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迷車両で行こう35

「はぁ。数日前は大変だったみたいだな。昨日誰かから苦情が来たんだが、川の水が突如アルコール分を含み始めたみたいで・・・。そんなにお酒があったら一生あっても足りすぎだよなぁ・・・。まぁ、いいや。さて、今日はそんなお酒の話・・・ゲフン、ゲフン。電車のお話。」

「そう言えば。今日うP主は不在なのか。」

「そうらしいよ。うP主は数日前風邪をこじらせて、今日はインフルエンザになって。明日には肺炎を起こして。しまいには・・・になるんだよ。」

うP主:こら。DD54。こんなところにまで来て湿原とは何事だ。お前さっさと天国にかえって、制裁で儲けてきやがれ。

「・・・わわわわわわわわわ。ごめんなさい、ごめんなさい。今のは私の言葉ではなくて、C54の言葉です。」

「てめえ。今お前が全部言ってたじゃねぇか。うP主の言うとおり、天国に行って制裁で儲けてきやがれ。」

「そういうお前こそ。うP主が不在なのかって聞いた時なんか顔がにやけていたぞ。半分うP主がいないことが嬉しかったんじゃないか。」

「・・・そんなことはない。」

うP主:まぁ、喧嘩はやめにしなさい。てなわけで、今日はこのDD54ディーゼル機関車とC54蒸気機関車に来てもらいました。両社は国鉄時代につくられた機関車で、特にDD54のほうはディーゼル機関車としては結構新機軸を取り入れています。

「でも、なんで今回は私たちなんですか。別に私たちにはネタになるようなことはありませんけどね。」

うP主:ええ。君たちは自分たちにはわからないかもしれないけど、他人の目から見るとこれはもはやネタでしかないだろうということしか言われていないということがある。それはこの機関車たちが持っていた、ある「迷」要素である。

「迷要素。」

うP主:そう「迷」要素。読者に皆さん。最初に言いました通り、この子たちの形式はDD54とC54。注目してもらいたいのは54という形式。ウィキペディアで調べてみると中国では54というのはその持つ意味から縁起がいいととらえる人もいるらしい。しかし、日本の54は全然い意味ではなかった。実は、この機関車たちは登場そうそう、数々の問題を引き起こしまくったのである。例えばDD54はエンジンの動力を伝える部品が欠落。しかも、ちょうど線路が分かれるところで欠落したため、DD54を支点に、棒高跳びの要領で脱線。他にもC54は強度の不足で亀裂が走りまくって、従来の車両寿命の南分の一という短命で廃車対象になったり。この54という数字のつく車両はろくな運命をたどっていないということがわかる。

「別に。私たちが悪いんじゃないからね。すべて悪いのは私たちの機械だ。」

うP主:DD54はそういう言い訳ができるけど、C54はできないんだからね。そもそも。車両の強度不足っていうのは機械の問題を指摘する以前の問題だからな。

「・・・。」

うP主:さて、この車両たちは本当に運がなかった。54とつく形式を与えられているのは蒸気機関車、ディーゼル機関車にとどまらず、電気機関車の中にもあったのだけど、すべてがろくな運命をたどっていない。そもそも、この両者みたいに事故や故障が多発して、車両として死んでいるなという車両もいたのだけど、車両として死んでいなくても、本来の性能を発揮できなかったり、点検にかかる費用が当時の国鉄車よりも高くついていたりと、いろんな意味で国鉄を苦しめる要素が盛りだくさんだった。てなわけで、国鉄はすぐにこの54という形式自体を重機まで追い込む必要があり、さっさとこいつらを廃車にした。中でもDD54の最後に製造されたグループは新造からわずか5年ほどで廃車になるなど、形式自体が54が本当の忌み数であることを語っている。

「いや。別に、それはすべて僕の機器が・・・。」

うP主:見苦しい言い訳時はやめなさい。ところで、最初に言っていたことを今からたっぷりときかせてもらいたいんだけど。

「いいいいいいいいいいいいいいや。あれはですね。べべべべべべべ別にそんな変な意味があっていったわけじゃありませんよ。」

「そそそそそそそそうですよ。ア・・・ハハハハハハハ。」

うP主:そうか。じゃあ、こってり焼き入れてやるから、おとなしくついてきなさいよ。

「ちょちょちょちょちょちょちょちょっと待ってください。ごめんなさい、ごめんなさい、許し、イヤァァァァァァァァァァァァァァァ。」

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