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第十九話「女装の街ベルミッツェル」


 さて、現在のステータスを確認しよう


 体力25

 素早さ25

 攻撃力18

 精神力16


 人体コスト77/100


 ジャーガリアンナイトレア度2コスト6レベル39

 ボーンスカルナイトレア度3コスト7レベル39

 スカルナイトリーダーレア度3コスト8レベル39


 モンスターコスト21/100


 スライムはモンスターコストから除外した

 いや、ホントは嫌だったんだよ

 もっと活躍させたかったし

 でもこれからの戦いで最弱モンスターであるスライムを使っていくのは難しい

 可愛い可愛いスライムちゃんが無様にやられる姿は見たくないしね

 ということで今現在スライムちゃんは控え室に待機状態にさせてる

 いつか活躍させるから待っててね! スライムちゃん


 ということで朝がやってまいりましたー

 皆さん、よく眠れましたかー?

 いい子は早く寝ないと身長が伸びないぞ☆ミ

 俺が言うなって?

 いや、俺あれだし

 ゲーム内のキャラクターだし

 睡眠欲抑えられちゃってるし


 俺たちはこの街でしばらくドラゴン討伐をしていた

 ブラのチート(ではないかもしれないが)モンスターのおかげで

 俺たちはラクラクとその依頼をこなすことが出来た

 ドラゴンは報酬も大きくて結構儲かるから便利だ


「ねえねえ、次の街にいかない?」


 ミリーユが提案してきた


「ここから次の街ってあの街じゃないか……」


 アダムスが何か含みがある様子で答える


「あの街って何ですか?」


 すかさず俺が質問する


「ああ、ベルミッツェルという街でな、大変賑やかな街なんだが……」

「なんだが……?」

「いや、何でもない」


 何だよーはぐらかすなよー


 そんなこんなで俺たちは次の街ベルミッツェルヘと向かっていた


「なあブラ」

「何?」

「ドラゴン一枚ちょうだい」

「嫌だね」

「いいじゃねえかあーお前にはマジックナイトリーダーがいるわけだし」

「欲しけりゃ自分で当てな」


 ちっ! ケチだなあ

 衝撃波を扱えるレベルMAXマジックナイトリーダーを持っている上に

 ドラゴン二枚、その補助カード二枚まで持っている癖に

 それでも仲間である俺にドラゴンの一枚すらくれない

 さすがドケチ選手権トップ候補のブラさん

 恪が違うなあ


 そうこうしているうちに次の街ベルミッツェルについた

 しかし、あっという間だなあ


 この街はアダムスの言う通りとても賑やかな街だった

 うん、賑やかだ

 うるさいほどにな!


「ねえねえ、街の中央に行こうよお」


 ミリーユが俺たちを促す

 何かミリーユ子供っぽくなってないか


 俺たちはミリーユの言う通りに街の中央に向かった

 街の中央にはドームが建っていた

 すごく……大きいです……


「へえ、こんなところにこんなものがあるのか」


 ブラも驚いている様子だった


「やったああ! 丁度締め切り間近だよお」

「始まったよ……ミリーユのアレが」


 アダムスは呆れた様子だった

 アレって何だ?

 ミリーユがはしゃいでとある張り紙を指で指している

 俺たちはその張り紙を見た


「女装……コンテスト……?」

「ねえ、アダムさんとブラさん、参加してみない?」


 はあ!?

 冗談じゃない!

 俺にそんな趣味などないし

 ブラも同じだろう


「オーケー、参加するよ」


 ……おい、ブラ

 お前、ミリーユの言うことなら何でもするのな


「ブラさん、ありがとう! ねえアダムさんも」

「い、いや……俺は……」

「いいからいいから」

「ちょま!」

「観念しろ! アダム!!」


 俺は必死で抵抗したが

 アダムスとエディンに力づくで引っ張られた

 俺は女装コンテストの受け付け前まで連れ出されて

 無理やり登録させられてしまった


「すまんな、アダム」


 は……謀ったなあ、アダムス!!

 これで俺は察した

 アダムスのあの含みがある言い方はこれが原因だったんだ

 恐らくあの二人も前に女装させられて

 今度は俺たちに犠牲になってもらおうという魂胆だ

 やられた……

 後で聞いた話だが

 この街では女装が流行っていて

 定期的にそのコンテストが開催されているらしい

 しかし、ミリーユに女装男子癖があったとは……

 意外だな


 女装コンテストは一週間後に開催される

 ああ、憂鬱だ 


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