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記憶と酒

作者: 麻茶

       たったひとつ後悔をあげるとしたら、15年前彼女に告白しなかったことだ。



       ポストに届いた結婚式の招待状。



       戻りたい。15年前に。  彼女に告げたい。精一杯の愛を。



       ラインの新着メッセージ。「早く良い人見つけなよ,,,結婚式来てくれるよね?」



       僕は名前も分からないカクテルを飲みほした。



       おれの馬鹿野郎。 



       何種類も混ぜたそのカクテルでも僕の後悔は濁り消してくれない。



       もう日付を越しただろうか。   また1日,,,あの日が遠のいていく



          





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