表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カードゲームで世界を救う!?  作者: ライプにっつ2
ゲームの世界と現実世界
62/108

第六十二話「進歩2」


「私、ゲームの世界に行ったことありますよ」


 俺はこのメールの内容を見て衝撃を受けた。

 やった! 俺のやったことはは無意味じゃなかった。


 俺は早速そのメールを寄越してくれた人に返信した。


「あなたもカードバトルオンラインをプレイしてゲームの世界に巻き込まれましたか?」

「はい、クレスさんにはお世話になりました」


 おおっ! クレスの名前が出てきた。


「今もこのゲームをプレイしていますか?」

「まあ、一応は」


 なるほど。

 ってことはやはり俺はイレギュラーだったか。

 ただあのゲームの世界に巻き込まれること自体がイレギュラーみたいなもんだからな。

 浅はかにそう決め付けるのは良くないだろう。


「今現在俺はゲームの世界と現実世界を行き来してますが信じてもらえますか?」

「ええ、もちろん信じますとも、私もゲームの世界に行ったことがありますから」


 良かった。

 信じてくれる人がいて。


「今現在俺はこのゲームをプレイしないように訴えていますがその事に関してはどう思いますか?」

「そのことに関して言及するつもりはないですけどよくあそこまでやろうと思いましたね」


 やはりあそこまでやるのはやりすぎだったか……

 まあいい。


「出来ればでいいのですが皆にカードバトルオンラインというゲームをやらないように伝えては頂けませんか?」

「う~ん、2chに書き込む程度なら構いませんよ」


 よし!

 これで手間が省ける。

 さて、後は適当に何か聞くか。


「ゲームの世界に飛ばされたとき最初はどこに飛ばされましたか?」

「どっかの平原みたいなところですね」


 おおっ! ってことは俺たちと同じところか?

 さらに聞いてみる。


「初めて来た街はシャイリアでしたか?」

「それは違いますね」


 なるほどそれは違うか。

 他にも適当に聞いてみる。


「最初の頃の能力値は全て1でしたか?」

「いや、1ではなかったですね」

「モンスターは持ってましたか?」

「ええ、現実世界のカードバトルオンラインと同じモンスターを持っていました」


 なるほど。

 ということは俺とブラはイレギュラーになるな。


 さて、聞きたいことは概ね済んだしこれぐらいにしとくか。


「いろいろと質問に答えて下さりありがとうございます。」

「いえ、こちらこそ何かと参考になれば幸いです」


 こうしてメールを送ってくれた人物とやり取りを終えた。

 少しずつだが進歩している気がする。

 この調子で頑張ればカードバトルオンラインがサービス終了をする日も近いかもしれない。

 

 俺は家事をこなしつつ、母ちゃんと食卓を囲んでその後は風呂に入った。

 

「もう夜の10時か。そろそろ寝よう」


 さて、ゲームの世界でスライムの育成を頑張るぞ!






 そう思いつつ俺は眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ