第九十五話「決意」
俺はグランガにいる。
クレスからダイレクトメッセージが届いている。
”クレス>>アダム:やったよアダム! キーカードをドロップしたよ”
嬉しさで一杯ってことが文字を読んで伝わってくる。
だが俺は半ば悲しい気持ちになっていた。
これで終わるんだな。
そう思うとやはり悲しい。
俺はクレスが待っているSSS本部に向かった。
中には予想通りクレスがいた。
「それじゃあ皆、カーラ遺跡に向かうよ」
「ちょっと待ってください!」
「どうした? ラーラ」
「こんなの……悲しすぎます!」
ラーラはクレスに異を唱えた。
この子の豪快な性格に俺は悩まされ続けていたが、
やはりこの子も人の子。
普通に心配してくれてるのだろう。
「これは仕方がないことだ」
クレスはそう言い放った後、俺のほうへ向きこう発言した。
「どうする? アダム? 嫌なら無理強いはしないが」
ここで止まるわけにはいかない。
お別れ会までやったんだ。
これで嫌だ、何て喚き散らしたら俺の自尊心が傷つく。
「行きます。行かせてください!」
「アダム……」
ラーラは今にも泣き出しそうな声で俺の名前を呼んだ。
「これが、俺が選んだ選択ですから」
俺はもう迷わない。
覚悟は出来ている。
自分で選んだんだ。
後悔なんてない。
「よく言ってくれた!」
クレスが俺を褒め称えてくれた。
俺たちはカーラ遺跡へと出発する。
本当にこれで最後なんだな。
そう思うと悲しくなる。
でも、今更ここで引き返すわけには行かない。
俺の決意は固い。




