37. 善良少女が残虐悪女と逆勘違いされる話、でもハッピーエンドだよ~(表)
わひゃー、最近ポイントやリアクションやブクマ入れて下さった方、ありがとうございます。すっごい嬉しいです。
嬉しすぎて予定よりちょい早めに投稿しちゃいます。
「グアー!!!」
真っ白な聖なる光に包まれる中、ブリちゃんが悲鳴をあげながら倒れた。ど、どうしちゃったの?
「これは……恐ろしく強力な光魔法だな。ブリトニーに憑依した悪魔は消滅したようだ。彼女は解放された、今は気絶しているだけだろう。」
あ、そんな感じなのね。確かに温かい光に包まれて、力がみなぎってくる感じする。さっきついた傷もなおったし、この地の呪いも解けたのか、大地から植物の芽がぴょこぴょこ生えていきている。光魔法ってすごい!
「よくわからないけれど、とにかくブリちゃんが助かったなら良かったー……あれ、貴方も、何か感じが変わったかしら?シルエットがくっきりしているような気がするのだけれど」
「ああ、強力な光魔法をうけて実体化したようだな。今なら魔力を持たない者にも見えるし物をすり抜けたりもしない」
そんなことを話しているうちに、光が収まる。
すると周囲にお兄様や魔術師さん、エルフさんやオーガさん達の姿が見えた。そうか、タイミングよく気づいて助けにきてくれたのね
「いや……これは呑気にできる状況ではないな。おそらくだが、彼らは我々が邪悪な存在だと誤認しているぞ、このままだと近いうちに攻撃されそうだ」
「えっ嘘!?そういえば貴方、翼とか黒いままよね……」
「ああ、これは生え変わるまで黒いままなんだ…」
そういえば、そんな犬の冬毛みたいな仕組みだったわね……
そして、皆様のお顔をみると、確かに殺気だっているっぽい。それはそうか、悪魔の気配がして駆けつけてみれば、天使の様だったブリちゃんが倒れてて、怖がられいる私と明らかに堕天使っぽいルシファーがいるんだもんねー。よし、この悪魔ぶっ倒そう!(やけくそ)
「話し合いは無理そう?」
「ああ、あそこで魔術が攻撃魔法の詠唱をはじめている。ほとぼりが覚めるまで逃げよう。一旦君を天界に連れていくよ」
そうしてルシファーは私を抱えると飛びたった
はわわ、お姫様抱っこだ
あ、そんなトゥンクしている場合じゃないわよね
あとで誤解が解けたとき、皆さんが罪悪感を感じない様にせめて一言、伝言を残していこう
「皆さん、お世話になりました。私は一度遠い地に行き、立派になって戻ってきます」
⭐︎⭐︎⭐︎
「ねえ、天界ってどんなところなの?」
腕の中でシンデレラが言う
「ああ、巨大な雲の上にあって、綺麗で食べ物が美味しくて、いいところだよ。ただ、わたしが言えた事ではないのだろうが、最近は人間の嫌なところを見てきた結果、心を病みつつある天使も増えている。」
「ええ!可哀想。なんとかしてあげられないかしら」
「なあ、シンデレラ。天界にいったらそのまま徳を積んで、天使になることを目指さないか?500年ほど前に前例があるんだ。長い時間がかかってしまうけど……もし君が天使になれれば、きっと多くの人を幸せにする事ができると思うよ」
多くの徳を積み主神に認められた聖人は天使になれる。そうなれば、無限に近い寿命が手に入る。ルシファーはシンデレラと末永く長く一緒にいたかった。ただ、人間を辞めなくてはいけないのが辛ければ無理強いは出来ないけれど
「それはとても魅力的な提案ね。是非頑張ってみたいわ」
ルシファーは思う。本当に善良でいい娘だ。このまま地上で怖がられながら過ごすのは、実に勿体無い。
天界に着いたらまずは堕天した事を仲間に謝罪して、その後でシンデレラを皆に紹介しよう。きっと彼女の善性は天界で快く受け入れられることだろう。
こうして2人は天界へと向かって飛んでいくのだった




