プロローグ
作者自身も気ままに投稿していきます
途中文章おかしくなるかもですが生暖かい目で見てください
夏の日差しが照らすこの日、東北のある地方では猛暑日だった
その日運悪く高校で補講があり夏休みの一日を削った俺は授業が終わったので帰宅の準備をしている
周りには友人たちと一緒に今後の予定、夏休みの旅行計画などを話しているグループが多くいた
その中で1人で黙々と帰る準備をしている加賀美 圭太は周りから見たら異質だろう
誰とも話すことなく、かといって誰かが話しかけるわけでもない。つまり俺はぼっちなのだ
別にぼっちについて不満はない、むしろ俺はこのポジションを気に入っている
自分の時間に干渉されないというのはとても素晴らしいことだ。自分のしたい事をしたい時に出来る、だから俺はひたすら趣味に打ち込んでいた
俺は所謂オタクである、好きなアニメを見てその感想をネットの友人達と語るのは非常に楽しく有意義だった
こういった話をリアルで出来れば良かったんだろうが俺はあえてしなかった
自慢じゃないが俺は昔から頭が良い、それ故に中学の頃から媚を売ってくる輩が数多くいた。俺はそれが嫌で人間関係の構築をしなくなった。極論になるだろうが媚を売られないように全てを拒絶したのだ
その結果立派なぼっちとなり、休み時間などは教室の隅で常に寝て過ごしている誰にも関心を向けられない存在になった
まぁ、これが俺こと加賀美 圭太という人物であることはお分かりになられただろう
とりあえず今は家に早く帰宅するべく用意をして少し駆け足で教室を出た。教室は三階に位置するため階段を一段飛ばしで駆け下りていく。下駄箱で外靴に履き替え、学校の正面にある校門から出る。どうでもいい事だが裏のほうにも校門はあるのだがそっちに用事がないため滅多に利用することはない
イヤホンで今期話題のアニソンを聞きながら帰路を歩く
この時の俺は、いつもみたいに帰宅しアニメを見てネットでその話題を語れると思いながら歩いていた。いつも通りで自分にとって有意義な時間、楽しい日常がまた繰り返されることに期待を膨らませていてそれが普通だと思い込んでいた
しかしそれは違った。誰しもがありふれた日常を歩めるわけではない
赤信号で立ち止まっていた俺はスマホを弄っている時にふと違和感を感じ顔を上げた
(音が聞こえない?)
今まであった車や人の喧騒の音が全く聞こえなくなったのだ。しかし周りを見渡しても異常は見られない
ポッポー
ようやく聞こえた歩道が青になったのを知らせる音に振り向くと視界を突如発生した光に覆われた
「なんだ、これっ!?」
光に呑まれるように俺の姿はその場から消え去った
この後、こちらの世界では5人の行方不明者が出た。共通しているのは皆が同じ学校に通うクラスメイトであったということだ
6/8 加筆修正
11/13 加筆修正