第四十五話「激怒」
毎度恒例ステータス紹介コーナー
現在俺のステータス
体力50
素早さ96
攻撃力133
精神力12
人体コスト110/120
ヒュドラレア度4コスト16レベル53
ベビードラゴンレア度2コスト8レベル53
ゴーレムレア度3コスト13レベル53
ボーンスカルナイトレア度3コスト7レベル53
スカルないとリーダーレア度3コスト8レベル53
モンスターコスト52/120
今回手に入れたレアカード
”レア度4コスト10妖刀村雨”
攻撃力100
素早さ50
”レア度3コスト13ゴーレム”
キースさんごっつぁんです
いやあ旨かった
キースのモンスターが強いおかげか
超難易度のレア度5のモンスターも楽々倒せた
いやあ、自分で言うのも何だけど乞食っていいなあ
将来乞食っていう職業に就こう
なんちゃって
さて、俺はフレンドリストを表示しクレスの名前をクリックする
”クレス グランガ SSS本部”
SSSにいるのか
クレスにあの事を伝えなければ
「アダム、次はどの依頼にする?」
キースはまだ飽きないのか俺に次の依頼を催促する
「すいません、用事が出来ました」
「ああ、そうかい、どうだ? 旨かったろう?」
「え、ええ、まあ」
何か乞食されているのを見透かされたような言葉だ
「なあに罰の悪そうな顔してんだ」
「い、いいえ、それじゃあ」
「ああ、また暇があったらよろしくな」
俺はギルドを出てSSS本部というのを探した
しかし、グランガという町、とても広いな
女装の町ベルミッツェルも負けてはいないが
これだけ広いのには驚きを隠せない
その割には人の数が少ない気がする
やはりこの町の依頼の難易度が高いせいだろうか?
この町の依頼は最低でもレア度3以上のモンスターを相手にする
だからよほど屈強な冒険者じゃないとやっていけないのだろう
そんなこんな考えているうちにSSS本部を見つけた
横幅50メートル縦幅25メートル
全体は黒で塗装されていて
建物にはSSSと白い文字が書かれている
どっかのアジトみたいだ
まあそんなことはどうでもいい
俺は大事なことを伝えにここに来たんだ
俺はSSS本部の中に入る
「今日は僕は地図作りに専念したいと思う」
中にはクレスがいた
どうやら雰囲気から察するに作戦会議中みたいだ
中には数十人ほどのプレイヤーやNPC達がいる
邪魔しちゃいけない雰囲気だ
だけどそんなこと知ったこっちゃない
俺の馬鹿大将の名は伊達じゃないのだ
それに大事なことだしな
「皆! 聞いてくれ!」
俺の言葉にクレスを含む全ての人たちの視線が俺に釘付けになった
俺は説明した
クレスのおかげで元の世界に戻ることが出来たこと
元の世界に戻ったら病院のベッドの上にいたこと
ネトゲ友達の母ちゃんに電話をしたところ入院中だということ
それでこの世界にいる全てのプレイヤーたちは植物状態に陥っていると確信したことなど
「だから……皆、元の世界に戻ったほうがいい」
「……」
「俺は皆に元の世界の生活を」
「うるせえよ」
「え?」
「うるせえって言ってんだよ! このガキ!!」
一人の男が暴言を吐き机を蹴りだした
周りの皆がそれを止める
「皆、彼を抑えていてくれ」
クレスはそう言うと踵を返し
「アダム、ちょっと君と話がしたい。いいかな?」
と俺に耳打ちしてきた
俺、何かまずいことを言っただろうか?
これは皆が知っておくべき大事なことだろうと思うんだが……
俺は言い知れぬ不安を覚えつつクレスと共にSSS本部の外に出た




