ホストについて
僕はとあるホストの店長をしています。毎日刺激的な日々を過ごしているこの頃、とある事に気づきました。
それはうちのホストは童貞しかいないって事に。童貞じゃなくてもホストはやっていけるし、まして童貞である必要もないのにも関わらずうちの店には童貞ばかり集まってしまう。
まぁ…そう言う僕も童貞なんだけどね。お店自体は6年ほど回ってるし、なんだかんだ続けていけてるので気にしない気にしない!
テルヤ「こんばんわッス店長。」
その声はテルヤだね、いつも早く来てくれてありがとう。実はまだ掃除終わってなくてさ、手伝ってくれない?
テルヤ「じゃあテーブル拭いときますね。」
うん、ありがとう。ホストでも珍しい優男はテルヤ(輝也)、うちのNo.7だ。僕のお店はNo.1からNo.10まではお店を入ってすぐのとこにデカデカと表示してある。単に売上もあるけど、お店にどういった利益をもたらしているのかも重要になる。
うちは掃除するスタッフとかいないからホスト自身が来て営業前に掃除し終わるんだけど、中々テルヤ以外は来てくれないんだよね。
テルヤ「店長…終わりましたんで着替えてきます。」
ありがとね。ホストによってコンセプトみたいなものがあるのは知っているだろうか。分かりやすく言うとメイドに近い感じだ。メイドにも色々な種類のメイドさんがいるだろう。それと同じでホストも種類が多いんだ。
僕が特に重要視しているのが会社員だ。会社員というのをコンセプトにしてやっている。上司風・同僚風・後輩風など様々であるが、何故このようなことになってしまったかというと…
お店に来るお客様は姫だけじゃないからだ。このお店は特殊で男性客も入店許可しているのだ。
そうなるとキャバクラじゃないか!
大丈夫です。ホストは男しかいません。言うに仕事で疲れた・怒られた等をうちのホストになだめてほしい方が沢山います。
テルヤ「着替えおわりっと…ゲゲ、アイツもう着たんすか。」
あぁ…テルヤが着替えてる時にしれっと着たよ。因みにテルヤは後輩系元気っ子風の会社員である。
厄介なのが早く来たもんだね。問題にならないといいんだけど。僕がそう悩む男が…
ユイヤ「くっそ…また競輪負けた、昨日の売上パーじゃんかよ。」
こいつはうちのNo.3で自称容姿端麗な男の娘?みたいな格好をしている為、姫からも人気だし男性客いわゆる殿からも変な人気を誇っているのだ。
体重軽くないか?もうちょっと増やしてもいいと思うんだけどなぁ。
ユイヤ「…あんたに…好かれ…」
ん?なんか言った?
ユイヤ「なんでもない!着替えてくる!」
なんとなく察している。うちの店はホストカップリングいわゆるホスカというものがあり、ホスト同士をくっつけてイチャコラさせるメニューがある。指名はNo.が高いほど高額になっていき、No.1とNo.2をカップリングさせると数千万で済めばいいと思っている。
値段は僕が決めたんじゃなくてお客様にアンケートを取ったところ、この位が多かった為この値段である。
カップリング指名の中に何故か僕の名前が入っており、うちのホストは僕狙いで自分からお金を出してまでホスカをする程である。
男では童貞は捨てれないのでノーカンノーカン。
よしっ、他のホスト達も来たみたい出し開きますか。今日はどんなお客様が来てくれるんだろうな。
店長:フミヤ(史也) 182cm/75kg
童貞24歳 黒髪ベリーショート
No.7ホスト:テルヤ(輝也)175cm/60kg
童貞22歳 茶髪パーマ
No.3ホスト:ユイヤ(祐衣也)155cm/45kg
童貞20歳
青髪フレイカールマッシュ