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素人があえて伝えるすっごくユルい小説の書き方  作者: 千場 葉
さぁしょうせつをはじめよう
1/21

ごあいさつ


 こんにちは、初めましての人は初めまして、知っているという稀少な人はいつもありがとうございます。千場(センジョウ) (ヨウ)です。

 この度は本作品の表題の通り、『書き方講座』を打たせていただくことにいたしました。よろしくお願いします。


 せっかく訪れてくださったみなさんには申し訳無いのですが、実のところ、私自身が講座を書いていい人間なのかには未だに迷いがあり、それはこうして形になってしまっている今も変わりありません。



 なにせ私は、“素人”ですので。



 では、なぜ書いてしまっているのか? 書こうと思ったのか?

 それは何よりも私が今、上記の通り“素人”であることにあります。



 これを掲載している『なろう』に居着いて、小説を書き始めて三年が経過しました。

 小説だけでも三年以上を黙々と毎日書き続け、ストーリーを描くということ自体に関しては、すでに十数年以上を繰り返しています。

 “玄人”というにはまだまだ力不足ですが、そろそろと“初心者”というには少しおかしい。まさに“素人”という感じがぴったりと来る、それが今の千場です。


 だからこそ、この書き方講座は今でしか書けない。

 「()()()素人が伝える」書き方講座は、今でしか書けないと、そう思いたったのです。




 小説のような創作の分野のみならず、様々な物事において、共通に言われる一節があります。


 (いわ)く、「一流のものに触れよ」。


 本を書くならば一流の作家のものを読み、音楽家を目指すならば一流のものを聞き、料理人ならば―― 例は枚挙に暇がなく、何かを学ぼうとする人間は必ず耳にするものです。

 中には「一流の建築家は、一流の建築家が建てた家で育った者にしかなれない」などという、絶望的に思える言葉もあります。


 それはきっと例の多い事実であり、間違いの無いことなのでしょう。素養を蓄積していくということを考えれば、ひどく妥当なことにも思えます。

 また、よく言われることに「一流に師事せよ」というものもありますが、こちらも至極当然に思えることであり、集めようと思えばその効果効率を統計データとし、ある程度のエビデンスを得ることも可能なように思えます。


 では、素人から何かを教わることは、なんの意味も無いのでしょうか? 


 ――正直を言えば、無いのかもしれません。

 反面教師として見る以外に意味は無く、逆に素直に教えを受け止めることが、有害でさえあるような気もします。それをやろうという人間が言うことではないですが、やめておいた方が無難そうですね。いやいや、本当に。



 ところで――


 みなさんは“燕雀(えんじゃく)(いず)くんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや”という言葉をご存知でしょうか?


 意味としては燕雀も鴻鵠も鳥を指しており、“高いところを飛ぶ鴻鵠の考えや志は、低いところを飛ぶ燕雀にはわからない”、ひいては小人物には大人物の思いは理解出来ないという古い言葉です。


 これは志の高さ低さの話であって、決して実力の差を語ったものではありません。

 ですがそこに、()()()年期の差や、実力の差を当てはめてみると、逆に見えてくるものがあります。



 ――『初心者には、プロの言っていることはさっぱり理解できない』


 

 そしてもう一つ、これはこの故事成語に対し、私自身が長年と考えてきたことであり、昨今ではある程度の裏付けもなされていることなのですが、



 ――『低いところを飛ぶ燕雀の考えや志は、高いところを飛ぶ鴻鵠に“変わった”者にはもうわからない』



 それはもう、子が親に成り、自らの子の考えや気持ちをわかっている“つもり”にしかなれないように。



 なればこそ、私は今書こうとしています。

 これからどれくらい先になるのかはわかりませんが、私が“素人”から“玄人(笑)”になってしまうまでの間に、まだ小説を書き始めたばかりの方々と同じ目線でいられる間に、書き残しておこうとしています。


 「ユルい」と題しておきながら最初から堅苦しいですが、この講座(笑)は本当にユルく、何より目指すハードルが低いです。



 目標は―― 『小説を書いたことのない人が、書いてみようと思い、実際に書いてみるまで』。



 初心者未満の方、そこまででよければおつきあいください。

 これまで何作も描き、既に千場以上の実力を携えしお歴々な方々、初心者気分に戻りたい時はこちらへどうぞ。



 では、始めて参りましょう!

 




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