表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/108

第十三話「ドラゴン討伐」

 

 アダムの……お便りコーナー!!

 パチパチパチパチパチイ


 さあやってまいりましたアダムのお便りコーナー

 このコーナーではリスナーの皆さんのカードバトルオンラインについてのあんなことやこんなこと

 疑問に思ったことなどをお便りとして紹介いたします


 それでは早速をお便りを紹介していきましょう

 まずは沖縄県(仮県)在住のたかし(仮名)さんからのお便りです


「カードについての描写が甘すぎ、まずなんで街中にカードガシャがあるのか? そしてどうやってカードをデッキにセットしてるのか? ちゃんと説明してください!」


 でたああああああ指摘厨

 うぜえええええええええ

 って思ってないですよ

 ホントですよ


 それでは早速彼の質問に答えていきたいと思います


 聞いた話によるとこの世界ではカードはコレクションとして人気があるようです

 実際私のパーティメンバーのエディンもカードコレクターの一人です

 皆、レアカードを見せ合って自己満足しているわけですね!


 そしてどうやってカードをデッキにセットしてるかと言うと

 ほとんど思念でやっているようなものです

 カードをカードとして出現させることも出来れば

 それを脳内にしまい込むのも可能なわけです


 もっと具体的に説明しますと

 私たちプレイヤーは目を閉じるとゲームのメニュー画面が開きます

 そこの”デッキ”というタグを押しますと

 画面に”モンスターコスト”と”人体コスト”が表示されます

 そこで設置したいカードのコストを選んでカードを設置するわけです


 ちなみにカードバトルオンラインではオート戦闘なので

 モンスターを前衛後衛にどう設置するかも大きく影響します

 その仕様はこの世界でも変わらないのですが

 どうやらこの世界ではこの仕様はほとんど意味を持たないみたいです

 というのもモンスターをほとんど自由な位置に召喚出来るからです


 これで説明を終わります

 たかしさん分かってもらえましたでしょうか?

 まだ疑問があればどんどん受け付けますので

 ぜひ、今後もお便りをよこしてくださいね!


 さて、続いてのお便りは

 おお! みゆちゃんからです

 このコーナーの常連さんですね


 それではみゆちゃんのお便りを拝見していきます


「この世界のNPCの平均脱糞時間について教えて」


 ……みゆちゃんよくそう言った質問をしてくるね

 そういうのが好きなお年頃なのかな?


 さて、答えを言いましょう


「んなもん知るか!!」


 そもそも誰が好き好んで人の脱糞時間なんて観察するでしょうか?

 そういう人がいたら逆に聞きたいです

 脱糞時間なんて一秒で済ませる人もいれば一時間かかる人もいるでしょう

 この世界のNPCも普通に生活を送ってるように見えるのでそれは変わらないと思います 



 さてアダムのお便りコーナー

 これにて終了です

 他にもリスナーの皆さんから


「このコーナのおかげで彼女が出来ました!」


 と喜びのお便りが届いております

 こちらとしても誠に嬉しい限りです


 これからも皆さんのお便りをじゃんじゃん募集します

 お便りくださいねー

 それでは皆さん、アデュー


 という妄想もそろそろ飽きてきたな

 と思っているあいだに目的地へとついた

 洞窟だ


 俺たちはギルドサービスの車から降り、早速洞窟の中へと入る


「暗くて怖いです……アダムさん」


 ミリーユが俺の裾を掴む

 尻軽女の本領発揮だ

 しかし、性欲が制限されてる俺には効果は今いちだ!


 何か殺気を感じる

 ブラからだということが嫌でも分かる

 ブラよ、これは不本意だ

 別に俺はミリーユが欲しくてモンスターたちを活躍させたわけじゃないのだ


 そう思いながら俺たちは洞窟の奥へと進んでいった


「ぐぎゃああああおおおおおおおお」


 俺たちは洞窟の奥でドラゴンを発見した

 

「出でよ!」


 俺たちはモンスターを召喚させた

 今回はブラのモンスターに華を持たせてあげよう

 そうすればミリーユは再び彼の元へ戻るだろう

 尻軽女だからな

 そう思った矢先


「!!」


 おおっと!!

 ブラのマジックナイトリーダーの衝撃波でドラゴンが画面端いいい!

 さすがチート選手権トップ候補のブラ

 彼のチート力にはドラゴンですら手も足もでない!!

 そう実況しているあいだにドラゴンは木っ端微塵になった


「さすがブラさん!!」


 そう言いつつミリーユがブラの元へと駆け寄る

 やはり彼女は尻軽女だ


「ブラ、前々からお前のモンスターはすごいと思ったけどここまでとは……」


 他のメンバーも驚きを隠せないようだ

 俺も隠せないようだ


「まあ、俺にかかればこんなもんっしょ」


 くぅ~さすがミサワ選手権トップ候補のブラ

 言うことが違う!!


 そんなこんなでドラゴンの討伐があっという間に終わってしまった


 俺たちはギルドに向かい報酬を受け取った後

 街の宿へと戻る


「何か俺たち金魚の糞みたいだな」


 アダムスがそんなことを言う

 確かにあれはブラ一人だけの活躍だった


「いいえ、ミリーユちゃんの治癒魔法にはいつも助かってます」

「まあ」


 嘘つけ

 ホントはミリーユを落とすための口説き文句なんだろう

 そうなんだろ? ブラ


 皆ブラにばかり話しかけているので

 場違いの俺は宿の外へ出ることにした


「それにしてもどうやって元の世界へ戻ればいいんだろう」


 俺は独り言を呟いていた

 図書館にでも寄ってみるか?

 一応この世界にも図書館と呼ばれるものがある

 そこで本を探してみれば何か手がかりが見つかるかもしれない

 そう思った矢先


 ”元の世界へはある条件を満たすことで戻ることができます”


 というアナウンスが流れた

 俺は耳を疑った

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ