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別離

 その晩彼の家では家族会議になりました。

 なぜ、学校のみんなを殺したのか。

 それを両親は知りたいようです。

 しかし、彼は文字も言葉も知りません。

 ただただ、うつむくばかりです。

 そのうち、両親は苛立ち、なぜこんな子供を産んでしまったのだろうと思ってしまいました。

 彼は、それを知った瞬間キッチンへ飛び込み果物ナイフと包丁を両親に投げつけました。

 両親の首と胸に深々と二本の刃物は突き刺さり、やがて二人は冷たくなっていきました。

 彼は、そんな両親だったものが冷たくなっているのを確認すると

 ひたすら、音もなく涙を流しました。

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