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邂逅
彼は親がいない家を出て一人で夜の街をさ迷い歩きました。
やがて、彼は力尽きたように足を止めうずくまりました。
その国では彼のように行き倒れの子供は珍しくありませんでした。
町の隅で彼は静かに、静かに目を閉ざしました。
目が醒めると彼は知らない場所にいました。
彼のそばには老齢の女の人が座っていました。
彼は、そのおばあさんがとても優しいことがわかりました。
そのおばあさんは孤児院のオーナーでたくさんの子供と一緒に過ごしていました。
彼は、孤児院で暮らすことになりました。