表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

路地裏

「では位置に着きましたね。これより冒険者カノーさんとギルド長カルラの決闘を開始いたします」


『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『クリエイトゴーレム』

『ゴーレムプロテクション』


「おぉこれは壮観だな」

ゴーレムと言えばやはりレンガみたいな感じで『ゴゴゴ』って言ってそうでめちゃくちゃ固いが動きは遅い。みたいな認識だと思うがそれは大きく違う。・・・・らしい

「つーか俺魔法の使い方とか知らないんだけど」

「いかがですか?人数とは・数とは即ちそれだけで脅威に値するのです。とても強い人1人より弱くても1万人いる方が脅威になりえるのです」

「ふむ。それは分かっていた。だがやはりここまでゴーレムがいると流石にビビるな」

「では開始いたしましょうか」


『ワールドオブファイアー』


「アッツ」

「やはり魔法は効きませんか。ではゴーレムに任せましょうか」

ドスドス

『ウゴゴゴゴゴ』

『ウゴゴゴゴゴ』

「所詮は人間の真似だろ?一発で鉄くずにしてやるよ」

ビュン

ガラガラ

「やっぱり筋力999は伊達じゃないな」

鉄のコアで作ったらしいゴーレムなんて一発で鉄くずに変えることができる圧倒的力

「筋力が999って事は脚力だってそうなはずだよな」

バン

ビュン

ドン

「はっや。これは制御不可能ですわ」

ちょっと前に進もうとしたらいつの間にか壁に衝突していた。しかも最初に居た位置には足跡が付いている。煙をあげながら

「まぁ良いか。そんなことよりこの大量のガラクタで終わりですか?」

「やはり完全に規格外のようですね。これでは全く勝ち目がないですね」

「じゃあ諦めて・・」

「そうですね。でもまだです」


『ポイズンミスト』


「ゲホッ毒の霧って。マジで殺す気・・・・か?」

「いえ。魔族には毒の扱いを得意とするものも多いと聞きます。この程度でダメなようなら・・・?」

「なんか別にそうでもないな」

「そうですか。ではこちらはいかがですか?」


『スティールパワー』


「ん?なんか・・・?」

手に力が入らない

「いかがですか?力を一定量盗むという強力な魔法です」

「へぇ。それはかなり強力だな。だが999とカンストしている俺の力を盗んだ状態をキープできるのか?」

「ゴフッツ!?」

「やっぱりゲームとかでも自分の許容を超えた力を欲したり盗んだりすると大体爆発するよな」

「ゲフッ。やはりカノーさんは底が知れないですね」

「さぁそろそろ行きたいんだが」

「どうぞ」

「それが魔法の使い方が分からんのだ」

「どういうことですか?」

「いやそのままの意味なんだけど。そもそもどんな魔法が使えるのかも知らなければ使い方だって分からんのだ」

「つまり魔法についての知識が全くないと言う事ですか?」

「つまりそういう事だ」

「よくそれで魔王城に乗り込もうとしてましたね」

「まぁ言われてみればそうだな」

「まぁ魔法の使い方を教えるのはあとでにしましょう」

「え!?今教えてくれても良いじゃんかよ」

「これ以上強くなられたら本気で困りますからね。この決闘中には教えませんから」

「チッせこいな」

「セコイ?戦略と呼んでくださいよ」

「まぁ仕方ない。自分の力だけで戦うしかないのか」

「では再開と致しましょうか」


『ライトニング』


「光の速さについてこれますか?」

ビュン

「はやっ!!」

「まだまだですよ」

ドスッ

「ゲフッ」

「やはり光の速さには追い付けないようですね」

「そうかもしれないな。でもそんな軽いパンチでは全然効かないぞ」

「どうですかね」

「もっとしっかりと狙って殴らないと意味がないぞ」

「そうですか」




ドスッ

ドガッ

「ゲフッ」

「そろそろ諦めたらどうですか?」

「なぁ俺が一番好きな勝ち方が何かわかるか?」

「?何の話ですか?」

「俺がな、一番好きな勝ち方はな勝ったと確信している奴の鼻っ柱を折って逆転することだ」

「つまりこの状況をどうにかできるというのですか?」

「あぁもちろんだ」

「そうですか。このまま終わってくれれば私としても楽なんですけどね」

「じゃあ次の一撃で決着をつけるとするか」

「そうですね」






「ハッ!?」

「おはよう。気分はどうですか?」

「カイザーさん?ここは・・・?」

「ここは休憩所です」

「休憩所?どうし・・て?」

「それは・・・



「次の一撃で決着をつけるとするか」

「そうですね」

ビュン

「これで終わりです」

ドスッ

ガシッ

「そうだな。これで終わりだな」

「どうして?」

「ネタ晴らしはおねんねから覚めた後でな」

ブン

「そこまで!!」

バタン

「いや~~めちゃくちゃ痛かったわ~~」

「お疲れ様です。それにしても本当にギルド長に勝ってしまうなんて」

「いやいや。てか負ける方が可笑しいでしょ。レベル999ですぜ?」

「ほほう!まだ見たところお若いのにそれは驚きましたな」

「まぁ俺の力じゃないんですけどね」

「?まぁ良いでしょう。それでこの後いかがいたしますか?」

「そうですね。まぁ魔法の大切さが分かったしとりあえず魔法を覚えてそのあと魔王城に乗り込もうかなって思っています」

「そうですか。・・・よかったら私が魔法の使い方を教えましょうか?」

「いや。あとでカルラさんに教えてもらうんで大丈夫です」

「良いんですか?いつ目覚めるかも分からないのに」

「まぁそんな何日も起きないってわけでもないでしょうし」

「まぁそうですが」

「そんなことよりもなんで俺あの光の速さが見えたんですかね」

「やはり見えていたのですね。まぁ単純に魔法のMPが切れて魔法が発動してなかったかもしくは動体視力がめちゃくちゃ良かったかアクティブスキルの効果のどれかでしょうね」

「まずMP切れはあり得ないでしょうね。それに動体視力って線も薄いですね」

「つまりアクティブスキルの効果と考えてよさそうですね」

「ちなみに俺のアクティブスキルは4つあって神々の加護・見通す眼・風林火山陰雷・地形把握なんですけどどれがどういう効果持ってるか分かりますか?」

「すみません。1つも聞いたことが無いスキルですので。ですがどういう効果を持つのか大体は分かります。例えば神々の加護。これは恐らく状態異常無効でしょうね」

「どうしてそう思うんですか?」

「先ほど使われた魔法の中に『ポイズンミスト』は相手を猛毒にして死に至らしめる魔法なのですよ」

「は!?あいつマジで俺を殺す気だったのかよ。もし毒を無効できなかったら俺死んでたの?」

「まぁそうですね」

「じゃあ神々の加護は状態異常無効と仮定しましょうか。他の3つは?」

「そうですね。地形把握はまさに名前の通りでしょうね」

「そうですね」

「他の2つは分かりかねますが恐らくかなり強力なスキルであることは間違いないでしょう」

「ちょっと話変わりますけどカイザーさんって人のステータスって見れたりしますか?」

「ステータスというと相手のレベルとかですか?」

「そうですそうです」

「いいえ見れません。恐らく見ることができる人間はごくわずかでしょう」

「へぇ~つまりこの見通す眼っていうのは恐らく何かの条件を満たせば相手のステータスとかを見ることだできるようになるんだろうな」

「それはかなり強力なスキルですね」

「あとは風林火山陰雷と相手のステータスを見る条件だけですね」

「流石にそこまでは私にもわかりかねますね」

「まぁそうですね。じゃあ俺はとりあえず飯食いに行くんで」

「お金は持っているんですか?」

「持ってない」

「やはりですか」

ゴソゴソ

「これをお使いください」

「ヒャッホー。サンキュー」

「いえいえお気になさらずに。あとで利子付きで返してもらうので」

「え!?くれないの?」

「当たり前でしょ。こっちも慈善活動をしているわけじゃないので」

「ハァそうですか。じゃあ行ってきます」






「みたいなことがあったんですよ」

「つまり私の『ライトニング』を完全に見切られたうえで止められたのですね」

「そうですね」

「そうですか・・・・」

「これからいかがいたしますか?」

「とりあえずカノーさんと一緒に行動しようと思います」

「そうですか。ではここで少し待っておきましょうか」

「そうですね」






「うぇ~~この世界ってマジでなんでも食うのかよ」

お腹がすいたから飯を食いに行った。ここまでは良かったんだ

「異世界って虫でもなんでも食うなんてしらないよ~~。アニメとか漫画ならもっと美味しそうなの食べたてじゃん」

結局一口食って吐き気を催して帰ってきたわけだが

「だがよく考えてみてくれ。今まで大切に育てられ好きな食べのを言えばそれを作って貰えた環境に¥住んでいた者がいきなり虫を食えと言われて食えるわけがないに決まってるだろ」

「キャーーーーーーーーーーーー」

「じゃあ帰るか。そろそろ目覚ましてもおかしくないだろうしな」

「誰か助けてーーーーーーーーーーーー」

「は~~~腹減った~~」

「キャーーーーーーーーーーーー」

「さてと帰ったら魔法覚えて魔王城に行って魔王ぶっ倒して日本に戻ってうまい飯と美人なお姉さんに囲まれてぬくぬくと生活するとするか」

「キャーーーーーーーーーーーーーーー」

「よしそうと決まれば善は急げだ」

「そこの若者よ」

「てかまじで虫とか食えるわけないだろ」

「もしも~~~し。そこの若者よ」

「いや、まぁ最初は行けるかな?って思ったけどやっぱり無理だったわ」

「そ!!こ!!の!!わ!!か!!も!!の!!よ!!!!!」

「やかましいわ。このくそジジイが。こっちは今いろいろ考えてて忙しいんだよ。消えろカス」

「そんなことよりそこの路地裏に女の人が連れ込まれているのを見たんじゃ。助けてやってくれんかの」

「いやだよ。俺を面倒事に巻き込まないでくれ」

「いやいやあの女性を助けられるのはお主しかおらん」

「知らん」

「そうか。ならこっちも強硬手段に出るしかないの」

「お、おいジジイなに・・・を」

「そこの社会のゴミども~~~この俺が相手してやるから掛かってこいや~~~」

「て、テメェやりやがったな」

「じゃ」

ビュン

「おうおう兄ちゃん俺らを何て言った?」

「兄貴こいつ俺らの事社会のゴミって言ってやしたぜ」

「兄ちゃん良い度胸してるじゃないか。ちょうど俺らお金に困ってるんでお兄ちゃんの全財産渡してくれたら許しちゃおうかな~~って思うんだよね」

「兄貴超優しいっすね」

「どう兄ちゃん。それとも俺らを相手にするか?」

「うっわマジでめんどくさそうだな。てかこんな雑魚っぽいやつマジでいるのかよ」

「よし俺らとマジでやるってことで良いんだな」

「はぁ日本に居た時には多分ビビッてすぐ逃げたんだろうな」

「何ゴチャゴチャ言ってんだよ」

「兄貴にビビってるんじゃないでやすか?」

「良いからさっさと掛かって来いよ」

「そんな態度を取ったこと後悔させてやるぜ」

ボコバカボスッギャー

「ヘヘッ兄貴~~」

「ついてくんな」

「ヘヘッつれない事言わないでくださいよ」

「そうだ兄貴。そこの路地裏にめちゃくちゃマブいちゃんね~~~連れ込んでるんですよ」

「お前等ほんと余計なことしてくれたな」

「ササっ行きましょうぜ」




「早く離しなさいよ」

「どうですか兄貴。なかなかの上物でしょう?」

「だから勝手に兄貴って呼ぶな誤解されるだろ。それとそこのお姉さんもう行っていいですよ」

「あ、ありがとう。あなたが助けてくれたのね」

「そうだ。兄貴に感謝するんだぞ」

「そ、そのお名前を」

「マジでそういうの良いんで」

「いいえそういう訳にはまいりません。きちんとお礼をしたいので」

「ならこいつらをどうにかしてくれ。それがお礼で良いから」

「そんなつれない所言わないでくださいよ兄貴」

「あなたがお名前を教え頂くまで私はあなたについて行きます」

「ハァ?どういう理論よそれ」

「きちんとお礼をするためにも相手のお名前を把握するのは大事な事でしょう?」

「分かったから。俺の名前は加納雄太だ。はいこれで良いな」

「カノーさんですね」

「じゃあお前らは付いてくんなよ」

「待ってくださいよ兄貴」

「待ってくださいカノーさん」

「ついてくるな」


最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回もよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ