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第九話「スカルナイトとの戦い」

 

 さて、俺たちは街の外へ出て早速モンスターを披露したわけだが


「ブラさんのモンスターすごい!!」


 皆、彼のマジックナイトリーダーに釘付けのようだ

 俺のスライムちゃんには誰も目もくれない

 なぜ皆スライムの良さが分からないのか

 俺は疑問に思った

 スライムの何がいけないのだろう?

 最弱モンスターだからか?

 でもそれを補って余りある透き通った青さに

 あのムッチムチなボディー

 どう考えても魅力的じゃないか


「あのー俺のモンスターも見てくれないですかね?」

「うん、すごいと思うよ」


 その一言で片付いてしまった

 大変悔しい


 さて、モンスターのお披露目会も終わったところで俺たちは街の中へと戻った

 早速依頼を受けにギルドへ向かう


「あのモンスターたちならこの依頼でもいけるんじゃないかな?」


 アダムスが推薦した依頼はスカルナイト討伐

 この街の依頼の中で最も難易度が高い依頼だ

 スカルナイトはボーンナイトの上位種

 レア度2コスト7

 それを百体も倒さないといけないから大変だ

 俺たちは今までレア度1程度のモンスターとしか戦ってこなかった

 レア度2は今回で初めてになる


「いきなりこの依頼はきつくないですか?」

「アダムも彼のモンスターを見ただろう! あれならいける!」


 またマジックナイトリーダーの話をしてるううう

 まあいいか

 俺たちはその依頼を受けることにした

 報酬は2500G

 このパーティで山分けしても結構な額になる


 俺たちはギルドサービスの車に乗り

 早速目的地へと向かった


「ブラさんのモンスターの活躍に期待します!」

「おう、ミリーユちゃんの期待には答えざるおえないな、ハハハハハ」


 惚気やがって……

 大変悔しい


 そうこうしているうちに目的地へとついた

 何か城みたいなところだ

 まあナイトと言ったモンスターには相応しい場所だろう


 俺たちは城の中に入る


「怖いです……」

「安心しろ、ミリーユちゃんは俺が守るから」

「まあ、大変頼もしいです!」


 だから惚気るなって……


「来たぞ!」


 とある部屋の中に入ると早速数十匹のスカルナイトが俺たちをおもてなししてくれた


「出でよ!!」


 俺たちはモンスターを呼び出す

 

「なんと!?」


 パーティ三名は驚いている様子だった

 マジックナイトリーダーの活躍は目を引くものがあった

 だけど俺のスライムちゃんも負けてはいない

 あの青いボディーでスカルナイトに一生懸命体当たりしている

 可愛くて仕方がない

 

「やはり召喚魔術を使える戦士はすごいなあ」

 

 皆関心した様子だった

 

 次の部屋へと向かった

 そこにも予想通りスカルナイトがいた

 そしてそれらを駆逐していった


「任務達成」


 発信機からロボットのような声がする


「それじゃあ戻るか」


 俺たちはギルドサービスの車へと戻った


「それにしてもブラのあのモンスターすげえな」

「ああ、敵をバッサバッサと倒していく」


 皆、ブラのマジックナイトリーダーを褒め称えた

 俺のスライムちゃんの活躍も見て欲しいものである


 しばらくパーティはブラのモンスターの話で盛り上がっていた

 俺だけ肩身の狭い思いをする

 いいもん! 俺だけがスライムの良さを分かってればいいもん!


 そしてシャイリアに戻る


「任務達成おめでとうございます」


 そう言って受付嬢が2500Gをアダムスに手渡す

 アダムスは嬉しそうな顔でそれを受け取る

 結構な大金だ、そりゃ顔もほころぶだろう


「これなら他の街でもやっていけるんじゃないか?」

「ああ、そうだな」


 アダムスとエディンがそう言った会話を交わす


「なあブラ、他の街に行ってみないか?」

「他の町か?」

「ああ、そこにはドラゴン討伐の依頼があるんだ」

「へえ、なるほど」


 ドラゴン討伐かあ

 ドラゴンはカードバトルオンラインでは強い部類だ

 ただのドラゴンでさえレア度3コスト12はある

 そんな強力なモンスター相手に俺たちのモンスターで通用するか心配だ


「ドラゴンなんて俺のモンスターでやっちゃえばちょちょいのちょいよ」

「それは頼もしいな」


 ブラが自慢げに語る

 調子乗ってんなこいつ


「今日はもう遅い出発は明日にしよう」

「オーケー」


 俺たちは宿を取ることにした

 モンスターたちはミリーユに回復させていたので俺たちは眠る必要がない

 

「ブラ、俺たちで依頼受けに行こうぜ」

「俺はミリーユちゃんに話があるんだ、用があるなら一人で行けよ」


 ちっ冷たいな

 このリア充がと思ったが

 こいつはリアルではニート

 せめてゲームの世界では夢を見させてやらないとな


 と待てよ

 

 俺は考えた

 そういえばこの世界で生きていくことに夢中で現実世界のことを忘れてた

 俺たちはいつか元の世界へと戻らなければならない

 これはのちのちブラにも話さないといけないな


 さて、俺はガシャを引き忘れたことに気づく

 ガシャの回数は200

 スカルナイト一体に対して2回の計算だ


 俺はガシャを回す


「うーんなかなかいいのが出ないな」


 出てくるものはレア度2コスト7のスカルナイトばかり

 まあこのモンスターも俺にとっては強いものだし育成していこうかなあ

 と思った矢先


「おお!!」


 ガシャ100回目にして

 ボーンスカルナイトというカードが当たった

 レア度3コスト7だ


 それだけじゃない


「おお!!!」


 150回目にしてスカルナイトリーダーが当たった

 レア度3コスト8だ


「まさか2枚も手に入るとはなあ」


 とりあえず俺はこの二体をデッキに設置し均等に育成していく

 残りは人体コストに関するカードだ

 特に目星いものはない

 正直人体コストは素早さだけで充分だと言える

 というのもモンスターが強すぎて俺たちが戦う必要がないのだ

 能力値もモンスターより圧倒的に低いし

 とりあえずまだコストに余裕があるので人体コストに全ての能力値のカードを設置する


 さて、現在の俺のステータスを確認しよう


 スライムレア度1コスト2レベル30

 ジャーガリアンナイトレア度2コスト6レベル22

 ボーンスカルナイトレア度3コスト7レベル22

 スカルナイトリーダーレア度3コスト8レベル22


 モンスターコスト23/100


 

 体力14

 素早さ18

 攻撃力12

 精神力10

 

 人体コスト49/100


 素早さが3上がったところで走るスピードが少し速くなった

 まだまだ全力疾走とは言えないが

 マラソン選手並みの速さにはなっている


「さてと、一人寂しく依頼を受けるか」


 俺は夜の街で一人ギルドに赴く

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