表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カードゲームで世界を救う!?  作者: ライプにっつ2
ゲームの世界と現実世界
55/108

第五十五話「スライムに栄光を」


 現在の俺のステータス


 体力75

 素早さ145

 攻撃力155

 精神力45


 人体コスト198/198


 スライムレア度1コスト2レベル75

 ヒュドラレア度4コスト16レベル56

 ベビードラゴンレア度2コスト8レベル56

 ゴーレムレア度3コスト13レベル56

 ボーンスカルナイトレア度3コスト7レベル56

 スカルナイトリーダーレア度3コスト8レベル56


 モンスターコスト54/180


 さて、現在の俺のスライムのレベルは75

 前回より5レベ上がっている

 寝ずに元の世界に戻らずに狩りをしまくってこのレベルだ


 正直キースと共に依頼を受けてた頃のほうが効率が良い

 まあ地道に頑張るしかないな


「ん?」


 俺宛にメッセージが届いている

 クレスからだ


 ”クレス>>アダム:君に話がある。グランガのギルドで待っている”


 ちょっ

 ただでさえスライムの育成に忙しいのに勘弁してくれよ

 っとは思わない


 むしろ俺がこの世界に来たのにはもう一つ

 クレスに用があるからだ


 早速俺はグランガという町まで移動した


 グランガの街中

 俺はギルドへと赴く


 そしてギルドの中に入る


 そこには黄金の鎧に銀髪姿の戦士

 クレスの姿があった

 しかし、今更なんだが彼こんな目立った格好をして恥ずかしくないのだろうか?

 鎧の光が痛々しいほどに眩しすぎる


「すいません、待たせてしまって」

「いや、構わないよ。呼び出したのは僕だしね」

「それで何か用ですか?」

「聞いたよ。君、盗賊”スラッシュハンド”を更生させたんだって?」


 スラッシュハンド

 何じゃそりゃ

 ここは素直に聞いてみるか


「スラッシュハンドって何ですか?」

「ありゃ? 君は知らないんだね」

「はい、教えてください」

「レガリットという町は知ってるかい?」


 レガリット?

 ああ、思い出した


 俺がラップバトルをした町

 賊のボスが俺に土下座した町だ


 しかし、賊の名前がスラッシュハンドとは

 随分かっこいい名前じゃねえか

 

「思い出しました」

「君が彼らを更生させたのは間違いないのかな?」

「確かに多分俺が更生させたのだと思います」


 俺は彼らに100万Gを渡した

 それで彼らは俺の条件を飲んでくれた

 本当に約束を守ってくれたんだな


「実はスラッシュハンドは僕たちSSSスリーエスの案件でもあるんだ」


 案件?

 もしかして今回クレスが俺を呼び出したのは自分たちの案件を横取りされたことに怒ってるからだろうか?

 これはまずいことをしたな

 謝らないと


「何か……すいませんでした」

「どうして謝るんだい?」

「いや、だってあなたがたの案件を勝手に処理したことに対して怒ってるのかと」

「むしろ逆だよ。君に感謝しているんだ」

「はあ」


 なるほど

 クレスが俺を呼び出したのはお礼が言いたかったからか


 でもわざわざお礼を言うためだけに俺を呼び出すか?

 お礼ならチャット欄だけでも出来るだろうし


「もちろん君を呼んだのはお礼を言うためだけじゃないよ」


 クレスはまるで俺の心を読み透かしたかのように答える

 ってか絶対俺の心の中を読んでるだろうこの人

 怖いわー


「それで俺に何の用があるんでしょうか?」

「いや、君をSSSに引き入れたいと思ってね」


 勧誘行為すか

 うち、それはお断りしてるんすよ

 まあそれは冗談として

 ただ……

 

「俺の条件を飲んでくれるなら構わないですよ」

「条件かあ」


 クレスはしばらく考える素振りをしながらこう言い放った


「僕の出来る範囲なら構わないよ。何かな? 話してごらん」


 果たして俺の条件は彼に飲めるものだろうか?

 まあ、話してみるか


「俺のスライムの育成を手伝ってもらえないかと」

「はあ」


 クレスはため息をついた

 そしてこう言い放った


「別に構わないけど……」


 何だ? 何かいいたげだな

 ってか口調が明らかに呆れてる感じだ

 ここは素直に聞いておこう


「何か言いたいことでも?」

「いや、何でスライムなんかを育成したいのかと思ってね」

 

 スライムなんかって……

 そんなにスライムの育成がくだらないものなのだろうか?

 きっと彼は心の中でそう思っているのだろう

 ブラといいクレスいいキースといい

 何故皆スライムの良さが分からないんだ


 スライムの良さは前も話したから省くが

 この世界ではスライムの良さが分かる人はいないのか?

 もういい

 俺はこの世界でスライムちゃんを必ず最強にさせてみせる

 そうすれば皆のスライムへの認識も変わるだろう


 とりあえずクレスに俺のスライムへの思いをアピールしておこう


「俺はスライムが好きなんです!!」

「はあ」

「三度の飯よりスライムなんです!!」

「はあ」

「スライム無しじゃ生きていけません!!」

「はあ」

「スライムに栄光を!!」

「はあ」

「ってな感じです」

「なるほどね」


 クレスはしばらく考える素振りをした


「まあいいよ。君のスライムへの思いは伝わったし」

「ってことは?」

「君のスライム育成を手伝おうじゃないか」


 こうして俺のスライム育成計画に一筋の光が見えてきた

 まあクレスは


「僕も忙しいから毎日手伝うのは無理だけどね」


 と言っていたが

 手伝えるだけでも助かる 


 こうして俺はスライム育成を条件にSSSに入ることになった

 しかし、一抹の不安もある

 が今はそれは無視して素直に喜ぼう


 待っててねスライムちゃん

 必ず君を最強にして見せるから






 俺の野望は続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ