表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

創作論・エッセイ・歴史〔文芸〕

小説家から厳しい指導を受けてしまった話

小説サイトを比較してみた(現在12小説サイト)に付属していたのですが、ちょっと内容が違いすぎる気がして分けた方が良いと考えました。しかも連載に出来ない短編ですので需要があるかどうか自分でも疑問ですが、とりあえずご紹介だけでも。

【Part2 アニメ化作家はなぜエタる?とか書籍化の経験のこと】


 ある作家との会話。


私「どうしてアニメ化した作家はエタって続きを書かないんだろうね?」


ある作家「アニメ化の時って見返しが大変だからだと思う」


私「なるほど労力の割に予算が少なくて報酬もガッカリってところからかな?」


ある作家「公共放送にのるという事は結構作業が発生して大変だからねぇ」


私「作家はプライドが高いとよく聞くけど、どうなの?」


ある作家「そう、多すぎるね。まず長く続かないのがそういう作家たち。作家なのに誤読も多い。そうだなぁ、北方先生や星先生だと気軽に食事に誘ってこられるよ。とても姿勢が低いから、大御所になられても学ばれる姿勢が素晴らしい。だから私程度が帯への推薦コメントも後書きも出して貰えるんだよ」


私「君、北方先生に今度食事に誘われたんだよね。対談はスケジュールが合わずにぽしゃったみたいだけどさ。でも軽く聞いてるけど凄いじゃん。昔、北方先生も星先生も単行本買って受験勉強の夜読んでいたよ。あと何か小説のコツを教えて」


ある作家「多数の作品を書いて公開するのが良いね。君なら刑事もの医者物とか海外出張もの、ビジネス系なんか直ぐ書けるでしょ。6年も商業誌で連載してたんだから。リアル仕事が忙しいからと連載止めるだなんてプロ作家からすると信じられない」


私「連載は5年間だよ。寧ろ医療業界人で連載持ってる人の方が居ないし。まずは勇者ものだなぁ」


ある作家「ラノベじゃなくて文芸にして書けばいいよ。あとエッセイ。リンゴ一つあれば一作書けるでしょ。また直木賞とか該当作品なしが続いてるけど、年々作品の質ではなくコネみたいなせいでレベルが下がってるから審査側としても困ってるんだよね」


私「へぇ~。でも文芸より今はラノベ勇者」


ある作家「脚本でも一部がAIを使うようになってさ。脚本家のレベルの低下が著しい。私もAIに協力してくれと依頼が来たからやったけど、今後を考えると寂しいね」


私「読者のレベルとしては、どうなの?」


ある作家「単語にとらわれて文脈を読まずに誤読する人が多くなった印象だな。下手に倒置法や反語を使うと正反対の意味に捉えて反感を勝手に持たれたり大変だね。社会人の中にも無茶苦茶な若者が増えているそうだけど、どうしてこうなった? という理解不能な理由で行動するから企業は大変だそう」


私「読解力の低下ね……。そういえば誤読する人が増えて炎上する気の毒な個人サイトとかあったね」


ある作家「まぁ、その中にはわざとやってる煽り君などいるからね。ただ単語で誤解する傾向は確かなので小説書くのも単語に注意しなければならないね。平易で簡単な文章ばかりになってしまったのは、そのせいもあると思うよ」


私「文章のレベルを下げるって、専門用語を解説するパターンと一緒みたいに考えればいいのかな?」


ある作家「うーん、ちょっと難しくするだけで読まなくなるから、編集者も審査に困ってる。簡単な文章はセンスがいい人なのか、知識がそれだけしかないのか、見分けがつかなくなっているんだ」


私「お手上げじゃん……」


ある作家「単語にとらわれて誤読するのは作家側にも多くなってるから。メールのやり取りで誤読しちゃって激高した作家は直ぐに消えるよ。その点は分かりやすい。そういえば誤字の多い作品も目立つけど、他がしっかりしてるから、わざとかなと思っている。確率とか勘とか」


私「いっぱい居るよね? どうしてだろう(知ってるよ某掲示板群だろ)」


ある作家「それが謎に包まれていてな(某掲示板群だなんて言えるか)」


私「読者に誤読させる遠因として……視点を変えるのを失敗してしまった作家群でもあるとか」


ある作家「誤字やミスだが、Web小説だとツッコミ好きな読者が集まってランキング上位に行けるかもしれないけど、それで書籍化になったとしても校正の際に徹底的に編集さんに直されるから結果、面白くなくなって小説の中身では全く話にならないことも多いよ」


私「本来の小説とは違う苦労があるんだね。話を元に戻していい?」


ある作家「起承転結をきっちりする理屈が分かっているけど文章が下手な理系の人と、文章は上手いけど理論的な展開が出来ない文系の人、両方備えている人が求められているんだよ。昔からな」


私「両方できる人はとっくに社会で活躍してるもんね。難しそう」


ある作家「うぐ……。なんだか逆に愚痴ばかりはいてしまった。すまん」


 まぁ色々とあるようですね。演技のできない脚本も覚えずに現場に来るアイドルを主役にした映画とかでも分かるように小説でもエッセイでも駄作を人気作にすることは普通にあるのは皆さんもご存じと思います。発想で奇をてらった作品は一発屋になりますから次作が出ないことが多いでしょう。もちろん出来る人がいる場合、極一部の本当に才能のある人だと思われます。星新一先生タイプともいえます。


 普通の方は努力して知識を増やし(語句検索で気軽に得た知識は数日後には忘れていると思いますので注意)、なるべく複数ジャンルを書けることを目指すのが早いかもです。編集者的にも審査員的にも多数の作品を書けるのは一発屋よりもポイントが高いそうです。


 短気は損気とか言いますけど、釣りでは短気は工夫しまくるために上達しやすいです。


 書籍化は大き目のコンテストで入賞しないといけませんが、コミックやアニメ化まで考えれば道は開けると信じて頑張るしかないでしょうけど、一発屋で終わらないためにも、しっかりと星に拘らずに勉強された方が良いと思います。すぐ書けなくなって打ち切りになってしまいます。


 そうそう☆5000と☆20000の作品が書籍化したとして、本の売り上げも比例して多い筈ですよね? しかし実際は全くそんなことはないそうです。ゆえに☆は交流の潤滑油。ライバルにあげるのを躊躇するより面白ければバンバン素直にあげちゃいましょう。



【総評】


 今年は最大手なろうのコンテスト大賞でも先行して受賞作が発表されるようになったという事で、今後もカクヨム同様、一次予選通過、二次予選通過などが無くなっていくという様子。私はお祭りみたいに思っていたけど、お祭り感が減弱して残念と思います。


 もしここを読まれている方が筆を折るとかエタるとかする前に、他小説サイトにも作品を置いておけば気持ちが楽になると思います。なろうなら上位ランクインすれば爆発するPVが来ますが難しいですよね、カクヨムで完結し更新しなくなったらPVがゼロまで激減するなら、少しでもアクセスが来る他の小説サイトを予備にしてみてください。先人も同じことをしていますよ。


 書籍化の場合、コツをお教えするなら、何回も読まれるタイプの作品が選定されやすいそうです。それはうんちく系が含まれるもの(ためになる要素があること)。ちょっと調べただけでは書けない、文章の上手い下手ではなく根源的に知的なもの(低年齢読者が避ける倒置法・反語なども多々使用していて閑古鳥小説でも長く売れる知的系小説、その方が好ましい)、知的素材を小説の物語にいかに馴染ませて紹介するか、この辺りがキモになるかと思います。貴兄・貴女の専門は何でしょうか? 今まで生きてきた中で無限の材料が眠っているのではないでしょうか。


【何年も前の書籍化話】


 以前、私が本を出した時を思い出します。(注:小説は今回以外書いたことがありません)。大判と豪華な単行本でした。3000部と6000部で発売されあっという間に売り切れ、アマゾンやヤフオクでプレミアがついて最大5倍ぐらいの値段で売られていました。


 すかさず愛読者の方々に向かって「今プレミアがつきはじめました、急げ!」と発してしまい、大うけ。


 本で採用した写真は一冊で50万円分の写真著作権者へ支払う。これは出版社さんが払ってくださいました。


編集長「写真の使用料50万円を支払っておきました」


私「ありがとうございます。そんなに高いんですね」

(印税以外にこういう収入も大御所さんには入るんだ……なるほど)


 やってみて知れることって多いですよね。


 国会図書館に自分の本が収納されたりと驚いたものでした。準グランプリをとった個人サイトはCDやDVDに収納。翻訳するためにアメリカと中東に送られたこともありました。


 私は本業が忙しくなり、別に連載も持っていた為に、校正・加筆は難しいこと、ゆえに続く本は出せないとお断りしました。エネルギーが思った以上に必要でアッサリ限界を超えてしまったのです。


 雑誌の連載は5年間に及び、その間に編集長さんが二人代わり、特に失敗人事?があった後は雑誌の色がガラリと変わったりしまして、「えー、うそぉ~」みたいな低レベル化に陥り、月刊⇒隔月⇒季刊誌へと進んでいきました。結果、出版不況も重なってか廃刊ぎりぎりになったそう。


 兎にも角にも重要なのは、たった一人の編集長さんで色々と変わってしまうという事。編集会議をやっている筈なのに、他の皆の意見は通らないのでしょうか?


 また優秀な編集者さんがどんどん減ってしまったというのが出版不況の大元であるかなぁと言われています。メディア全体に波及、ドラマ脚本に一部AIが使われていたりと現場はガッカリ不満、こんな優秀な人がなぜこんな部署に? とか、反面、出世している人がどうしてこんな基本も知らないの? とか。


 アクセスが少ないと悲しまれていらっしゃる方も多いことでしょう。大量のアクセスは霧散すれば何も残らない、でもたった一人の優秀なスタッフが読んでくだされば1PVでも人生の景色は変わります。ウケを狙うよりも知識や思う事を上手く作品に反映させることに注力したほうが確率は高まるでしょう。


 その分岐点を見逃さないためには経験や知識といったものが必須という話でした。書籍⇒コミック⇒アニメに関係あるワーナーの吸収の話は文字数の都合で省略。すみません。

役立つどころか気分が悪くなられたかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ