番外編1
お遊びで書いています。
興味がある方のみ読むことをお勧めします。
「ん? ここは?」
「おはよう。用太郎」
誰だ? 頭の中に知らない声が反響する。
「エレーデス・ジャック。またはカロン・カルライナ。そう名乗れば分かるかね?」
カロン・カルライナ。
カードバトルオンラインを作り、世界中の人々を巻き込んだ張本人……!!
「何のつもりですか」
俺は声を絞り上げてそう聞いた。
どういうことだ? 終わったんじゃないのか?
またこんな世界に飛ばしてたくさんの人を巻き込むつもりか?
「怖がらなくていい。君には感銘を受けてるし感謝もしている」
「目的は「この世界は君へのプレゼントだよ」
プレゼント? ますますうさん臭くなってきた。
「安心したまえ。誰も死にはしないし、現実世界への影響もない」
「…………」
「君にはこの世界を楽しんでもらう」
「楽しめと言われても」
「では私はこれで失礼する」
「あっ、ちょっと!!」
これで失礼する。
その言葉を最後に頭の中に響く声は聞こえなくなった。
「…………」
とりあえず辺りを見回してみる。
辺り一面塀で囲まれていて外に出られる様子はない。
大きい建物が一つあるだけだ。
とりあえず建物の中へ入ってみるか。
「な!?」
驚きを隠せない。
建物の中には
「おっ、もしかしてアダムか?」
ブラの姿があった。
まさかブラもこの世界へ来ていたとは。
カロンめ。嘘を付いたな。
ブラを巻き込みやがって。
「ブラ。巻き込んでごめん」
「何言ってるんだ? それよりもアダム」
なぜかブラは嬉しそうだ。
「喜んでる場合じゃ「心配はいらないよ」
「何が?」
「カロンってやつから話は聞いた」
ブラは説明する。
どうやらこの世界は睡眠中にしか訪れない仕組みになってないようで、現実世界に普通に戻れるし、何かしらの影響を受けるわけではないと。カロンがブラにそう説明していたようだ。
「ま、そんなことよりここって面白い世界だぜ。見ろよこれ」
ブラは嬉しそうにとある機械を指さす。
アーケードゲームみたいな見た目をしている。
「そのアーケードみたいなのがどうかしたか?」
「これで面白いゲームが出来るんだよ」
「ゲーム?」
「ああ、まあやってみろって」
ブラに勧められるがまま。俺はアーケードみたいな機械の前に立った。
ちなみにそのアーケードみたいな機械は2台あって、俺はブラが使ってないアーケードのほうに向かった。
「ようこそ。カードバトルキングダムへ」
「うわっ!」
俺がそのアーケードの前に立った瞬間。その機械が起動した。
「カードをランダムに一枚お配りします」
するとアーケードの機械からカードが一枚出てきた。
「用太郎もやろうぜ。このゲーム」
カロン・カルライナの目的は分からない。
だが、今はやることがこれぐらいしかない。
なら……。
「やるか」
こうして俺のカードゲームが始まった。




