推し、まさかのお隣さんでした
掲載日:2025/12/14
四月の風はまだ冷たく、会社帰りのスーツには慣れない汗が滲んでいた。
新卒一年目、二十歳の阿部亮平は、どこにでもいる普通の社会人だった。
朝は満員電車に揺られ、昼は上司の指示に追われ、夜は疲れた体を引きずって帰宅する。
そんな日々の中で、彼にとって唯一の楽しみは「Snow」の存在だった。
8人組のアイドルグループ。
眩しいライトを浴びて歌い踊る彼らは、阿部にとって憧れであり、支えでもあった。
仕事で失敗した日も、心が折れそうな夜も、DVDを再生すれば彼らの笑顔が画面いっぱいに広がり、胸の奥の重さを少しだけ軽くしてくれる。
「今日も最高だな……」
小さく呟きながら、阿部はソファに身を沈める。狭いワンルームの部屋に響くのは、観客の歓声と彼らの歌声。現実の自分とは遠い世界にいるはずの人たち――そう思っていた。
その瞬間、ピンポーン♪とチャイムが鳴った。
こんな時間に誰だろう。訝しみながらドアへ向かい、ノブを回す。
ドアの向こうに立っていたのは、画面の中でしか見たことのない彼の推しだった……
「初めまして」
「え……、」
「えええええええええ!?」
はじめまして
めぐあと申します
いかがでしたでしょうか
ここで書くのは初めてなので教えていただけると幸いです
宜しくお願い致します




