女の人はノブナガさまの戦いを見て恐れていた。
「我が王!左腕が!」
ジョーカーさんはノブナガさまに近づいた。
「安心しろ」
ノブナガさまはそう言って左腕を意図も容易くくっ付けた。
「貴様、誰に頼まれた?」
ノブナガさまはそう女の人に言った。
「誰が言うか!」
そう女の人は短剣をノブナガ様に向けた。
「我が王に失礼だぞ!」
ジョーカーさんはそう言って片手に持っていたマフラーを武器の様に持ち変えた。
「なるほど、その紋様ワレイド国の短剣だな」
ノブナガ様はそう言って女の人に近づいた。
「ああ、貴様は本当に最悪の魔王なのか?」
そう女の人はノブナガさまに聞いた。
「昔の話だ。今はこの国や世界を滅ぼそうとする他の魔王を見張るために誰かの希望を守っている」
ノブナガさまはそう言って私の頭を撫でて言った。
「その子は蘇生者か?」
女の人は私をじっと見た。
「ああ、俺が生き返らしたからな」
そう言ってノブナガさまは片手に金貨が入った袋を女の人に渡した。
「もう、この国に来るな。この国の人達は争いで大切な者を失っただから俺がこの国の人達に笑顔で居てもらうために争いがない世界にするために全ての国の王と対話をするために戦う力を制御しているんだ。」
ノブナガさまはそう言って女の人に話した。
「貴方はこの国だけでなく世界を変えるの?」
女の人はノブナガ様に聞いた。
「ああ、世界が1つになれば何でも出来るからな」
そう言ってノブナガさまは魔王剣を鞘に戻して不思議な座り型をして頭を下げた。
「次に来るときは観光目的で来てくれ」
そうノブナガさまは少し笑顔で言った。
「ああ」
女の人は姿を消した。
「あの、ノブナガさま」
私はノブナガ様に近づいた。
「いろは」
ノブナガ様は優しく頭を撫でて少し笑みを浮かべて仲間の人達に回復魔法を発動して傷を癒していた。
ー?ー
氷の谷に封印された1人のプリンス。
彼は2億9千年の時を越えて目を覚ました。
「馬鹿な、あの牙龍族のプリンスが蘇っただと!」
1人の王はそう兵隊に言った。
「はっ!間違いありません!」
そう若い兵隊は王に言った。
「あの悪夢がまた蘇るのか」
それが何をもたらすかのかこの時世界の人々は解らなかった。
続く
今回はどうでしたか?
次回は他のキャラクター目線でも書いてみようかな?
ポイントとコメントとストーリーの評価よろしくお願いいたします!