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最初の夢~閉じ込められた恋人~

作者: 大上 昇る

緑色の筒のような場所を歩いている・・・。

ここがどこなのか、元より!何㎞、歩いたのか、それすら、わからない・・・。

一体、なぜ、ひたすら歩いているのか、なぜ、意味もなく、歩かなければならないのか・・・。それすら、理解できなきない・・・。

筒の先に白い場所が見えた。その反対、つまり私の背後は、黒い・・・。

おそらく、黒い場所より白い場所の方が安心できるからかもしれない・・・。

私は、その白い場所へ向かった。

何時間経っただろうか・・・。ようやく、筒の先にあった白い点だった場所が白い景色になるまでになった・・・。

その白い場所は、近づくと、ひんやりした。

・・・氷?雪?

白い景色の正体は、氷か、雪に準ずるもので、恐れながら、触れると、それは、冷たく、サクッと握る事ができた。

私は、やがて、気付く・・・。わずかながら、白い景色の中に微かに外の景色があることを・・・。

私は、その場所を掻き分けた・・・。

白い景色から、抜けだし、外を見ると、そこには、白く汚れたガラス張りの巨大なショーウィンドのような透明な筒の中に、自分がいることを理解した・・・。

外を見ると、茶色いオブジェが見えた。

その近くを人が歩いている・・・。私よりも巨大だ・・・。

私は、小人なのか・・・。視界に広がる世界は、SF映画さながらだった・・・。

やがて、私は、背後の気配に気付いた・・・。

茶色いオブジェ・・・、元言い、椅子に男が座っていた。

その男には、見覚えがあった・・・。

やがて、男の巨大な手が容器に近付いた。

私の視界にさっき、ひたすら、歩いた緑色の細い筒が映る・・・。

透明な巨大な筒、緑色の細い筒・・・。おそらく、飲み物の容器だ・・・。

そして、目の前にいる男・・・。

そこでようやく、私は、気付いた・・・。これが夢であることに・・・。

何故なら、私自身は、目の前にいる男で、・・・私の姿は、彼が飲み干したいほど、愛し焦がれる恋人だからだ・・・。

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