第五十九話「地獄界での狩り」
さて、俺たちは地獄界に狩りに出ている。
先の四天王たちはクレスのルシファーが倒してくれた。
他の五名のプレイヤーたちもモンスターを召喚してはいるが活躍する様子がない。
というか他のプレイヤーたちのモンスターも覗いてみたがレア度6のモンスターを持っている様子がなかった。
レア度5までは持ってるみたいだが……
とうとうヘルフェスへと辿りつく。
「よくぞここ」
大魔王様の言葉を無視して戦闘が始まる。
うん、速すぎてよくわからねえ。
俺もスライムちゃんを出して一生懸命に頑張らせている。
しかし、俺のスライムちゃん何度も死んでしまう。
やはり最弱なのが難点だなあ。
とめげずにヒーリングで回復させるがすぐ死んじゃう。
ついに俺のヒーリングが切れてしまった。
もういい諦めるしかないか。
やっとヘルフェスを片付けることが出来た。
現実世界に戻れる魔法陣が現れる。
「しばらくここでヘルフェスが復活するのを待とう」
どうやらヘルフェスという魔王はリポップするようだ。
「さっきから思ってるんだがお前ふざけてるのか?」
グレが俺に対して言う。
いや、俺は結構真剣なんだが。
スライムちゃんには頑張ってもらいたいと思っている。
「前々からだけどさ、俺お前嫌いだわ」
グレが俺に罵声を浴びせてきた。
やれ元の世界に戻れと言ったことがうざいだの。
やれスライムみたいな雑魚なんか使ってふざけてるだの。
やれ乞食してて楽しいかなど。
俺に対していろんな悪口を言ってきた。
「お前みたいなやつがSSS本部に入ってきてホント迷惑だわ」
グレの俺に対しての文句は続く。
うぜえ。
そろそろこいつのケツにグレネードランチャーぶち込んでやりたいところだわ。
あっこいつの名前グレネードランチャーだった。
「グレ。そこら辺でやめないか」
「クレスさん。でもこいつ!」
「あまりネガティブなことを言わないでくれ。パーティの士気が下がる」
「分かりました……」
クレスさんグッジョブ!
おかげでグレは黙ってくれたようだ。
「そろそろかな」
クレスのその言葉と同時にヘルフェスが復活した。
それと同時に現実世界に戻れる魔法陣が消える。
俺たちはヘルフェス狩りを続けた。
「そろそろ帰るか」
結構長い時間戦ってた気がする。
しかし、レア度6の餌カードは美味いな。
数個でスライムのレベルがMAXになってくれる。
それを元の育成したいスライムへと合成する。
この地獄界での狩りのおかげで現在のスライムのレベルは120レベだ。
前回より37レベも上がっている。
この調子で頑張ればいつかスライムちゃんが最強になれる日もそう遠くはないのかもしれない。
俺たちはSSS本部へと戻った。
「いやあ美味かったです。ありがとうございますクレスさん」
「いやいいよ。SSSメンバーを強くするのも会長である僕の役目だしね」
クレスがパーティメンバーたちと話をしている。
さて、俺はどうするか。
もう夜だ。
路地裏探検して悪いやつらをスライムちゃんにやっつけてもらおうかとも思ったが、クレスの
「アダム。現実世界のことは頼んだ」
という言葉を思い出して俺は現実世界に戻るべく宿屋のベッドにダイブした。
この世界に巻き込まれる犠牲者を無くすためには現実世界でカードバトルオンラインをサービス終了まで追い込む必要があるだろう。
しかし、現状は誰も信じてくれる人がいない。
どうしたものか……
そう思いつつ俺は現実世界に戻るのだった。




