36.事態急変
堕天使ルシファーがシンデレラの守護天使にジョブチェンジし数日が過ぎた。今までの間に、彼は大体の状況を把握していた。
まず、シンデレラは、根っからの善人である。
にもかかわらず、他人から凄く怖がられている。
シンデレラ本人は少々鈍感と言うかのんきと言うか「顔、ちょっと怖いからねー。仕方ないとこもあるのよねー」などと、そこまで深刻に考えていなさそうだが、不憫な状況だとルシファーは思っている。
そんなある日、シンデレラは外務大臣を解任される事になった。理由は任期満了。今までの仕事ぶりからしたら続投は確実と思われていたのだが、宰相と王の2人で決めたらしい。
今までの功績もあり、一月くらいは王宮にとどまっていいので、その間に学院に戻るなり、実家に戻り事業を継ぐなり決めればいいと言われた。
人々の不誠実さに嫌気がさして堕天した分、稀にみる誠実な人が正当に評価されないのはルシファーとして納得しかねる状況であった。
「なぜ君は怒らない、シンデレラ」
「一生懸命やって足りないところがあったら仕方ないもの。それより、今日は久しぶりにブリちゃんと秘密の面会予定があるの。」
「ブリちゃんとは誰だ?」
「ああ、ごめんなさい。貴方は会ったことがなかったわよね。ブリトニー王女よ。彼女、魔法がどんどん上達してて凄いの。もうすぐ、私よりも強くなっちゃうわね」
⭐︎⭐︎⭐︎
黄昏れ時、闇の帷が降りた戦地跡にて、シンデレラ&ルシファーと悪魔に憑依されたブリトニーは戦っていた。
「腕をあげたわね、悪魔!」
ブリちゃんに付き合って、数ヶ月に1回程度行われる戦いごっこも、はや数回目。毎回ブリちゃんの上達ぶりは凄まじく、このままでは今日は本当に負けちゃうなとシンデレラはおもった。隣のルシファーに小声で囁く。
「ね、ブリちゃんって天才で凄いでしょ?ストレスから厨二病なのはアレだけど、貴方のこともみえているし、魔術もどんどん上達するし」
「いや、君はいまだにこれがごっこ遊びだと思っているのか?彼女は本当に悪魔に憑依されているぞ!」
「へっ、うそ……でしょ?ってきゃあ!」
ルシファーの言葉に動揺したシンデレラに魔弾が直撃して彼女はそのまま吹っ飛ばされた。
「と、とうとうやってやったわ!この女をこのまま倒せば我を止められる物はおらぬ。折角我の正体を看破したというのに残念だったな守護天使よ、これからこの国は我に蹂躙されるのだ!!」
勝利を確信する悪魔
顔を歪めるルシファー
事態が飲み込めず唖然としたシンデレラ
と、そんな彼女たちの足元に当然、魔法陣が出現した。
なんだこれはと三人が思ったその瞬間、魔法陣から爆発的な聖魔法が発動し、あたりは白い光に塗り潰された。
明日はいよいよタイトルコール
残り3話を、朝、昼、夜に一話ずつ投稿して完結です!
最後、手作業で登校ボタン押したいので8時、12時、20時ごろを予定していますが、少しズレるかもです。先に謝っておきます。かたじけない。
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