第六十一話「垢BAN」
俺がやろうとしている方法。
それはゲーム内のキャラクターでこのゲームをプレイしないよう訴えることだった。
”アダム:皆、このゲームはやらないほうがいい”
”アダム:それはこのゲームをやったらゲームの世界に巻き込まれてしまうからだ”
俺はこういった内容を何回も全体チャットに書き続けていた。
それに対して一部の人が罵声を浴びせてきた。
ネトゲ仲間も俺に対して”大丈夫か? アダム”と言ってきた。
通報しますよという人も出てきた。
それでも俺はお構いなしにこの事を訴え続けた。
”アダム:皆このゲームはやらないほうが”
「ん?」
急に俺のアカウントがゲームから落ちた。
再ログインしてみた。
”お使いのアカウントは規約違反のため使えません”
…………どうやら垢BANを食らったみたいだ。
それでも俺はめげずに訴え続ける。
”アダム2:皆、このゲームはやらないほうがいい”
垢BAN。
”アダム3:皆、このゲームは”
垢BAN。
”アダム4:このゲームはね……やらないほうが”
垢BAN。
”アダム5:このゲームをやると地獄に落ちますよ”
垢BAN。
”アダム6:このゲームは絶対にやってはいけ”
垢BAN。
”アダム7:ゲームは一日一時間”
垢BAN。
”アダム8:ええ、本日はお日柄も良く”
垢BAN。
チッやるな運営。
俺もさすがにやりすぎたか。
カードバトルオンラインスレッドでは俺のことが書かれていた。
まあ荒らし認定とほとんど変わらない。
ゲーム内までやってきて懲りないやつだなといった内容だった。
う~んやはりこの方法も微妙だったか。
そう思った矢先。
「ん?」
YAPOOメールにこういった内容のメールが届いてきた。
「私、ゲームの世界に行ったことありますよ」




